あの人に似ている???

今週も面接指導があった霞那はニコニコしながら天芽たちのところに駆け寄ってきた。そして、霞那が面接指導者に言われた衝撃的なことは…???

桃ノ樹 天芽「あ!霞那ちゃん!お帰り〜!!」
紫安 霞那「みんな!ただいま!」
苺摘 元気「おや、今日はご機嫌ですね」
紫安 霞那「そうなのよん!」
空園 青衣良「前回よりもグンと良くなっていたようですね!!」
紫安 霞那「イェース☆みんなのおかげよ!ありがとう♪」
翠尾 健太「よ、良かったぁ〜!!」
空園 青衣良「健太、息荒くなってません?」
翠尾 健太「いや〜、せっかく特訓したのに良くなっていなかったらどうしようかと…」
橙原 麗央「んなわけないやろ!俺らのチームワークってやつだ!幼馴染のパワーはすっごいんだぞ!!」
翠尾 健太「だね♪」
紫安 霞那「…結緑 心絆さん、知ってる??」
空園 青衣良「確か、本学の卒業生でうちの取引先、株式会社エメラルドホープの代表取締役社長さん…???」
桃ノ樹 天芽「この前の礼拝でお話しした人!!」
苺摘 元気「あの人がどうかしたんですか?」
紫安 霞那「私、あの人に似てるって言われたの」
苺摘 元気「え!?」
紫安 霞那「今日の面接指導後、思わず本音をこぼして声を荒げちゃったの。『あたしのことはみんなに馬鹿にされても構わない!呆れられたっていい!!でも、それでもあたしはこの世の中に負けたくない!!みんなよりもビッグになって見返したい!!!だから今日ここまで来たんだ!』って」
翠尾 健太「うぉ…、教職員相手に凄いね…。相当な勇気いるよ」
桃ノ樹 天芽「うん…、霞那ちゃんみたいな人、いい意味でなかなかいないよ」
橙原 麗央「その社長さんも霞那と同じようなこと、したん?」
紫安 霞那「そうよ。…心絆さんもあたしと似たような状況にいたんだってね…。あの人とはあたしが落選続きで公園で泣いている時、名刺渡されてスカウトされたの。スカウトしたいからアプリに登録して欲しいって言われて、この後、スカウトされたの。その後、就活イベントや個別説明会で会ったこと、あるんだけど、あの人も苦戦していたのね。先週、近くの公園で会ったのよ。それも累計4回目」
橙原 麗央「んぉ!?社長さんに何か言われた?」
紫安 霞那「面接指導でよくダメ出しされて悔しかったけど、地道に改善してきたって。『その悔しさがバネになるよ。ダメ出しされたからこそ見返すチャンスだよ。いっぱい挑戦して悔しい結果に終わってもひたすら就活に励む霞那ちゃん。だから、公園で見かけた霞那ちゃんの頑張りを見て、スカウトしたんだ。君の頑張りを否定しない』ってさ」
桃ノ樹 天芽「心絆さんがそんなことを…」
紫安 霞那「あたし、心絆さんと一緒に働きたい!!人材派遣だけど、それでもあたしはいろんな人を助けたいの!!!こんなあたしにエールくださったもの!!」
桃ノ樹 天芽「うん!私も将来、心絆さんと働きたいよ!!」
翠尾 健太「ある意味アプリでスカウトした人のみ受験可能…ってすごいよね。合格率ほぼ100%、リベンジ選考受付、離職率0%、一次選考は人事の方だけど、最終選考は心絆さんって噂を聞いたことがあるよ」
橙原 麗央「売り上げがもう凄い勢いでヒートアップしてるしな!」
空園 青衣良「あの人は本当に凄いですからね」
桃ノ樹 天芽「うん!霞那ちゃんがエメラルドホープさんに受かりますように!」
紫安 霞那「ありがとう!とはいっても8月だけどね…」
空園 青衣良「準備は大切ですよ」
紫安 霞那「もちろん!!」