霞那の面接練習④

さて、答えづらい質問。それは、人生最大の失敗。霞那は面接指導でその回答を酷く否定されたようだが…???

苺摘 元気「それでは、人生で一番失敗したことをお聞かせ願えますでしょうか?」
紫安 霞那「はい、私が人生で一番挫折したことは些細なことですぐに落ち込んでいたことです。えっと…、特に英語の授業ですが、発音のダメ出しや授業で分からないことを聞かれて何も答えられなかったり、間違えた回答を言ったことで自分の弱さをみんなに見られて自分の弱さを見られてしまったことがショックでそれが積み重なってどんどんネガティブな自分に陥りました。ですが、自己分析を開始してからは徐々に自分をネガティブにした原因を突き止めることができ、大学2年次からは改善できるようになりました。これからも前向きに生きていこうと思います。以上です」
桃ノ樹 天芽「そっか…、こういうことが…。私たちが入学する前にこんなことがあったんだね…」
紫安 霞那「ありがとう、天芽、あなたはやっぱり優しいわね…。模擬面接では否定されたわ」
桃ノ樹 天芽「えっ?!人生最大の失敗って人それぞれだもんね…」
紫安 霞那「そうなのよねー!!」
空園 青衣良「あ、天芽、私もそれに同情しますが、改善に向かいましょう」
苺摘 元気「確かにそうですね。直して差し上げなければ」
紫安 霞那「お願いね」
桃ノ樹 天芽「なんでこのエピソード、否定されちゃったのかな…?私的には良いと思うんだけど…」
紫安 霞那「そうなのよね。別の人は特にな〜んにも指摘しなかったわ」
苺摘 元気「別の人?」
紫安 霞那「バド部のコーチよ」
桃ノ樹 天芽「ああ!あの優しそうなお兄さん?」
紫安 霞那「YES!」
苺摘 元気「う〜む、確かに否定されると辛いですね…」
空園 青衣良「昨日の方から何か言われませんでしたか?」
紫安 霞那「人生最大の失敗だから、些細な…となると、印象はよろしくないのかしら?」
空園 青衣良「言われてみれば…」
苺摘 元気「別の言い方すればいいと思います」
紫安 霞那「否定しないの?」
桃ノ樹 天芽「幼馴染が否定するわけないよ〜(汗)」
苺摘 元気「少しずつ分析していきましょう。まず、冒頭。大学1年次はほぼネガティブに生きていたことです。それをどう乗り越えるかを課題としていました」
桃ノ樹 天芽「うんうん!それを乗り切るためにポジティブな生き方にする方法を考えていました、とか?」
紫安 霞那「おお!みんな頭良すぎでしょ!」
空園 青衣良「いやいや、そういう霞那さんだって…、昨年のドイツ語、大活躍だったじゃないですか!」
苺摘 元気「あとは不要な部分を消していきましょう!」
桃ノ樹 天芽「要点を拾っていこ!」
紫安 霞那「そうね」
桃ノ樹 天芽「私なりにいくつかピックアップするね!」
紫安 霞那「お願いします!」
桃ノ樹 天芽「根拠となるエピソードは、英語の授業。そこでは発言ミスが積み重なって完璧ではない自分に落胆し、どんどん自信をなくしたと」
紫安 霞那「さすが天芽、要約が凄まじく早い!」
桃ノ樹 天芽「いえいえ!続き!ふとある日にクールダウンしてネガティブに陥った原因を分析して徐々にポジティブになりましたってこと?」
紫安 霞那「そうそう!それよ!!あたしなりにもう一回簡単に言ってみるわ。えっと、大学1年次で、ほぼ毎日落ち込んでいたことです。ネガティブな生活から脱することを課題としていました。特に英語の授業では発言ミスが重なったことで自分の弱さを周囲に見られ、このような日々が積み重なって段々と自信をなくし、周囲が見えなくなることがありましたが、徐々にクールダウンしてネガティブに陥る原因を突き止めていたところで大学2年次から徐々にポジティブになりました。これからも前向きに生きて参ります。以上です」
空園 青衣良「さっきより簡潔になりましたね!」
苺摘 元気「これでも否定されたらさすがの僕もキレそうです」
紫安 霞那「ありがとう、元気、同感してくれて」
苺摘 元気「いえいえ。またこれに関して指摘されたらご相談ください」
桃ノ樹 天芽「私も力になるよ!」
空園 青衣良「私もです!」
紫安 霞那「ありがとう!!」