霞那の面接練習①

1日目の昼食後、霞那は自宅の自室で天芽たちに面接官になってもらって特訓に励んでいる。霞那は長話する癖があるようで苦戦しているようだ。

空園 青衣良「霞那さん、入退場は問題ないけどどうしても話が長い…」
紫安 霞那「あらやだ、短くしてるつもりなのにぃ!!」
桃ノ樹 天芽「まぁ、簡潔に話すの、難しいよね」
紫安 霞那「ふん、いつか見返してやるわよ!教職員であれ容赦しないわ!」
桃ノ樹 天芽「まぁまぁ、とりあえずやってみよっか〜」
空園 青衣良「面接指導はバトルじゃないですよ。見返したい気持ちは分かりますが」
苺摘 元気「きっちり聞かせていただきますからね」
紫安 霞那「じゃあ、質問なさいな」
桃ノ樹 天芽「はーい、えっと、あなたは弊社で何をやりたいですか?」
紫安 霞那「はい!えっと、私は…、御社では営業部でその部署のトップになり、やがて社内外から頼りにされる幹部、役員になりたいです!!インターンシップで〇〇様より営業部の仕事はこーんなことやあーんなことで業務ごとにレベルアップできることを伺い、私も様々な経験を通してレベルアップして営業部のトップになりたいです!また、たくさんの経験を重ねてそーんなことやあーんなことをしていつかは幹部に…」
苺摘 元気「ストップストップ!!!」
紫安 霞那「え!!?」
苺摘 元気「霞那さん、今のは長すぎますし、エントリーシートをただ単に読んでいるようにしか聞こえませんが?」
紫安 霞那「あら?あたしとしては言い換えたつもりだけど…」
苺摘 元気「エントリーシートの内容をもっと簡潔にするように話してみてください」
紫安 霞那「どゆこと?」
空園 青衣良「自分の話を深掘りさせる意識、してみてください」
桃ノ樹 天芽「あーんまり長いとみんな疲れちゃうから…、必要なことだけ答えればいいと思うよ〜。理由とかはこの後、突っ込まれるんじゃないかな?今のだったら、営業部のトップになり、やがて幹部になりたいです、ぐらいでいいかな?短すぎないように理由付けてもいいけど、理由はね、ホントに簡潔でいいんだよ。こーんなこと・あーんなこと、もっと要約する気持ちでいたらいいんじゃないかな?」
紫安 霞那「ふーん、やってやろうじゃない」
空園 青衣良「その場で言ってみてください」
紫安 霞那「はい、私は御社では営業部のトップになり、やがて学生生活で培った行動力で社内外から信頼される幹部になりたいです。インターンシップに参加し、〇〇様から××というやりがいを伺い、営業部のトップになり、やがて経験を積んで幹部になりたいと思いました。以上です」
苺摘 元気「さっきよりだいぶ簡潔になりましたね」
紫安 霞那「おーっほっほっほ!!」
苺摘 元気「(笑い声すご…)」
空園 青衣良「まぁ、私としては最終的に何になりたいか、を重点に置くとさらにいい気がします」
紫安 霞那「なるほどね!」