見出し画像

競馬もパチスロも“ポジション”が大事

 先週のフェブラリーSは◎ペプチドナイルが見事に1着を勝ち取りました。予想、買い材料としては先週のコラムに書いた通りですが、展開としてはドンフランキーを前にやっての揉まれない外なら…と、思っていたのですが鞍上が積極性があまりない折り合い重視タイプなだけに不安でした。しかし、スタートすると好スタートを切ったドンフランキーについて行く前目の集団を見るような外という最高のポジションを奪取。まさか、藤岡佑Jがこんなポジションを取ってくれるなんて…。自分はここでワンチャンあるなとニヤニヤ。最後の直線はもう余裕すら感じられる伸び脚で見事後続の追撃を振り切ることに成功しました。
 自分の今年の重賞予想は的中こそ、そこそこあったものの1着を取れたのは、今回が初。単勝36倍という高配当もゲット出来て大満足のG1開幕戦と相成りました。ただ反省点もあります。相手にガイアフォースを入れることが出来なかったので結局的中は単複のみ。今年はトップホースがいないこと、ペプチドナイルがかなりオッズをもらっていることを考慮するならガイアフォースまで手を伸ばすのはアリだったかもしれません。ペプチドナイルが先頭を走っているのを眺めながら馬連、ワイド(対抗はタガノビューティー)と次々に消えていくのは凄くモヤモヤしました。この辺までしっかり詰めないと大勝ちには結びつきませんね…。
 今回のフェブラリーS、勝ったペプチドナイルは文句なしの内容だったわけですが、このレースで頑張っていたなと思ったのはスプリント戦線から挑戦してきたドンフランキーとイグナイター。あれだけのハイペースで先行しながらあそこまで粘るのはさすが一流のスプリンターだと思わされました。それと同時に、ダートのスプリントG1が少なすぎるなという思いも。現状ダートのスプリントG1と言えばJBCスプリントですがあくまでJpn1であって、JRAのG1はありません。重賞も12月に行われる中山のカペラS(G3)だけ。これではスプリント戦線の馬が活躍できる場所があまりにも少なすぎるような気がします。フェブラリーSに一線級が出なくなったことも含めてダートの番組はもう一度再編したほうがいいんじゃないかな、と思ったG1でした。

 さて、いつもとは逆で競馬の話からスタートしましたが、ここからはパチスロの話でも。
フェブラリーSではドンフランキーがトップスタートからハナを切りましたが、パチスロは開店から打ちに行くと入場抽選があるので全員がトップスタートというわけにはいきません。が、入場抽選で1番を引いた時は確実に狙った台を取れるわけですから、あとは台選びのセンスだけ。どれだけホールのクセを知っているかという勝負に持ち込めます。しかし、ホールのクセを知らなかった場合、大負けする可能性も十分あります。
なので個人的には前から10番目くらい、競馬でいう番手がベストだと思っています。ホールのことを知らなければ、前の人についていくという戦略を取れるからです。もちろん、そのホールが全台系をするのか、単発で設定を入れるのかによって当たりハズレは出てくるでしょうが、無闇に変なシマにいくよりはマシでしょう。もちろん、事前にSNSでホールの名前で検索をかけて情報収集を怠らないようにすることも大切です。
 先行ポジションを取れて結果を残すのも大事ですが、後方で出遅れ待機になった時も腕の見せ所なのはパチスロも同じ。「抽選を受けたホールに入る入らない」「違う店に行く」「そもそも打たずに帰る」と、いろんな選択肢があるわけですが一つだけ自分からアドバイスするとすれば

 「何もしなかったら100%」

これだけは覚えておいてほしいですね。朝イチからのパチスロというのはホール選び、台選びがその日の結果の95%を占めているといっても過言ではありません。だからよっぽど勝算がある状況以外は無理をしない。これが出来るかどうかでだいぶ収支が変わってくると思います。パチスロで結果が出ないなと思う人はまず、朝イチから打っている場合とそれ以外で収支を区別してみてはどうでしょう。朝イチからの収支が悪い人はかなり前のめりになりやすいタイプなので、抽選を受けた時点で一度冷静に考えてみることをオススメします。
 これは競馬でも同じです。オッズが見合わないなら静観。何もしなかったら100%。チャンスはまたやってきますから。

【今週の推定設定6】
土曜中山11R 10ドゥラモンド(津村J)

今週は川田J、ルメールJといった騎神クラスのジョッキーがいないので、ご当地の強いジョッキーに注目したいところ。ドゥラモンドは後ろからの競馬になることが多いが、末脚は安定しているタイプ。今回逃げ候補が3頭程いるのでペースが少しでも上がればチャンスはありそう。開幕週ということで外枠は不利な可能性があるが、重馬場は得意なのでそれで相殺出来れば。鞍上はもちろん中山得意で、この馬とは3戦して全て馬券内で手が合いそうで期待が持てる。

前回馬券になった時からまずまず馬柱が汚れているので、単勝15倍で設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?