見出し画像

『押忍!番長4』の導入と前評判の高い馬

来週ついに『押忍!番長4』が全国導入されます。導入前から物凄い注目度とPR活動で、YouTubeの関連動画では既に100万再生を超えるものまで出てきています。

しかし、それだけ注目度が高いということと勝てるかどうかという問題は別問題です。前評判が高い分、必然的に稼働が高くなり身動き取れなくなるでしょうから、ホールの設定配分と心中することになります。つまり、人気が高ければ高いほどホール側が有利になるということですね。比較対象として考えるのであれば「スマスロ北斗の拳」導入時のことを思い出してください。北斗にしっかり初日から設定を入れていたホールなら番長4も…と考えるのがベターでしょう。ただし、北斗が導入された頃はホール内のスマスロのシェアがまだ半分くらいだった過渡期。ほぼほぼスマスロになりつつある環境、パチンコ全体が不調になっているシワ寄せ、いろんな条件が北斗の時とは違うので結局は蓋を開けてみないとわからないでしょう。

これほど前評判が高い台は北斗以来だと思いますが、いつも言っているように今のパチスロシーンは新台過多でその大半がク〇台ですから、ほとんどの台はみんなが期待していないという現象が起きています。だから、余計に前評判が高かった台を覚えているんですね。その北斗ももう導入から1年経ちましたから時の流れは速いものです。

パチスロでは北斗、番長4と即答できますが、競馬ではどうでしょう。前年度の新馬戦で一番単勝オッズが低かった馬、皆さんはすぐに思い出せますか?
 
答えはこちら!

昨年度の新馬戦で最も人気を集めたのはダノンキラウェア

一番単勝オッズが低かったのは1.2倍のダノンキラウェアでした。次点が1.3倍でルシフェル、ファーヴェントと続いて、1.4倍になるとそこから10頭増えて先日の皐月賞で1番人気だったホープフルS勝ち馬のレガレイラ、東スポ杯2歳S勝ち馬のシュトラウス、2頭の重賞勝ち馬が出てきます。

新馬戦1.4倍以下の13頭の新馬戦成績は優秀だが…

この13頭が走ったレースは全部で54レース。そしてそのトータル回収率は単60%/複78%となっています。馬主的観点から考えると年間7000頭以上生産されるサラブレッドの中、G1馬が一頭いるだけでも相当凄いと思うのでしょうが、馬券的観点から考えると全くダメと言ってもいいでしょう。新馬戦の回収率はそこそこあるので2走目以降が走っていないとも言えます。走る前よりも走った後の方が回収率が悪いというのはなんとも不思議な現象ですね。なんか北斗に似ているかもしれません。あれだけ前評判が高かったのですが、1年たった今の人気はそうでもありません。この中で1年後も活躍している馬は何頭いるのでしょうか。
やはり「人気」というのは文字通り人人間が勝手に決めつけているに過ぎません。人気だけに囚われずに大局を見る目をどんなギャンブルでも持ちたいものですね。番長4が長持ちして業界が潤ってくれることを祈りたいところです。

【今週の推定設定6】
土曜福島8R 6ルージュクレセント(岩田望J)

使える足が短いのと右回りの方が走る特徴の馬。このメンバーの中ではテンのスピードは速い方でいつもより前目で競馬を出来そう。前走はルメールJらしく砂を被らないスムーズな競馬だったが直線を向いてから全く伸びず、やはり左回りがダメに見える。ルメールJからの乗り替わりでオッズが見込まれるのであれば買ってみたい。2走前の右回りのレースよりも頭数が若干少なくなるので、その時とオッズ据え置きの単勝9倍貰えれば設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?