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バラエティーコーナーのようなフェブラリーS

根岸Sの結果から小粒な感じになりそうだったフェブラリーSですが、地方のトップクラス、そして芝重賞でのトップクラスと蓋を開けてみると多士済々。スロッターなら思わず

「バラエティーコーナーかよ!」

ってツッコミを入れたくなる人もいそうです。

パチスロの「バラエティーコーナー」というのは5号機初期に各メーカーが何をどう作ればいいのか全く分からなかった時代、ホールも何を導入すれば全くわからなかった闇の時代(4号機のAT機全盛期と比べると)に増えてきたように思えます。流行るかどうかわからないからとりあえずバラエティーに1台だけ入れとくか…みたいな感じですね。
4号機の頃にはほとんどバラエティーコーナーはありませんでしたからやはり見栄えは悪い。当然設定が入るようには見えませんでした。ただ、機種数が多いだけあって知識量の差がモロに立ち回りに響くといっても良く、天井に近い台が放置されていたりしたりすることが多々ありました。

そんなバラエティーコーナーですが、最近になって20スロではあまり見かけなくなりました。やはり新台が出るスピードが速くなったこともあり、1台だけ残すくらいならガッツリ消してしまうというホールというのが主流なのでしょうか。あと、5スロに落とすというホールもかなり多いです。今となっては5スロ=バラエティーコーナーという認識でいいかもしれません。

レートが低いこともあって自分は5スロ、バラエティーコーナーで立ち回ることはほとんどありませんが、一つだけ注目しているポイントがあります。それは「新規で5スロをやりだした」あるいは「5スロのシマを増設」というホールです。普通に経営出来ていれば20スロでいいはずなのに、5スロを作るということは「20スロで稼働しないよりはマシ」という判断であって、経営が上手くいっていないということと同義なのです。

この「5スロをやりだしたホールは危険」という法則は昔から非常に有効で現在でも使えるので皆さんも頭の片隅に入れておいてください。

 では競馬のバラエティーコーナーの予想でもしましょうか。予想というよりも何を買うかという感じですけども。

 東京ダ1600というコースは世界一トリッキーというか変なコース。ワンターン、芝スタート(外の方が長く芝を走れる)なんてコースは世界でみてもほとんどないはずです。それだけにコース実績は重視したいところ。そう考えるとウィルソンテソーロレッドルゼルオメガギネスあたりになりそうで、これらの馬はおそらく上位人気でしょう。強そうな馬をそのままの人気で買っても控除率に負けるだけなので一先ずおいておきます。

 次は芝のトップクラスの馬たち。これはモロに枠順の影響が強く出そう。で、枠順はガイアフォースの7番が一番外。これはかなり微妙だと思います。両サイドのテンが速くないとはいえ、外にドンフランキーがいて、1600で先行出来るかどうかは不明ですがペプチドナイル、ウィルソンテソーロがいるので砂をモロに被りそうな枠に入ったなという印象。対策としては逃げることくらいでしょうが、1枠1番のイグナイター(乗り替わりで強烈な西村J)が許さない気がします。同様にシャンパンカラーカラテはガイアフォース以上に厳しい戦いを強いられることになりそう。
 展開という意味では今年はスプリント戦線からも多数参戦していることもあって相当流れるはずで、より中距離までこなせるスタミナが求められそうと考えるとJBCクラシックを勝ったキングズソードはかなり有力に見えます。

最後にオッズウォッチャーの自分が一番注目しているのはペプチドナイルです。前走東海Sはスローの前残りで4角を3番手以内で通過した順に1.2.3着の行った行った行った決着でした。そこでペプチドナイルはおいて行かれたのですが、オメガギネスとは1kg差があったし、今回は流れそうなので東海Sよりは展開が向きそう。東京ダ1600経験はないですが、東京自体はこなしているので輸送は問題なく、血統も芝要素がそこそこあり、デビュー時は芝で走っていたくらい。逃げ一辺倒から脱却して先行~差しまで幅広い競馬が出来るようになった今が完全に円熟期。枠も両サイドが早くないのでスムーズにポジションを取れそう。不安点があるとすれば鞍上ですか。正直富田Jの方が良かった。
何はともあれオメガギネスが人気するようだったらここから手広く行きたいところです。

【今週の推定設定6】
土曜京都10R 16レディフォース(長岡J)

スタートのセンスは抜群な馬。前走もトップスタートは切ったものの初めて揉まれる形になってしまい直線で失速し弱点を露呈した形。今回大外を引いたことでポテンシャルはフルに発揮されるはずで見直し可能。オッズ据え置きの6倍貰えるなら設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

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