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激務な音楽家と恋愛する覚悟

偶然だが、30代を振り返ると非常に仕事ができる激務な音楽家としか恋愛してこなかった。

激務な音楽家と恋愛する女性に向けて、私の経験を記しておきたいと思う。
きっと何かしらの参考になるはず。

まず、音楽家に休みはない。
毎日何時間も練習するし、練習時間の長い優秀なピアニストは、11時間以上練習する人も多い。
不定休に休みはあっても、休みにならない。

優秀であれば優秀であるほど全ての時間を音楽に捧げ、夜通し仕事をし、徹夜で練習したりしている。

また、演奏の仕事だと、プレッシャーを常に抱えてピリピリしていなければならない。
夜も眠れないほどのストレスを抱える繊細な音楽家は多い。

そんななか、特に優秀で激務な音楽家は、仕事もたくさん集まってくるし、時間に対する価値や優先順位が変わってくる。

普通の週休2日の男性と違って365日全て仕事にできてしまう。

音楽家の場合、優秀でないと仕事はゼロにもなりえる。優秀な人以外音楽で生活できない。

だから、私のような女性に時間を割くということは、よっぽど大切か重要な時、または好きな気持ちがある時に限られてしまう。

極限状態で仕事をこなす激務ななか、日常的なメールをもらうと激務な音楽家はイラッとする。

呑気でいいねー、となる。

私は、空気がよめるほうではなかったので、激務な人を好きでいることは非常に辛かった。

私にはたくさん時間があった。
私は激務な彼に合わせられたからか、激務な彼の私に対する優先順位は低くなった。

そこで、私は、同じくらい激務になるように努力してみることにした。

そして、私が忙しくて彼に合わせられなくしてみた。

すると、対等な関係を築くことができた。

また、激務な音楽家に絶対に言ってはいけない言葉がある。

忙しいから大変そうだから時間のある時に連絡してね。

激務な音楽家に、余裕のある時間は1秒もない。
だから、絶対に自分の優先順位を下げることはしてはならない。後回しされて数ヶ月が経つことだってある。

だから、時間を作ってもらう時に、空気を読む言葉は使わないほうがいい。
そうでもしないと会ってもらえない状態が続いてしまう。

つまり。
激務な音楽家が無理をしてでも時間を作ってくれるのは、愛されている証拠だ。

最後に。
基本的に、音楽家は特殊な生き物だから、言葉や行動の地雷が違う。

頑張っている人にお仕事頑張ってねと言ったら、

これ以上何を頑張れというんだ。

と激怒されたことがある。

個人的には、激務な音楽家との恋愛はおすすめはしないけれど。

好きになった人が激務な音楽家だった場合、大変だけど普通は味わえない非日常的な恋愛は楽しめるかもしれない。

彼らの音楽は素晴らしく唯一無二で、彼ら以外誰も作り出すことができないものだから。

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