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ホールにおける本質は「出玉」であり「設定」

GW中は宮崎県にあるホールへ行く仕事がありました。いわゆる「来店業務」と呼ばれるものですが、実際にはSNSでホールに来ていることを拡散したり、実際のホールで打って、マイクを入れて、お客さんと写真を撮ったりサインしたりと、仕事の中身は様々です。
その来店業務が時折、SNSでの炎上ネタとして使われているのを散見するようになってきました。「誰なのか全く知らない」「女の子に会いに来たら写真と全然違った」「抽選並んでない」「タコ出ししている」と。自分も若い年代の人からすると「誰なのか全く知らない」カテゴリーに入るかもしれませんね。
しかし、こういったネタははっきり言って本質に目を向けていないから起こるのです。野球で例えるなら来店=始球式みたいなもので、盛り上げる要素ではあるけれど本質的にはやっぱり野球自体を頑張っているチームを応援しますよね。それと一緒です。競馬で例えるならプレゼンターで来るCMに出ている超有名人の方々。その方たちが来る日は大体G1開催日なので、大半の人がそのG1で見たい、応援したい馬がいる。ものすごいレースが見たい。そういったお客さんが大半でしょうから競馬の本質にきちんとフォーカスがあたっています。
ホールにおける本質というのは何が起こっても結局は「出玉」見抜けるのであれば「設定」。これに尽きます。これがしっかりしていればどんな人が来ようと炎上はあまり起こらない気がします。もっというと誰かが来店している日よりも通常営業がしっかりしているかどうかをチェックしたほうが、そのホールの本質が覗けると自分は思っています。

そんな来店の仕事があった日も競馬はしっかり。前日に飛行機で宮崎県入りし、宮崎の美味しい料理を堪能した後はホテルにこもってずっと日曜日の予想。そこから仮眠して、朝7時からケンタッキーダービーを見ながら仕事の時間まで予想の続き、という脳がパンパンになるハードスケジュールでしたが、競馬は面白いから苦じゃないですね。むしろリアルタイムで競馬を見ることが出来ないからオッズを確認することが出来ないからどうしようと迷ったくらいです。結局馬券の方はいつもよりレース数をかなり絞っての本命馬の単複だけを仕込んで仕事に向かいました。

ケンタッキーダービーの本命3ミスティックダンは2走前の重馬場イン差しのインパクトが絶大。1番ドーノックが逃げて、2番シエラレオーネは後ろに下げて大外ぶん回すしかないとなると、今回はその再現が出来る枠の並びなのでは…と考えて本命にしました。

休憩中にPATを開いてみると何やら残高が増えていたのですが、オッズが確認出来てないからどれが当たったのかわかりません。ドキドキしながら☆マークの馬券を確認すると京都8の10ペイシャモノノフでした。

前走本命も本命だったのですが、直線の下がり方的にアクシデントか体調が悪かったか。直線急坂のせいもあるか。ツーターンで逃げ馬、酒井Jならメイショウフンジンのような粘り込む競馬をしてくれても…と、いう気持ちで再び本命を打ったのですが、期待通りの競馬をしてくれました。単勝8280円。複勝1660円。予想出来る時間が少なくて単複しか買えませんでしたが、馬券で勝つための本質は「人気と実力のズレた馬を買う」ことですから、それがしっかりしていれば単複でも結果が出るんですよね。連系、3連系で結果が思うようにいっていない人は単複に戻すというのもアリかもしれません。

と、ケンタッキーダービーで相手がいなかった自分に言ってあげたいです。

【今週の推定設定6】
土曜京都11R 8ショウナンマグマ(池添J)
非常にわかりやすく1800mでしか馬券になっていない馬。前走は2000m戦で逃げたがやはり最後に失速。2走前の大阪城Sは1着のステラヴェローチェが次走大阪杯で4着。4走前のディセンバーSは2着のコスタボニータが次走重賞制覇と1800m戦では強い相手でも堅実には走っている。オッズは2走前の半分ももらえれば充分。単勝8倍なら設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka


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