ある夜の激闘
みなさんこんにちは。先日の七夕賞ではアラタから攻めて7着。
プロキオンステークスではハピから攻めて4着と天の川まで行けなかった藤森です。
競馬は難しいですね。しばらく旅に出ようと思います。
今回は藤森家に起きた深夜の悲劇のお話です。
暑くなり今年も本格的な夏に入ってきました。
熱中症など体調にも気をつけないといけないのですが
忘れていたアイツが多くなってくる時期でもあります。「G」です。
先日、深夜1時に藤森家に悲劇が起きました。
嫁がリビングを素早く移動する「ヤツ」を発見。それもかなりデカいらしい。
どこから入ってきたのか、何かにくっついてきてしまったのか…
そしてそれを見失った、ということで深夜の格闘がスタート。
我が家にはもうすぐ1歳になる赤ちゃんがいます。
このまま「ヤツ」を野放しにしたまま寝るわけにはいかん。
嫁が「ヤツ」を見たという地点を探します。
前方に嫁、後方に僕という並び。
「銀」と「飛車」で攻める「棒銀戦法」ようなフォーメーションです。
(ちなみに駒の配置的には嫁が銀で僕が飛車のポジションですが、家庭内での立ち位置は逆となります)
振り駒の結果
先手番がチーム藤森、相手が後手番ということで対局開始です。
まずはヤツがどこにいってしまったのか・・・?
いろいろ探しますが「ヤツ」は正体を現しません。
序盤の駒組みを経て、捜索開始からおよそ1時間・・・。
2時になった頃、シビれを切らしたのか、ついに「ヤツ」が出現。一目散にソファーの下に潜り込んでいきました。端に守りを固める穴熊戦法を採用です。
姿を現したので、いよいよ戦闘開始、駒がぶつかる中盤戦の始まりです。
こちらはジェット系のスプレーで対抗です。
戦型は「ヤツ」の穴熊vsこちらの藤森システムから香車での端攻めといった感じでしょう。
両者、しばらく睨み合いが続きます。
が、しかし…そこでチーム藤森に想定していない事態が起きるのです・・・!!
もうすぐ1歳になる赤ちゃんが起きてきてしまったのです。
戦いながら「ひえー」「きゃー」と声を上げる両親をみて
なんだか楽しそうと猛スピードのハイハイで近付いてきてしまいました。
前方に嫁、後方に僕というフォーメーションだったのですが
そこに赤ちゃんの「王様」が来てしまいました。とても危険な状況です。
中盤戦が終わり終盤戦になったころでチーム藤森が徐々に優勢になり
「ヤツ」を射程圏内に追い込んでいきます。
もう逃げ場はない。ライブ中継では勝率が「99%vs1%」になり
もうあと3手詰だ、「ヤツ」ももう投了だろ、と思った瞬間、悲劇は起きました。
嫁のジェットスプレーをかいくぐって逃げるG九段
ひらりひらりと詰みを掻い潜って逃げていきます。
そしてまさかの、僕と抱っこした王様に向かって猛ダッシュしてくるではありませんか!!!!!
G九段、終盤戦で敵陣に侵入してくる「入玉作戦」を決行してきました・・・!!!
「そっちに行ったっ!!!!」
嫁の大きい声と同時に僕が王様を抱っこしたまま後ろにダッシュしようとした瞬間!
汗をかいていた足の裏がつるんっとなって身体が宙に浮きました。
一瞬スローモーションになったのです。
左の肩から地面に叩きつけられました。当然、王様はギャン泣き。
ギリギリ王様と地面の間に肩を入れるという、受けの妙手を放ち、
王様を地面にぶつけずに済んだのは良かったのですが、肩に激痛が走りました。
嫁のほうからは「やっつけたっ!!!」という勝利宣言が。
結果は59手にてチーム藤森の勝利となった本局
王様は助かりましたが、銀将(僕)はアウトです。
肩の痛みからなかなか眠れなくなるほどの激闘の1時間半。
G九段の最後まであきらめない粘りと
あわよくば入玉という逆転までの道筋が印象的な1局でした。
対局どうもありがとうございました。
次の日の朝、これはヒビが入ったんじゃないかということで
病院に行きレントゲンを撮ったのですが、結果は異状なし。
打撲というか、筋を痛めてしまったようです。
寝違えのような状況で、思い出してふっと笑ってしまうととても痛いです。
というわけで今回の感想戦
①どんなに嫌いでも男性が「ヤツ」と戦う。
②大きな声に驚かない。常に冷静な気持ちが大事。
③いつ対局になっても良いように、普段から心の準備と、詰将棋をやって「ヤツ」を詰ますイメージをしておく。
皆さんもこれからの時期、お気をつけください。
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