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補講27 買い目に起きる2つの変化

みねたの補講とは、6月21日に上梓した単行本『競馬場と前走位置取りだけで恒常的に勝つ方法』をテキストに、より深く語りたい部分、重要なので強調したい部分などを取り上げて解説していくコラム。

2024年より、『みねたの厳選勝負レース』『みねたの重賞予想』の提供時間を当日12時目安に変更しました。その最大の理由が、予想の精度を上げるためであることは、前回の補講で解説した通り。

私自身の体調が整うというメリットもありますが、何よりも「競馬AI天狐」「危険な上位人気馬」を確認できるというのが大きなメリットです。

例えば、今年の「競馬AI天狐」の大ヒットレースともいえるのが、指数1位→指数3位→指数2位で決着し、3連複31610円、3連単150490円という高配当になった1月14日のサンライズS。
例えば、このレースを「厳選勝負レース」として、前日段階で予想を確定していて配信していたとしたら、どうなったでしょうか?
「危険な上位人気馬」と「天狐の高期待値馬」にWで該当している“黄金パターン”だったわけですが、もし、前日予想で高期待値馬ショウナンラスボスを無印にしていたら…。

全てのデータが揃ってからならどう考えても期待値があるショウナンラスボスを「天狐の厳選レース」や「直前注目馬」として提供できないというジレンマが発生してしまうのです。こういう事態があり得るからこそ、当コラムでは「もし高期待値馬がフォーカスから抜けていたら、サロンメンバーの皆さんはアドリブで足してくださいね」とお伝えしてきたわけですが、それは苦肉の策でもありました。
予想提供時間の変更は、私自身、前日予想で出した「厳選勝負レース」のフォーカスの呪縛から解放されるという側面があったわけです。

さて、前回の原稿の最後に、「(提供時間の変更によって)穴馬の選択自体にも変化が生じ、買い目構築のバリエーションも増やすことができた」と書きました。

これは、実際にご覧いただいているメンバーの皆さんは、実感されているのではないでしょうか。昨年までは、ほぼ買い目を固定した形で提供していました。

具体的な変化としては、

① 印の頭数自体を絞る
② 2列目に30倍以上の人気薄を入れている

というケースが増えているはずです。

前日予想では、穴馬のオッズが読めないために、「今のままのオッズなら期待値があるといえるが、オッズが保たれるかわからない」という馬は、☆や注程度の評価にとどめざるを得ませんでした。☆や注では2列目には置けません。
結果として、「◎は単勝での期待値のある人気よりの馬」、「展開的に整合性のある馬を対抗以下に」というフォーカスを採用することが多かったのです。

しかし、提供時間を変更して、当日の穴馬のオッズを確認できるようになると、その穴馬に対して期待値があると確信できるため、◯や▲まで評価を上げられます。これが2列目に大穴が増えるメカニズムです。

競馬で勝つためには、もちろん予想の精度が一番大事ですが、それと同じくらい重要なのがオッズです。商売をやる上でも仕入れの値段を見ずに仕入れる店も、商品の値段を見ずに買うお客さんも居ないですよね。馬券だと何故か1度予想をすると商品の値段を確認せずに買う人が居ますが、買う前に商品(買う馬券)の値段(オッズ)を見るべきなのです。

穴馬を2列目に置けるようになると、1列目、すなわち◎を1番人気馬にするという選択肢も生まれます。

このように、提供時間の変更により、フレキシブルに最善手を選ぶことが可能になったのです。
(次回に続く)

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