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抜くか、抜かれるか

前々回の『パチスロ上達法』の回で「どれだけいいホールを知っているか」ということが大事で、そのために「しっかり抜けているところがあるかどうか」をチェックしましょうと書きましたが、今回は実際にどういう人が抜かれる側に回るのかということ「新台」という観点から考えてみましょう。

例は今何かと話題の「チバリヨ2」と「南国育ち」にしましょうか。
最近では導入当初からある程度モードの種類や特徴がネットで見られる状況になっていますが、これがかなりの確率で罠となっています。なぜなら本当に大事なことを最初に公表してしまうと、稼働がなくなってしまうからです。なので、序盤に出てくる数値というものは大抵がプレイヤーを惑わせて稼働を上げるための数字だと考えていいです。この傾向はメーカーが数値を公表しだしてからずっと続いているのですが、意外と知られていない傾向です。

チバリヨ2で言うと「通常Bから打てば出率100%オーバー」ということが公表されていますが「100%=負けない」と考えるのが罠になります。これはチバリヨ2の連チャンを体感したことがある人、スランプグラフを注視している人なら気付くと思うのですが、天国モードに上げるのにとてつもない時間とお金を要します。そのため、等価のホールじゃない場合は交換ギャップで出率100%を下回るのはほぼ必然。さらに、天国モードに上げた後に大連チャンが待っている可能性が十二分にありますが、最悪閉店で取り切れなくなるケースがあります。取り切れなくなるというのは爆発力が高くなったスマスロでは絶対にやってはいけないことです。この2つの事象をきちんと理解していないと100%を大きく下回った状態で打つことになる=抜かれる側の人になってしまうということです。
南国育ちは設定変更時の20%でチャンスモード(天井200G・初当り1/106・ボーナス当選時は通常Bor連チャン)、50%で通常B(約50%で連チャン)が選択されるので、朝イチ200G以内でボーナスを引いている台がチャンス!みたいな感じになっていますが、

 ●確実にリセットされている
 ●リセット時の30%で移行する通常Aを回避している
 ●通常Bから打ち始めてプラスになるかが不明

という3つのハードルを超えている必要があるわけです。もちろん、外見からは全くわかりません。なので「朝イチ200G以内で当たっているから着席!」と攻めている人が抜かれているかもしれないのです。
この2機種はとても波が荒く、収束する保証もありません。なので打ち始めるラインは高めに設定した方がいいように思えます。そのラインを決めるのはズバリ「高設定が入っているかどうか」これに尽きます。まあ、その設定が入る日がいつなのかというのがわかれば苦労しないんですけどね…自分が言いたいのは今のパチスロはたとえゾーンや天井狙いでも設定1では厳しいよ、ってことです。時代は本当に変わりつつあります。

競馬もパチスロ同様期待値を追うゲームですが、一番怖いのがレース確定後のオッズ下落。締め切り前はこのオッズなら買えると思って投票したつもりが、レース確定後にオッズが下落しているのはそれだけ「同じ考えをしている人がいる」ということの現れで非常に危険なサイン。「チバリヨ2で通常BだからGO!」と攻めてみたら実は期待値割れしてました、みたいな状況と同じです。対応策としては

●オッズが下落した理由を考える
…何も根拠がなくオッズが急落するわけがない。何かしらモロバレの事象、傾向、インフルエンサーが絡んでいることが多い

●オッズがどれくらい落ちたかをきちんとメモしておく
…レース発走前と確定後でどれくらい落ちたかをチェックして、次回同じトレンドの馬を買う時に下落幅を逆算して購入するタイミングを考慮

これくらいでしょうか。レース確定後にオッズ更新ボタンを押すのって投票する以上に緊張する瞬間かもしれません。的中していた馬券ならもちろん、ハズれた馬券でもオッズ下がるなよって思っていますからね。自分は相当オッズジャンキーなんだと思います(笑)。

【今週の推定設定6】
土曜中京11R 8キャプテンネキ(松山J)

出馬表を見て即決。1頭だけいる牝馬。今年はとにかく牝馬の方がレベルが高いので、ここは買ってみたい。

買い材料としては、鞍上の乗り替わりも大きい。日本の競馬とマッチしていなかったピーヒュレクJから松山Jへの乗り替わりはさすがにプラスとみたい。

展開もこれといった逃げ馬がおらず、先行意識の高い松山Jなら必ず前に行ってくれるはず。

3走前にチューリップ賞をハイペースで2着に逃げ粘ったセキトバイーストを破っているように能力はあるはず。馬場が荒れて来たのもこの3走前を見るに歓迎だろう。

単勝30倍なら設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

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