大魔神との馬券対決
先週は北海道まで2歳馬取材に行ってきました。丸2日間、未来のダービー候補、桜花賞候補をたっぷり見せていただき、ありがたいことに、その取材対象馬には、私の出資馬も含まれていました。この時期の評価が必ずしも将来に直結するとは限らないのは承知していますが、それでも「エース」だとか「本命」なんて言葉を聞くと嬉しいもの。おそらく早期デビューになると思われるので、今からその日が楽しみでなりません。
今回の取材にあたって、私はひとつの験担ぎをしていました。シャフリヤールの取材を行った時と同じダウンジャケットを着ていったのです。
私は暑がりなので、本州にいるとき、ほぼダウンジャケットを着ることはありません。今回、取材の準備にあたって、クローゼットの中を探していたら、当時のダウンジャケットが発見されたのです。
数少ないダウンジャケットを着る機会では、なるべく被らないようにローテーションしているため、シャフリヤールの取材以降、このダウンジャケットを着た記憶はありません。なんか、御利益が詰まっていそうな気がしませんか?(笑)
帰りの新千歳空港は吹雪いており、飛行機の出発が遅れて肝を冷やしましたが、無事にフライト。
悪天候の中、親切に案内してくださった牧場関係者の皆様には、感謝しかありません。
この取材の模様は『競馬王のPOG本2024-2025』に掲載される予定なので、お楽しみに。
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前回のコラムで、シャフリヤールによるダービー制覇の瞬間について書きました。
少しだけ、この時の「みんなの夢馬券」の結果についても触れておきましょう。私がダービーの日に出演した『みんなのKEIBA』で発表した買い目は次の通りでした。
払い戻しは単勝10が50000円×11.7倍、3連単が100円×589.8倍で、64万3980円。
ただ、3着争いをよくみてください。
3着 11ステラヴェローチェ
4着 13グレートマジシャン(ハナ)
そうなんです。ハナ差の3着争いを13グレートマジシャンが制していたら、3連複が一点的中だったのです。3連単も300円分的中。
1着争いに目を奪われていましたが、実は3着争いも非常に重要な、熾烈な戦いだったのです。
3連複のオッズは27.8倍だったので、もしこの決着だったら、払戻額は92万7290円に達していました。
この日、共演していたのは大魔神・佐々木主浩氏。
それまで、私の「みんなの夢馬券」での最高払い戻しは45万円ほど。確かグランアレグリアが4着に沈んだ朝日杯でした(2018年朝日杯FS)。一方、佐々木氏の最高払い戻しは、90万円ぐらいで、これは当時の番組史上最高払い戻しでもありました。
ただ、佐々木氏は投資10万円でのもので、私は投資43200円。回収率なら私の方が上なのです(笑)。
そこで「白黒つけよう」ということになり、この時はお互い10万ほど投資すると決めて、勝負していたのです。もし、グレートマジシャンが3着だったら、佐々木氏の記録を超える払戻額になっていたので、シャフリヤールの歓喜から落ち着いてきた瞬間、少しだけ悔しい気持ちが襲ってきました(笑)。
今では、大魔神との馬券対決は、番組のちょっとした名物になっている模様。
「みんなの夢馬券」の予想と買い目は、かなり真剣に考えて作っているので、注目してみていただけると嬉しいです。
さて、話をシャフリヤール自身に戻します。
激戦の末にダービーを制したシャフリヤール。その先には輝かしい未来が待っていると信じて疑っていなかったのですが、想像以上に険しい秋シーズンが待っていました。
(次回更新は3月19日)
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