発言って勇気いるよね
ゼミが始まる前にだいぶ早く教室に来た天芽と麗央だが、二人はあることを中心に会話する。
桃ノ樹 天芽「麗央君っていつも熱心だよね!」
橙原 麗央「んおぁ!?急にどうしたん?」
桃ノ樹 天芽「いや〜麗央君ってさ、いつも授業中に発言するよね。ドイツ語の時もそうだったし、倫理思想史もそうだよね?ゼミでも」
橙原 麗央「へへ、そうか?天芽ほどじゃないぜ?ほら、天芽さ、指名されなくても自分からバンバン発言してるじゃん?毎回。羨ましいぜ!」
桃ノ樹 天芽「そ、そうかなぁ?」
橙原 麗央「ああ。大勢の前で自分から発言するなんて、さすがの俺も神経使うなぁ」
桃ノ樹 天芽「私もだよ〜」
橙原 麗央「いやいやいや!!そんなことないだろ!!天芽!」
桃ノ樹 天芽「ん〜?」
橙原 麗央「今日のゼミはぜってー負けねえ!!」
桃ノ樹 天芽「え、えーっ!?」