「唯一無二の空間クラッシャー芸人 畑山大魂」

2019年9月にて刊行された「FROW; vol.1」では、FROWインタビューとして私が考えるFROWなヒトとして畑山大魂さんに取材しに行ってきました。

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今回はインタビューを快く受けて頂きありがとうございます‼︎             

早速ですが、この「FROW;」というマガジンが銭湯・お風呂とそれに付随するカルチャー雑誌になるのですが、

 畑山大魂さん自身は銭湯によく行くのですか?それと畑山さんにとって銭湯とは?

(畑)まあ利用はするけど、欲をいえばたまに行くところでありたいですよね。

なるほど、毎日行く場所ではないと・・・?

(畑)たまには行きたいなあって、入りに行けたら売れたと言えるんじゃないですかね。今はただただ、体を洗いに行かなきゃ行けないんでね。

 行かなきゃ行けない場所ですけど、将来的には行ってもいいかなぐらいの。笑

(畑)(銭湯の管理人さんが視界に入る)好きですよ!!好きですけど!!生きるための場所であって欲しくない、遊びに行く場所でありたいなあって。

 ちなみに大魂さんが芸人を目指すきっかけというのはなんだったんですか?

(畑)選択肢すらなかったんですよね、、、なんかもうもうお笑いしか今のところやりたいことないんですけどって、状況になってしまったんですよ高校のとき。で、一応大学も行っといたらって周りも言うけど、なんか別にこれといって学んでやりたいこともないし、大学で高いお金を出すのもなあって。ちょうどエンタとかレッドカーペットとかあの世代直撃なんで、言ってみたらお笑いブームの時代の子供なんである程度必然的なところはあったんじゃないかなって思いますけどね。

だからまあ、いろいろお笑い見て、とりあえずやって見ようと思ったと…

(畑)結局誰でもなれるって知りましたからね東京来て。笑

  誰でもなってるなって?笑

(畑)もうちょっと誰でもなれないもんだったら、いろいろ諦めついたんですけどね。笑

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 畑山大魂さんとってライバルはいるんですか?

(畑)吉本興業の辛子蓮根ですね。最近大阪の賞レースをとってたりして、去年のM1で準決勝行ったりし活躍しているコンビです。同じクラスだったりとかもしてたんで、まさか同級生でここまで、ガンッと今きているやつがいるとは、、

 スタイルとかはどうですか、近いんですか?

(畑)バリバリの正統派ですよ。ちゃんとした漫才ですよ。たまに見ますけどね。ちゃんとした漫才して、ちゃんとウケてますよ。順調にテレビに出れるネタをやってますわ。

別に同期が売れるとかはなんとも思わないけど、やっぱり、言っちゃえば同じ釜の飯みたいな。そいつらがクラスの人気者みたいな感じで、でオレがどちらかといえば、男子の中でみたいな、、、

 教師の隅っこで塊ができているそこの中心の長だったんですね(笑)。

(畑)そうそう、彼らはクラスの人気者、女子からも男子からもおもろいなお前はと。それで先生のモノマネをしたりでワイワイやっているところを、オレらみたいな尖った奴らが、いやぁまあ、、、先生のマネとか、身内のお笑いとかよ、、、。   

まあ、ああいうやつらはプロになったら通用しねえだろうなって思ってたら、、通用しちゃったんですよ。

 それ不安になっちゃいますよね。あれ、オレの感覚てどうなのかなって

(畑)まあ売れるんかいってね、、、だからまあ、ある程度モチベーションは尽きないですよ。

 今の距離感はどのくらいのものなんですか?大魂さんと辛子蓮根さんとは?

(畑)もう天と地の差じゃないですか。もう宇宙とマントルくらいじゃないですか?地球のコアと宇宙くらいの差はある。

 でもその距離は縮めようとしているんですか??笑 わからないですけどスタイルが違うから、いつかは逆転できたらいいなみたいな。

(畑)だからここまできたらね、正統派なことやって追いつこうなんて絶対無理が出るからね。もう突き進んでやろうかなって

 マントルのさらに奥を。笑

(畑)だからブラジル側の宇宙で活躍したい。

 じゃあ自分のスタイルを曲げずに貫いていこうって感じなんですね。

(畑)売れるために変にスタイルを曲げるのが一番中途半端に終わるんじゃないかって。

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 世の中に発信していきたいこと、世の中が変わろうとも畑山大魂さんが表現していきたこととかありますか??

もうちょっとなんか、くだらないことで笑える世の中にしたいなあって思いますね。

なんかお笑いが小難しいじゃないですか、技術がなんだ、賞レースがなんだって、、、オレからしたら、セリフを噛んでウケるとか、おちんちん出してウケるとか。全部結局最終的に笑に起こればいいと思っているんですよ。どんな手段を使っても。                                  

それを今はなんかアスリートチックというか、正々堂々とした笑いがみたいなのが、ボクはあまり好きじゃないんで。

 まあ、極悪非道なヒールとしてお笑いを貫き通したいなあと思います。今の世の中で、バカだなあって思われるように流されずにやりたいですよね。

この雑誌、SNSなど通して、新規で畑山大魂さんのことを興味をもってくれて、ツイッター、ライブなどに来てくれる方にぜひ一言‼︎

これ一言なんですけど、

審査員感覚でライブ見んじゃなねえぞ、コノヤロウ!!客として来い!オマエら!変に審査しようとか、私はこういうお笑いどうだなとかじゃなくて、お前面白いか面白くないだけでみに来いや!!単純に楽しみきてくださいってことですね笑

変に凝り固まった見るくらいな、家でテレビ見てろ!!

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畑山大魂さんと少し面識があり、今回、満を辞してインタビューさせていただきました。私での畑山大魂さんはネタでのカオスなイメージが強かったので、こういった形で、お話をさせて頂くと非常に落ち着いたテンポで、自分の信念だったり、自身のお笑い観を存分に語っていただきました。今日、いろんな媒体でお笑いを観れる時代になりましたが、やはり畑山大魂さんのような劇場で活躍されている芸人さんというものには、画面越しで見るものよりとても生命力を感じられます。なのでみなさんも、あなたの街の近くのお笑いイベントにぜひ足を運んでみてください。  

畑山大魂さんの出演するお笑いイベントなどの確認はこちらで!      twitter:https://twitter.com/daikon_hatakeya      

取材 伊東孝司                              

撮影 原田圭輔                              

場所 新寿湯





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