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ダービー出走馬から読み解くPOG

今週はいよいよダービー。ということはPOGもゴールを迎えることとなります。POGはJRA‐VAN主催のものに2022年から参加していて今年で2年目。2022年は散々な結果だったのですが、今年の指名馬の結果は現在このようになっています。

先週のオークスでチェルヴィニアが勝利したことでトータルポイントが大幅アップ。何とか上位10%に食い込むことが出来ています。しかも、ダノンエアズロックがダービーに出走するということで結果次第ではさらに上の順位になってもおかしくないです。
今年から一口馬主も初めていて出資馬2頭もPOGで指名してダブルで美味しいところを持って行ってやろうと画策もしましたが、レイデラルースは重賞の高い壁に跳ね返され、ベルファストは思うように調整が上手くいかなかったのも響いて未勝利のまま。勝ち上がるのって本当に大変なことなんだなと改めて思わされました。

今年のダービー出走馬とPOGの指名人数はこんな感じ。

POGで指名されている分、馬券が買われる可能性があることを考慮すると、ダノンエアズロックは蓋を開けてみたらかなり上位人気の方にいてもおかしくないな…とは思いますね。実際東京無敗、レガレイラに先着、そしてモレイラJとかなり買い材料は揃っている印象。この観点から考えると逆にオッズが保たれそうなのはビザンチンドリームとメイショウタバルあたりでしょうか。どちらも前走は競馬になっていないので立て直しが効いて能力全開ならば見限れない素質があると思います(編注:メイショウタバルは出走取消)。今年のダービーは18頭中8頭がノーザンファーム産でやはりPOGではハズせないといった印象。新種牡馬でもダービーに送り込んでくるのはさすがとしか言いようがありません。

現3歳世代を収得賞金別に並べてみるとこんな感じに。

今年の印象は

●キズナの初クラシック勝ち
●スワーヴリチャード産駒大活躍
●キタサンブラック産駒が不発気味
●世界の矢作

この4つでしょうか。キズナ産駒は「牝馬が強い」「安定しているけど突き抜けない」イメージがありましたが、ここにきてジャスティンミラノが皐月賞制覇。こうなってくると手が付けられなくなってくるかもしれません。スワーヴリチャード産駒はこのコラムでもちょこちょこ出てきましたが新種牡馬では今年1番の活躍だったと思います。ただ、2,000m超のレースだとかなり厳しい印象。桜花賞狙いで牝馬を指名するのがベターかと。キタサンブラック産駒はイクイノックスをはじめ、かなり活躍馬を出してきたイメージですがここにきて若干停滞。結構当りハズレの大きいホームランバッタータイプの種牡馬なのかもしれませんね。最後は世界の矢作先生。フォーエバーヤングのケンタッキーダービーが記憶に新しいですが、馬が走るポイントというかレースというか。本当に相馬眼というのがあるんだなと思わされるレース選択の上手さが光るイメージ。シンエンペラーのような日本に馴染みのない血統でも仕上げてくるのでとりあえず矢作厩舎に入ってきた馬はチェックしておいた方がいいかもしれません。
と、まあ来年のPOG対策みたいな話になってしまいましたが、まだダービーが終わっていませんからね。ダービーこそは馬券を当てましょう。

【今週の推定設定6】
土曜京都11R 12シカゴスティング(西村J)
阪神JFの5着を高く評価。これだけ走れば3歳牝馬ではトップクラスの能力なはず。桜花賞を目指すローテの中でやはり1600mが長いことが露呈されたが1200mでは底が見えていないので改めてここから。番手、中団から差す競馬も出来て先行勢が揃った今回は展開も向きそう。単勝15倍つけば設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka


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