ループトンネル
ループで名高い清水トンネル。
群馬県人はぴんとくる、上毛かるたの札である。
JR上越線土合駅から湯檜曽駅までの間、その名の通り、山の中をぐるっとループした形のトンネルである。
当時、峠の標高差を緩やかに調整するために生み出された。
土合駅の地下約70メートルを走る新清水トンネルの開通とともに、そちらが新潟方面へ向かう下り線。こちらのループトンネルは上り線へと変更になった。
「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった」の有名な書き出しから始まる小説、雪国(川端康成)の国境の長いトンネルも、このループトンネルが一部含まれていると言っても過言ではないだろう。
そんなループトンネル、土合駅からコンパスを見ながら乗車してみた。
と、こんな体験ができる。
越後湯沢から出発し、越後中里駅から土樽までの間にも同じく松川ループトンネルもある。
群馬と新潟の県境。この周辺は2000メートル級の谷川連峰に囲まれた壮大景色の中を鉄道が走り抜ける。あたかも旅番組で見るヨーロッパの登山鉄道を彷彿とさせる。
越後湯沢から水上駅までは680円。
新幹線が停まる越後湯沢駅を拠点に気軽に楽しむのも良い。
ただし、1日5本しか電車が無いので、時刻の確認には注意をしたい。(2022年6月時点)
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