週末重賞展望|スプリンターズS・シリウスS
【スプリンターズS】
ナムラクレア(1番人気想定)
前走キーンランドカップは外有利の馬場で外目差し切りと順当な勝利。標的にしていたであろう2人気トウシンマカオは好スタートから引いて直線内へ切れ込む△騎乗、4人気キミワクイーンも荒れた内目を通す形。相対的にスムーズだった面は大きい。3走前高松宮記念も外有利の馬場で外目から差す順当な2着。4走前シルクロードSもやや斤量見込まれたとはいえ内有利馬場で内追走。パフォーマンス的にも強いは強いが、順当感。バイアスに逆らってまで抜けたパフォーマンスを見せてきたことは無く、昨年同様に外目を回らざるを得ない枠並びになったらリスクが勝ちそう。大衆心理という意味では「ナムラクレアは大丈夫でしょ」感がかなりしてるので、どうにか嫌えないものかと模索中。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆注目馬(イン追走可能な枠並びなら)
ウインマーベル
前走は蹄に不安を抱え、中間から順調に調整出来ず。状態がどこまで回復しているかが鍵。陣営からは「もう不安はない」という声も。上がりの速いレースを不得意にしていたタイプだが、2走前京王杯SCではキャリア最速の上がり33.2で好走。3,4走前は外枠に飛ばされて組み立て難しく。内枠引いて回ってくるなら十分通用する。昨年2着馬が前走の大敗で一気に人気を落とすなら。
ピクシーナイト
前走セントウルSはスタート躓いて後方から。道中は枠なりに外目を回しながら追走。流石にポジション的に届かなかったが、最後まで脚は使っていた。上がり32.9秒は本馬にとって限界値だと思うし、個人的には全盛期の能力に近づいていると判断。勝利したスプリンターズSも内々を回っていた恩恵はあったし、今回も枠は最重要案件。外目引いた場合はポジション取れず差し届かずという競馬が想定出来るし、強気には買えないだろう。内目の枠を引いて普通にスタート切れば能力的には1着も意識できる存在。
マッドクール
前走CBC賞は斤量58.5kgが酷だったし、超大型牡馬の夏。状態が整っていなかった可能性があるし、道中も不利な外回しでかなりきつい競馬だった。2走前春雷Sでは次走重賞を勝利するキミワクイーン54kgに対して57.5kgを背負いながら勝利。3走前のシルクロードSでは本馬より重い斤量を背負ったナムラクレアに差し切られ底を見せているものの、メンバーレベルを考えれば一定以上評価が必要な走り。内目の枠からスムーズに先行できれば一変あっても不思議ないし、前走大敗で人気落ちするタイミングなのも好感。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【シリウスS】
◆注目馬
トウセツ
セオリーから考えればダートの昇級初戦は嫌い時になるが、かなりプラス要素も持っている印象で嫌うべきパターンには入ってこないだろうと判断。まずは今回のコースについて。阪神ダート2000mはテンに流れやすく、タフなレースになりやすいため前半からポジションを取らない本馬にとって適した舞台設定。次に斤量について。前走3勝クラス勝ちからの臨戦ということで斤量3kg減の55kg。本馬はダート馬にしては馬格が無いタイプだけにこの斤量減はかなり効果的だろう。最後に前走のレースぶりについて。前走の灘Sは正直メンバーレベルは高くなく一般的な3勝クラスレベルだったが、本馬の終いの末脚はズバ抜けて速く、かなり余力を残した勝ち方。ゴール後も1頭だけ明らかに力を余した様子で走り抜けており、この勝ち方なら昇級して即やれると感じるものだった。ここは人気もしないだろうし、一発狙いの騎乗に徹してくれればハマるときハマってくれるはず。鞍上はミルコさんの予定ですが、THIS IS ミルコみたいな大味な騎乗がこの馬には合うはず。
・・・・・・・・・・・・
▼Twitterでも毎週重賞情報ツイートしています!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?