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どうせ…

 今週の新台は『忍魂3』が目玉となっています。忍魂シリーズは大都技研が5号機で出したのがスタート。その初代は「ゲーム数上乗せ」という概念を作り上げたエポックメイキング的存在で、当時は大人気でした。自分も初代は結構打ち込んだ方で、個人的には「設定推測に時間がかかる」というイメージが強かったですが、それを補って余りある程ART中の上乗せが気持ちよかったのを覚えています。
 で、今回の忍魂3ですがスマスロで登場したこともあって、その波の荒さはシリーズで一番ぶっ飛んでいると言ってもいいでしょう。まあ、今更スマスロの波で驚く人はいないのかもしれませんが。
 ではぶっちゃけ勝てるのか? と聞かれると、自分はNOの方にBETしたいと思います。理由は後ろに『番長4』というビッグネームが控えているからです。
 今、ほとんどのパチンコパチスロメーカーは「機歴」と呼ばれる自社の機械を買った履歴がないと次に出る新台を売ってくれません。いわゆる「抱き合わせ」というやつです。これがまかり通っている現状だと、本当に欲しい台を買うために2.3つ余計に台を買わなくてはなりません。全国的に話題になるであろう本当に欲しいビッグネームは比較的甘く使いたいけど、抱き合わせを含めた購入費用もどこかで捻出しなくてはならない。そう考えると、抱き合わせで買った台に設定を入れる理由なんかないのです。
 というわけで忍魂3には設定が入らないと考えるのがセオリーになります。この法則はどんなメーカーにでも同じことが言えるので、ビッグネームが出る!という情報が出た後は、そこと同じメーカーの新台には基本的に触らない方がいいでしょう。もちろん、これはあくまで全国的な状況を俯瞰で見ただけなので、ホールによっては状況が異なるかもしれませんが、「ギャンブルはやらなければ負けはない」ので新台をスルーする選択肢を持つことも覚えましょう。

「どうせ抱き合わせだから設定入らないんでしょ?」と同じニュアンスを競馬の中で聞くと「どうせ叩きでしょ?」というのが一番多い気がします。というわけで今回は実際に「叩きでしょ?」をやってくる調教師を探してみたいと思います。

 これは10週以上間隔が空いた馬の成績を調教師別に検索してみたものです。着度数順に並んでいますが、サンプル数はそれなりに多く、リーディング上位の厩舎がしっかり入っていることがわかります。しかし、回収率を軸に見てみると馬券的に妙味がないのは友道厩舎であることがわかります。平均人気も5.0とそこそこ人気しているのに蓋をあけてみたらやっぱり叩きだったということが多いのでしょう。
 友道厩舎の代表的な管理馬といえば…

●ドウデュース…新馬から休むことなく叩いて朝日杯FS制覇、弥生賞→皐月賞としっかり叩いて日本ダービー制覇、天皇賞秋→JCと叩いて有馬記念制覇。
●ジュンライトボルト…リステッド2連戦→G3と3連勝したのちにチャンピオンズC制覇

その他にもポタジェ(大阪杯)、ワグネリアン(日本ダービー)、ヴィブロス(ドバイターフ)といったG1馬達も休み明けではなく叩いて勝利してきています。
 そんな友道厩舎は今週の高松宮記念にディヴィーナを休み明けで送り込んできます。ネット競馬の事前オッズでは単勝17倍と意外と売れています。おそらく、マイルから降りてきた馬はスプリント戦線よりもレベルが高いという理由で売れているのでしょうが、友道厩舎の休み明けということを考慮すると穴人気するようであれば消してみたいところ。狙いはやっぱりヴィクトリアマイルなのではないでしょうか。どうせ叩きでしょ?

【今週の推定設定6】
土曜中京6R 14ダイキリ(西塚J)

若手騎手限定戦。この中に入れば西塚Jは上から3人くらいには入りそう。

2走目が勝ち上がりが5頭出たハイレベル戦で、前走ようやく先行出来る追走力を見せてきた。

田口Jの中京ダート成績が単39/複41なのに対し西塚Jは単160/複81と倍以上で、この乗り替わりはプラスになると見たい。

単勝30倍付けば設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka


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