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アーバンシックについて考える
今週は3歳3冠最終戦「菊花賞」が行われます。というわけで今回は執筆段階での想定一番人気で前走セントライト記念を完勝したアーバンシックについて掘り下げてみようと思います。
アーバンシックに騎乗するのは泣く子も黙るルメールJですが、ルメールJの菊花賞の成績はこちら。
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単回収率301%/複回収率188%と無類の強さを誇っています。しかも1人気に騎乗には意外にも2回しかなく、馬の能力だけで勝っていないということの証明でもあります。去年のドゥレッツァの大外→前付け→下げて溜めて→再加速の流れはもう唖然としてしまいました。こんな競馬があるんだ…と、思える程でしたね。
あと、覚えておきたいのは大敗した次の年はもれなく人気が落ちているということ。これは予想する人が去年のイメージを菊花賞には残しやすいということなのでしょう。と、なると今回はオッズ的には後追いという形になるのは覚えておいてもいいかもしれません。
少し話はズレますが、今年は前走ルメールJという馬が複数頭います。これは意外と珍しいことみたいです。
○シュバルツクーゲル→松山J
○ヘデントール→戸崎J
○アドマイヤテラ→武J
ちなみにルメールJが初めて菊花賞に乗った2015年から2023年までの間に前走ルメールJからの乗り替わりは3頭。その結果は…
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見事に3頭とも2ケタ着順に撃沈しています。しかも乗り替わったジョッキーに世界のトップもいますから、それだけ3000mのテン乗りは厳しいということでしょう。
次に血統を。アーバンシックの父はスワーヴリチャード。そのスワーヴリチャード産駒の距離別成績がこちら。
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初年度産駒なだけに2000m以上のサンプルがどうしても少ない(2歳戦に2000m以上のレースが少ない)のですが正直2000mも結構厳しいとみていて、現に2000mオーバーのレースでスワーヴリチャード産駒は全部切ってきたのですが、こう見てみると意外と3着以内には来ているんですね。これは今、調べて初めて分かったので認識を改めないといけないところかもしれません。しかし、2400mになるとからっきしだし、3000mは産駒としても初出走なのでそれを1人気で買うのは正直抵抗があるというのが自分の本音です。
最終追い切りで抑えが効かなかったメイショウタバルが引っ張るレースを3000m初のスワーヴリチャード産駒が果たしてルメールJの手腕でどこまで順位を上げてくるのか非常に興味深いレースになるのは間違いありません。
今年は大荒れもありそう…。
【今週の推定設定6】
京都9R 10トゥルブレンシア(デムーロJ)
4走前の2勝Cからは勝ち上がりが6頭いて敗戦もやむなしといった感じ。3走前は道中揉まれる競馬だったが、外に出してからはしっかり伸びていた。能力的に斤量は恵まれたとみていい。戦歴的には平坦コースの方が良さそうで輸送も少ない京都替わりはベスト。出遅れが怖いのでそれがオッズに盛り込まれているかどうかでかなり期待値が替わりそう。単勝20倍なら設定6でしょう。
赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。24年9月28日より『ウマい馬券』に参加。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka