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あざと関西弁

 「大阪出身なのに関西弁じゃないね」とよく言われます。正確にいうと、出生届を出したのは青森県。4歳上の兄がいるため私を出産する際母は姉や祖母がいる青森に里帰り出産したのです。といっても出産してすぐ大阪に戻ったため、滞在期間は数ヶ月。出身地と聞かれるといつも困るのが青森というべきか、育った大阪というべきか。ほとんどの場合は大阪と言うようにしています。
 青森出身です、というと「生まれただけじゃん」と言われ、大阪出身ですと言うと「生まれたのは青森なのに?」と言われる…一言で全てを説明するのは難しいものですね(笑)。17年生活したのは大阪なので私自身も関西人だと思ってます。ただ生まれただけではありますが、青森県も私にとっては大切なルーツのある場所で、今も親戚が住んでいるので年末年始はよく遊びに行きます。

 話は逸れましたが、私は大阪府茨木市というところで育ちました。大阪府の中では北部で大阪市内まで30分以内、京都や兵庫にも30分程度で行ける利便性のいい街でした。高校2年生までこの街で生活していましたが、関西弁を使わなくなったのは中学を卒業する頃でした。ちなみに高校デビューをしたかったわけではありません!(笑)。
 なんとなく、関西弁に違和感を覚え始めたのは中学生の時だったかな。特に何かきっかけがあったわけでは無いんですが、なぜか関西弁を話すことに少しだけ嫌悪感を抱くようになってしまい、少しずつ標準語を話すようになりました。
 理由の一つは、女優になりたいという気持ちが強くなったからかも知れません。小3の時には女優になると決めてましたから、歳を重ねるに連れてそれを現実にするべくいろんなことを調べてオーディションの受け方とか事務所の入り方を検索しているうちに「女優になったら標準語を使うことになるよな」と思い、私生活でも使うようになった…という感じです。
 でもそれ以外に、関西独特のクセみたいなものに飽きてしまったのかも知れません。今ではそれも関西の良さだと理解できてますが、10代の時は関西人の圧の強さやいい意味で関西人は関西が全てだと思っているあの雰囲気についていけなくなってしまいました。少しでも標準語で話すと「うわっ、きっしょ」「大阪の魂売ったんか」みたいな…(笑)。
 もうそれが嫌で嫌で!!抜け出したくなりました。関東や標準語が正解だとは私も思っていませんし、地元も関西も好きなところは沢山あります。でもまだ10代だった私には関西出身だからといって全てが関西人であることは少し荷が重かったのかも知れません。
 東京に来てすぐの頃「大阪出身です」というと「なんで関西弁じゃないの?」と言われ「関西弁の方がいいよ」と何度も言われたことから、少し関西弁を使うようになりました。バラエティ番組などでトークする場合関西弁というのはいいスパイスになった部分もあったので、出演する際は関西弁、プライベートでは標準語と使い分けをしてました。
 でもそうすると次は「東京にいるのに標準語に直さないんだね」とか「関西人って関西弁命って感じ」と言われ、また全てを標準語に戻したり、標準語の中に少しだけ関西弁を混ぜたりといろんな試行錯誤をしました。おかげで今は自在に関西弁と標準語を使い分けられるようになったので、番組出演や飲み会の場など、標準語を使いながらたまにわざと関西弁が出てしまった風に話すというテクニックを使っています(笑)。
 わかりやすく引っかかってくれる人も多く「あ、今関西弁出てた可愛い」なんて言われた時は「せやろ、わざとやからな」とほくそ笑む時もありますが、逆に「やっぱちょっと訛っちゃう時あるんだね」とマイナスな捉え方をされてしまう時もあったり。とはいえ、標準語を使うようになったからこそ、関西弁を話せることの有り難みも知れました。
 方言って出身や長期で滞在していないと自然なイントネーションって習得できないですよね。芸能界に入ってすぐの頃、関西弁を使う映画やショートドラマに何本も出ました。バラエティに出る時もスタッフさんに「関西弁は武器だから使った方がいい」と言ってもらったこともあります。話せないよりは話せた方がいい、使うか使わないかは自分が決めればいい。知識や能力と同じで私の大切な武器の一つだから誰にどう言われても大切にしたいなと思えるようになったのはここ最近ことです。
 凄く時間がかかったけど今なら関西弁はもちろん、関西の独特な空気感や特有の接し方も好きになれました。地元の友達や家族の前でもほとんど関西弁は使いませんが、ファンの方に「天野さんの関西弁好きです」と言ってもらえることも素直に喜べるように。いろんな経験をしたから苦手なもの、好きになれないものとも向き合って少しずつ考え方が柔らかくなれたんだと思います。

 ほな、先週の競馬を振り返っていくで〜!(笑)。9日土曜日は中日新聞杯含め的中しませんでしたが、10日日曜日の阪神7Rでは9頭立てだったのでここは強気に3連単で買うことに。1番人気は③サンマルパトロール、「危険な上位人気馬」は⑧ネッケツシャチョウでした。⑧は必ず買うので危険視しつつも相手に入れて(コラム『誕生日馬券と1770万馬券』参照)、軸にしたのは5番人気の⑥マーブルロック。最近の戦績はかなり悪かったですが、阪神の馬場の相性は悪くなさそうだったのと、うちの猫が“ロック”という名前なのでそれに肖り本命にしました(笑)。
 すると、好ダッシュからハナをとった⑥マーブルロックの見事な逃げ切りでなんと3連単的中!!ラストの上り坂でも素晴らしい走りだったなぁ〜。2着3着が先程挙げた③サンマルパトロールと⑧ネッケツシャチョウでしたが配当は16040円と万馬券!1番人気でもなく「危険な上位人気馬」でもない馬を軸にして、しかも3連単にして的中。これぞ私の理想の結果でした。
 阪神ジュベナイルフィリーズは荒れることなくガチガチでしたね。私の本命だったキャットファイトは好スタートを切りましたが10着。でも阪神7Rのおかげで2日通してちょいプラにできました!来週の朝日杯も同じく阪神なので的中目指して頑張りまっせ

USJではしゃぐ天野を置いておきます。

あまのまな
2019年7月に行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチで村田諒太選手が王座を奪還した際に涙を流し、「涙のリングガール」として一躍話題に。リングガールの他、グラビアや女優、パチンコライターとしても活躍。2022年にファースト写真集「なまのまな」(ワニブックス)が発売になった。
6月17日に東京競馬場で行われた「初心者向け競馬教室」や同25日に中山競馬場で行われた「宝塚記念スペシャル予想検討会」に出演するなど、競馬関連の仕事も増えている。
X(旧ツイッター) @akaringo_mana
公式サイト https://www.amanomana.com

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