125ccのバイクで日本一周【119日目】 三重県伊勢市〜愛知県名古屋市
昨日とは打って変わっての気温上昇。暑い暑いアツい。これはヤバいぞ、気を付けろ俺。水分補給を忘れるな。
実はこの日は俺の大ボーナスdayでして、一日で4城を巡る、まさに城三昧な時間を過ごさせて頂く所存でございます。本当、アリガトウゴザイマス。
朝一に宿を出発し、ひたすら伊勢湾沿いの国道23号を北上する。津市、鈴鹿市、四日市市、桑名市と走りぬける事3時間、気付いたらアッと言う間に岐阜県入りしていた。サヨウナラ三重県、また来ます。そして久しぶり岐阜。2ヶ月ぶりくらいかね。
さて、本日最初にお邪魔するのは、西美濃の要衝「大垣城」。戸田氏が颯爽とお出迎えしてくれてますよ。
戦災で焼失しなければ歴史的価値の非常に高い観光名所だったそうだが、現在は復元天守のある本丸と二の丸址が公園化して残っているのみ。関ヶ原の要衝としては、ちぃと寂しい。
珍しい4層の天守外観を見たら、200円払って城内見学する。こちらは関ヶ原の歴史が詰まっていて予想以上に面白かった。俺満足。
おあむの松を見たら「たらい」に乗って颯爽と脱出するぜ。関係無いが城外に植栽の手入れをしている職人さんがいたんだが、その立ち振る舞いがえらい格好良かった。うん。
素晴らしい快晴の中、引き続き城巡りだ。バイクで東へ走ること15分、揖斐川を渡り長良川沿いに向かうと噂に名高い「墨俣一夜城」が現れた。秀吉出世の原点の地と言われていたが、絵に描いたようなTHE・天守があるのには驚いた。まあ、分かりやすいから良いか。
現在では実在しなかったと言われる事が多いこの城だが、墨俣自体が戦国以前から交通・戦略上の用地だったことは間違いないので、一度実際に現地に来て見たかった。そして、やはり訪れて大正解だった。
なるほど、こんな感じなのですね。長良川から見上げると、向こうの山頂にちゃんと岐阜城(稲葉山城)が見える。おお、斎藤軍が向かってくるのが見えるぜ。独り興奮する。
資料館の最上階からは西濃の美しい景観が拝める。これがとても素晴らしくて、しばらくボウッと眺めてましたね。岐阜は本当に美しい。また「住みたい病」の発作が出て来たので、次に進むことにする。
本日3つ目に訪れるのは、もちろん稲葉山城こと「岐阜城」。天下布武の始まりの城だ。旅を始める時の俺の気持ちでは、一番訪れたかった城でもある。
長良川沿いをあえてノンビリと北上し、その空気感を味わう。この日は本当に天候が良く、アレもコレもが新鮮で清々しく見える。向こうの山頂には天守が見える。「国盗り物語」を初めて読んだのは何時だったことか。
やっと「蝮」に会えますね。これから行きますよ。
30分ほど走って岐阜公園に無事到着。思ったより大きな駐車場にバイクを停め、いざ金華山ロープウェイ乗り場へと向かう。しかし暑いな。道路上は40度を超えてたんじゃなかろうか。
岐阜城はロープウェイだから楽勝かと思いきや、山頂駅に着いてから結構登る。いやいや暑くてマイッタ。道中へばってる人達が結構いたな。
これまでにも様々な城で天守に登り、その土地土地の景観を堪能して来たが、此処はまさに別格だな。凄いよ360°素晴らしい。先ほど俺が走って来た道も見えるぞ。そうか、そうですか。しかし、やはり岐阜は美しいな。この景色を観ていたら天下布武とか思うのかもな。
大絶景に満悦満喫満足。その後、資料館も堪能し岐阜城を後にする。
「美濃を制すものは天下を制す」
なるほどなぁ、やはり来て良かった。旅も大詰めに来てこの景色が拝めたのは本当にアリガタかった。暑いけど。
さて、それでは本日最後の城に向かいますかね。目指すは国宝「犬山城」。現存最古の天守をじっくりと拝ませてもらいますよ。
ほうほう、なるほど後堅固。木曽川にベッタリじゃないですか。そして小高い丘の上にポツンと見えるそのシルエットが妙に可愛らしい。
何だかんだとバイクで走ること小一時間。やっとお目見え犬山天守。近くで見るとやっぱりキュートだ。良いねえ。
三層四階地下二階、望楼型の外観をジックりと堪能した後、中を拝見。年季の入った造りに衝撃を受ける。流石の年季、歩くたびにミシミシ言っておりますよ。ちと不安になる位だ。
天守最上階からの眺望がこれまた絶景。ああ、ここからも岐阜城が見える。俺はこれがずっと見たかったんだ。この回廊は実際にグルッと一周出来るから東西南北見れてとても楽しい。今日は天気が良くて本当に良かった。
墨俣城、稲葉山城、犬山城は、是非3城セットで見る事をお勧めする。こんな立地体験、他では味わえませんよ。いやいや、しかし今日は濃厚な一日だったな。まさに城三昧だ。
今回で国宝5城、現存12天守全て訪れることが出来た。俺大満足だ。そしてやりたかった事を、また一つ達成してしまいましたよ。不思議となんだか少し寂しい感もある。
楽しい時間は過ぎるのが早い。ふと西の方を見るといつの間にか日暮れが近づいて来ていた。さあて、それでは名古屋市内の宿に向かうとしますかね。折角なので味噌カツでも喰らってやりますか。