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One for all, All for one

 コラムを読んでいる方の中にも観に来て下さった方がいらっしゃるかもしれませんが、先日の日曜日、私は舞台の千秋楽を迎えました。上野ストアハウスという小劇場(キャパ100ちょっと)で6日間、舞台に立っていました。

 ドラマや映画と違って、舞台観劇はまだ少し敷居の高い部分があるのかもしれません。今まで一度も劇場に足を運んだことがない方や舞台を観る習慣がない方も少なくないでしょう。例えば「千と千尋の神隠し」が舞台化されたから見たとか、劇団四季なら見たことある!って方もいるのかな。

 私が出ているのは大体キャパ200以下の小劇場です。約1ヶ月稽古をして本番が1週間程度。キャストは作品に寄りますが、私自身ワンシチュエーションのコメディが好きなのでダブルキャストもなく10人くらいのキャストで成り立つ舞台に出ています。

 キャスト以外に受付やチケットのことなどを担当してくれるスタッフさんや、音響と照明の方がいます。そして実際に舞台を作る美術の方と、本番当日にそれを取り仕切る舞台監督さん。規模によって私服だったり衣装があったり小道具を自分たちで揃えたり専門の業者にレンタルしたり。一つの舞台を作るのに結構な人数の大人が関わっています。

 映像作品と大きく違うのはナマモノだという部分もそうですが、CGや既存のスタジオや建物を使うわけじゃないので、作品が終わると舞台のセットは壊してしまうこと。サステナブルと言われている今の時代に逆行しているような気もしますが、その日その場所その時間でしか味わえないものがそこにある。それが舞台の醍醐味だと思います。

 劇場の舞台上にその1週間程度上演される作品のセットが本番前日に作られ、舞台監督さんをはじめスタッフの皆様が毎日掃除して、メンテナンスをしてくれる。何かトラブルや故障、変更があったらすぐ対応してくれる。そのおかげで役者は安心して舞台に立つことができています。

 役者はセリフを覚えてお芝居について考えて稽古を重ね、2時間近くの作品を毎日同じようにやり切るという重要な任務があります。それが仕事でありやりたいことなんですが、多少の緊張や積み重なった疲労もあって、毎日同じことをやっているつもりでもちょっとしたズレやアドリブ、ケアレスミスもあったり…。いいように言うと舞台はその臨場感とライブ感があるからこそ、二度三度見ても楽しめるんですかね(笑)

 どのお仕事もそうですが、見えない部分にも沢山人の力が働いていて数えきれない人の支えがあって成り立っている。映画のエンドロールが長いなんていう人もいますが、私はよっぽど急いでない限り、最後まで見るようにしています。知っている人の名前を探したり、こんなに沢山の人が関わっているんだって見るのが好きなんですよ。私達より遅い時間まで残って片付けしてくれたり、朝早く劇場に入って音響や照明の調整をしてくれたり。汗だくになった衣装を丁寧に洗濯してくれて、チケットのことはもちろん、稽古のスケジュール調整もやってくれる。本番が無事に成功しているのは関わる全ての人がサポートしてくれているから。

 そして何より大切なのは、劇場に足を運んでくれる方がいる。だから我々役者は舞台に立つことができる。この言葉は私の大先輩がいつも言っている言葉で、私もその通りだと思ってお借りしています。今でこそ舞台も配信があったりしますが、貴重なお休みを使ってくれたり、お仕事終わりに駆けつけてくれたり、何度も観てくれる方や遠方から来てくれる方、そんな方々が客席を埋めてくださることで成り立っている。この演劇文化はこれからも変わらず大切に受け継がれていって欲しいものです。

 まだ舞台を見たことないそこの貴方、一度でいいのでぜひ勇気を出して劇場へお越しくださいませ。きっと新たな扉が開いて世界が広がりますよ。劇場にてお待ちしております!

 さて。先週はお芝居でいっぱいいっぱいな部分もありましたが、もちろんちゃんと馬券は買いました!GⅡもGⅢもありましたが、果たして結果はいかに…。

 9日土曜の柴苑ステークス、14グランベルナデットを軸に馬券を買ったら最終的に1番人気になってしまい一気にやる気を無くす私。それだと的中しても喜びが半減するんですよね。そんな人気になるような馬を軸にするなよって感じですが、私の直感は14だと言ってたんです。結果は10着。全然ダメじゃねぇか!!(笑)

 続いて日曜。中山7R「危険な上位人気馬」は3番人気の9ダイバリオン、1番人気は2.9倍の8サルヴァトーレだったので私は4番人気2ハーエクセレンシー軸の3連複にしました。すると結果は3着。1着は10番だから誕生日馬券で買ってる。あとは2着を買っていれば62840円。

11ダノンティアラは…

 2着11ダノンティアラは…買ってない!!チキショウ!!ちなみにダイバリオンは4着だったので、これ獲れていたら、ドヤ顔でこのコラムのグループLINEに報告できたんだけどな〜(ちなみに、先週は危険な上位人気馬が0-0-0-4でした)。

 コラムやるようになって的中率上がったよね?なんてファンの方からせっかくメッセージもらったのに、今回はダメだったか〜と思いきや、京成杯オータムハンデキャップですよ。少頭数なので3連単と強気な勝負に出ましたが、結果はヒモ決着で残念!…と思わせて、なんと保険で同じ買い目の3連複も購入してたんですよ(Xで呟いてなくてごめんね)。おかげで9260円の配当。土日分は回収できませんでしたが、日曜の投資分はなんとか返ってきました。

 いつか私も競馬で帯封という新しい扉を開けられる日が来ますように!

舞台上の天野を置いておきます。

あまのまな
2019年7月に行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチで村田諒太選手が王座を奪還した際に涙を流し、「涙のリングガール」として一躍話題に。リングガールの他、グラビアや女優、パチンコライターとしても活躍。2022年にファースト写真集「なまのまな」(ワニブックス)が発売になった。
6月17日に東京競馬場で行われた「初心者向け競馬教室」や同25日に中山競馬場で行われた「宝塚記念スペシャル予想検討会」に出演するなど、競馬関連の仕事も増えている。
ツイッター @akaringo_mana
公式サイト https://www.amanomana.com

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