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万枚話 vol.1

 今月はヒキに恵まれたのもあって万枚オーバーの勝ちに3回も遭遇しました。もちろん全部6号機なわけですが、これで6号機の万枚達成は通算8回となりました。ちなみに内訳は「主役は銭形4」が1回、「からくりサーカス」が5回、「チバリヨ2」が2回、となっていて全て2023年以降。それだけ出玉の一撃性能が上がったということですね。
 「万枚」と言えば競馬ファンでいうところの「帯封」的なポジションだとは思いますが、4号機の爆裂AT機から打っている自分からすると、おそらく2ケタじゃ効かない位の回数出しているので、1回1回全てに思い入れがあるわけではありません。もう記憶から消えている万枚も相当数あるでしょう。そんなおぼろげな自分の記憶に残っている万枚をいくつかご紹介したいと思います。

●コンチ4X…10000枚(?)
 自分が4号機爆裂AT機にハマるきっかけになったマシン。当時のATが標準装備といってもおかしくなかった1G当たり約10枚増のATがウリだったわけですが、当時はパチスロを覚えたてで、主に技術介入(目押し)で勝てる台をメインに打っていました。そんな自分がなぜこの台を打ったのかはもう記憶にありません。立ち回りとか、対ホール、対客層との心理戦なんで微塵も考えていなかったでしょうから、完全に趣味打ちだったんだと思います。
 そんなフラッと打った台で万枚近く(多分万枚にあと少しだったはず…)出ちゃうんだから、今のパチスロと似ているのかもしれません。今思えばAT30連(1回あたり約100~1000枚)のフラグを引いていたのでしょう。違いといえば、当時はホールが前日の出玉等をランキング形式で発表していて、おまけにその台の設定まで公開していたのです。万枚で気を良くした自分は当然のように次の日も同じホールに向かったのですがランキングで発表されていた昨日の台の設定は「1」。
 ここからAT機にどっぷりハマってしまったのでした。

●信長の野望(4号機)…20000枚(?)
 爆裂AT機の中では後期の方にリリースされた「信長の野望」はシングルボーナスをナビしてくれるAT機ということで、同型では「アラジンA」「サラリーマン金太郎」「MSガンダム」などが有名どころ。AT中の増加枚数は1Gあたり約10枚。
 この台は理論値で万枚が確定するフラグ、連チャンテーブルの振り分けが至るところに用意されているのが特徴的。KOEIの同名ゲームと同様に様々な戦国武将を相手に勝利すればATに突入するのですが、強い相手だと勝率が低い代わり報酬が大きいという仕様になっていました。
 いつものようにパチスロ(当時ピンで打っていたから多分初代北斗だったと思う)を打っていたら、真後ろにある「信長の野望」で武田信玄(最低でもシングルボーナスのナビ50回=750枚以上確定)を撃破しているおじさんが。
 「羨ましい…」と、思いながらチラチラと反射する後ろの台を見ていたらおじさんはずっと腕時計を気にしていたのです。
 「これはやめるな…」と、ずっと北斗の設定推測をしながら気にかけていたのですが、ATの連チャンは全く終わる気配がなく、ついには10連を超えてしまいました。10連を超えると残されたのは30連だけ。30連が選ばれるともう何枚出るか想像もつきません。そんな中、おじさんがデータランプの呼び出しボタンを押したのです。その時自分は猛ダッシュでおじさんのもとへ駆けつけ「やめますか?」と、声をかけたのです。ただの昼食休憩だった場合はかなり恥ずかしい行為ですが、当時の自分はかなりがっついていましたね…。
声掛けギャンブルの答えはヤメるとのこと。そして自分が引き継がせてもらうことになりました。今ではAT中の台が空き台になったらホール側が電源を落とすことも増えてきたのでこんな美味しい思いが出来ることは少なくなりましたから、これはかなり記憶に残っています。
しかし、これで話は終わりじゃありません。後ろから肩をトントンされたのです。

「ノリだよね?」

そこにはいつもお世話になっている当時の大学の先輩が満面の笑みで立っていました。心の中では「うわぁぁぁ!見られてたかぁぁぁっ!」と、思いましたがここで揉めても自分の徳(今後も一緒にパチスロをノリ打ちすることがある)にはならないので渋々承知したのです。
残りの20連を消化した結果は20000枚。お残しから20000枚ってのはさすがに今の時代にはありませんね…。まあ、半分持っていかれたってのも時代かもしれませんが。

しかし、万枚の話を書くとやはり「ラッキー」が大半なのかも、と思わされますね…。あまり書きまくるのも飽きられてしまうので今回はこの辺で。

【今週の推定設定6】
土曜中山11R 13クルゼイロドスル(津村J)

メンバーを見渡してみても逃げそうな馬がいないので、必然的に逃げた馬が一番展開利を得られそうな逃げ馬探しゲームと見ます。NHKマイルC取り消し後は安定して先行しており、ペースもスローからハイまで幅広くこなせているのが魅力。2走前は途中で先頭を奪う競馬で前傾ながら2着に粘る好内容。鞍上が川田J→津村Jに乗り替わりとなるが、トップジョッキーがドバイに遠征しているので津村Jは相当格上。3勝C勝ち上がったばかりでハンデも1kg貰えるのでここは勝ち負けしても。単勝10倍貰えるなら設定6でしょう。

赤坂テンパイ
パチスロライター。勝負にこだわった店選び、立ち回りを披露する“ガチ系”。勝ち負けをズバッと言い切るトークが持ち味。「狭く深く」が信条で一度ハマったギャンブルはとことんやりつくす。著書に『赤テン 巻一』『勝負師の一打~赤坂テンパイの流儀~』(原案・取材協力)。
X(旧ツイッター) @genkiakasaka

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