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【フロッグの考察部屋】実は超重要!?高育と政治争いの関係性考察!

 皆さんお久しぶりです、フロッグです!

 今回このnoteで綴る話題は、これまで約2年の間高度育成高等学校で綾小路たちが戦ってきた出来事を描いたよう実という物語が、高育の外で行われている『政治』と深い関わりがあるのではないか、というお話です。

 政治家の話題というと、よう実0巻でのメインストーリーとして綾小路父が奮闘しているのが印象的ですね。
 今回はその政治争いが、2-12巻までの展開と密接している可能性が高いという考察内容です。

また、今回の話はよう実0巻の情報が多く含まれます。まだ読んでいないという方は下記のnoteに詳しくまとめていますので、合わせて読んで頂けると分かりやすいかと思います。

また今回の考察は、アカウント名「まろ@🌿」とのX(旧Twitter)で行った #勝手によう実脚本会議 というスペースを元にしています。実際にこの考察が出来上がるまでの一部始終ですのでこちらも是非聞いてみてください。

最後にはよう実の物語終盤の予想なども書いているので、是非読んでみてね!
それではレッツ考察!!




Ⅰ.直江幹事長の死去の影響

  直江幹事長とは、かつて綾小路父が所属していた派閥である「直江派」のトップであり、実質的に裏で政権を牛耳っていた直江仁之助という人物のことです。

 彼は最終的に、綾小路父を切り捨て敵対していた鬼島派に協力する事で、「幹事長」という立場を守りつつ政権に強い影響力を与えていきます。

 そんな直江幹事長は、よう実本編で2年生編12月にあたる2-8巻のタイミングで、病気での死去が報道されています。

 この展開はほぼ確実に、よう実の今後を左右する出来事になるはずです。
 では具体的に直江幹事長の死去後の影響、また綾小路父や鬼島派の怪しい行動がないか確認してみましょう。


○直江幹事長の派閥が解散した?

派閥のトップである直江幹事長の死去により考えられる影響の1つとして、彼が保有していた『派閥』の解散です。

 0巻で描かれている通り、直江派閥は現与党で最も大きな力を保有しており、派閥の規模も1番大きいようです。
 こと「総裁選」において、推薦人20人を揃えることはもちろん、選挙権を持つ議員を持つ人間をより多く確保するという点でも『派閥』がどこに付くかはとても大事です。

現在の総裁選の仕組み。
推薦人の確保やその後の票数に派閥の大きさがそのまま影響する。

 特に直江派閥は影響力・規模共に与党最大であるため、直江派閥がバックに付くだけで勝敗が大きく傾くほどです。
 そんな派閥が解散となれば、鬼島派・綾小路父派共に『派閥の取り合い』に発展するのでは無いでしょうか?

 そしてこの派閥の取り合いが、高育にいる綾小路達にも影響を及ぼす可能性が出てきました。
 ではどのように影響してくるのかを詳しく見ていきます。


○綾小路父派:春休みの三者面談に父親自ら赴く

やはり、綾小路父側の動きで直近最も気にかかる出来事と言えばこれでしょう。

 綾小路が予想していた通り、父親が自ら三者面談に赴くとは考えにくく、代理のものが来ると思われていました。
 しかしまさかの父親ご本人の来訪が決定している様子。

茶柱「電話が私のところにかかってきて、お父さんが直接伺うとの返答を受けている。実際に私が本人から聞かされたことなので間違いない」
綾小路「……それはまた」

よう実2-11巻

 そして来訪する条件に、『クラス全員の日程とその変更を逐一報告すること』というものが含まれていたようです。
 綾小路父は確実に、三者面談という場を利用し何かを企んでいるとしか思えません。

 そして多くの読者が予想するように、三者面談が同じ日にちの「高円寺六助」とその家族に接触する事が目的じゃないかと考えられています。

高円寺は1-1巻で既に広言している通り、超有数な資産家の家であることが分かっています。
 ですが今現在、どこの派閥に協力しているかなどは名言されていません。

 仮に、高円寺家が直江派閥に対して協力関係にあったのなら、影響力を持つ高円寺家を引き入れたい綾小路父の目論見も納得出来るのではないでしょうか?

 綾小路父派は、ここで旧直江派閥を支えた『高円寺家を引き入れることによって、旧直江派閥に属した派閥を釣り上げる戦略』を取っているのだと予想します。


○鬼島派:2学年学年末試験で退学者を出したくなかった

読者の記憶にも新しいように、綾小路たち第2学年の学年末試験では、普段学校にはいない試験官が取り仕切っていたり、退学者を出さないルールを適用していたりと不自然だらけです。

試験官「……本当にいいのか? このままだとクラスメイトが退学するのを分かっているのか? そもそも今回の特別試験はそうならないように急遽───」

よう実2-12巻

 これは別の項目で詳しく解説しますが、元々綾小路世代というのはイレギュラーが多い学年となっています。そんな中このタイミングで、退学者を出さないよう調整された試験の実施。

 これらも直江幹事長の死去と派閥解散が影響しているのでは無いでしょうか?

 まず鬼島派筆頭の坂柳家のご息女、坂柳有栖が在籍するのがこの第2学年です。
 鬼島派閥でも高育を任されるほど影響力がデカいと思われる坂柳家の娘が退学したとあっては、派閥争いに影響が出かねません。

 鬼島派はそれを危惧して退学者を出さない仕組みを導入したのだとしたら納得です。
ですが、結果綾小路によって退学させられたので、これがきっかけで鬼島派は窮地に立たされる可能性が有りそうですね。

 また坂柳に限らず、有数の名家が複数人在籍しているであろう高育ですが、今この時期に限っていえば、退学者を出す事が鬼島派にとって悪影響を及ぼすのかもしれません。

綾小路「外部からの見え方次第だろうな。例えばこの学校の運営には政府も関与している。仮に1年に10人落とすことが目標と定められていたら、オレたち2年生はその水準を満たさなかったことになる。

綾小路はこういっているが、
外部からの見え方がこの逆だったなら…?

 例えば、『綾小路世代を優秀な学年として外部に売り出していた』場合です。
 綾小路世代は確認できるだけでも、綾小路・高円寺・坂柳・神崎と財界人や政治家の子供が在籍しています。
また、確定していない生徒の中にも堀北・王など有名な家ではないかと予想できる生徒も在籍しています。
 もしこれが、意図的に集められていたのだとしたら、高育の成果を業界にアピールするために調整された学年の可能性があります。

そして派閥争いで最も大切な時期である直江幹事長の死去後というタイミング、ここで退学者を出すことは望ましい事ではなかったのかもしれません。

 そういう意味でも、鬼島派は『派閥争いに悪影響を与えないように退学者を出したくなかった』のだとしたら納得できます。


○余談:石上京の立場

まろ曰く志朗説も有るらしい

ここで気になるのが、綾小路父に心酔しているという石上の存在です。
0巻での石上は綾小路父派閥に属する財界人の息子として登場していましたね。
 彼は綾小路父の命令があれば綾小路を消すという発言をする一方、綾小路父派閥が派遣したWR生の排除に動くという行動も取っています。

 また、坂柳理事長が綾小路を守るために用意したボディガードをスルーして、綾小路の部屋の前まで現れるという行動をしていることからも、鬼島派にも顔が聞くと思われます。

 では石上が高育にいる理由とはなんなのか、と考えた時、
『派閥争いにおいて高育が荒れる事を阻止するために送り込まれたバランサー』
ではないかと考えました。
 正直、この命令が綾小路父派からなのか鬼島派からなのかは判断しかねます。ですが綾小路父派的にも八神が大暴れする事は悪影響であり、鬼島派にとっても今高育が荒らされることは悪影響しかありません。

 このような事から、石上の役割は派閥争いにおけるバランサーを任されているとしたら辻褄が合いますね。



Ⅱ.高度育成高等学校の綾小路世代は『外部に情報をオープンにした特殊な学年』説を解説!

 先程少し触れましたが、高育において綾小路世代というのは学籍番号を筆頭にイレギュラーが多い学年となっています。


①例年と比べ異常に優秀な生徒が集まったDクラス

 まず疑問に上がってくるのがこれ。
 重大な問題を起こした櫛田や平田はともかく、堀北やみーちゃん、幸村や松下など優秀でありながらDクラスになった理由が分からない生徒たちが多くいます。

 例年のDクラスは、浮上のきっかけすら掴めないほど落ちこぼれが集められているようですが、こと綾小路世代ではそのようなことはなく、最悪綾小路が居なくとも戦っていける生徒が多い気がします。

 もしもこれが意図的にクラス分けされたのであれば、私は『Dクラスの落ちこぼれが、高育の教育のおかげで成長した』と外部に売り出す口実にできるのではと考えます。

 教育の成果を示すのであれば、『落ちこぼれのDクラス』という前評判を利用して浮上させることが最も簡単ですしね。


②財界人や政治家の子供が多く在籍

 綾小路世代には、財界人や政治家を親に持つ生徒たちがそれなりに在籍しています。

これは単純に他学年の生徒があまり出てきてないだけかもしれませんが、判明していないものの財界と関わりが有りそうな堀北やみーちゃんまで含めると、綾小路世代の財界人はそれなりに多いと思われます。

 財界人や派閥、特に今宙ぶらりん状態である旧直江派閥に属していた財界人にとっては、自分の子供たちが高育でしっかりとした成果を残せていると知れば鬼島派に有利に働くでしょう。

 それを見越して、綾小路世代に多めの財界人の子供を受け入れアピールポイントとしたかったのでは無いでしょうか。


③綾小路世代の入学タイミングと直江の衰退

 0巻終盤では、直江幹事長も年をとり衰退していっているという描写が見られます。
 そしてちょうどこのタイミングは綾小路たちが入学する1年前。

 綾小路父派にとっては好機なタイミングですが、鬼島派にとっては直江幹事長が退いた後の対策が講じられる場面です。

 その対策の1つとして、『1つの学年の成果を外部に示す為情報をオープンにする』という計画を立てたのではないかという予想です。

 そしてそのタイミングと綾小路世代が噛み合い、学年全体で見ても好成績な学年となったのではないでしょうか。

 やはり成果が求められる以上、高育側の選考もより優秀な生徒を向かい入れたかったはずです。
 その結果、1学年の中に坂柳や一之瀬、龍園や高円寺などの傑物たちが集い、クラス戦も拮抗しているのでは無いでしょうか。


④学年末試験において、綾小路世代の退学者が出ることを嫌う

 ここは12.5巻辺りで他学年がどうだったかでも変わってきますが、仮に全学年が対象ではなく綾小路世代のみに行われた調整だった場合、いよいよ綾小路世代だけが特殊な状況だと言わざるを得ません。

 状況的にも、直江幹事長が死去し派閥争いが激化しそうなタイミングですので、綾小路世代のみ対象なのであればほぼ確実に綾小路世代は何かしらの計画に使われていると見て良いでしょう。

 12.5巻で他学年の情報が書かれていることを期待したいですね。

 以上の4つの理由から、綾小路世代は『外部に情報をオープンにした特殊な学年』説を推して行きたいと思います。

 正直これは当たってるか微妙ですが、全クラスが高水準な理由などがあれば面白いですね!


Ⅲ.綾小路清隆の目的は『内閣総理大臣』説!?

 さて、ここまで綾小路父派や鬼島派の攻防について話してきました。
 ではこの作品の主人公である、綾小路清隆はこの状況でどう動くのでしょうか?

 私は以前から、綾小路は入学当初から何かしらの目的を持っていると推測していました。
詳しくは下記noteを見て頂くと分かりやすいかと思います。

 私はこの記事で、綾小路の目的が『対綾小路父へのコマ作り』だと結論づけました。

 しかし、これまで具体的に綾小路父に対してどの部分で対抗するのか、どの場面で戦うのかという部分が不明瞭でした。

 ですが上記の『政治』と照らし合わせる事で1つの結論を導き出すことが出来たと思います。

 それこそが、綾小路ないし彼が支援した生徒が『内閣総理大臣』を目指すという目的。

 ではそう考えた理由を幾つか上げてみようと思います。


①1年生編2巻にて、綾小路が将来の夢として『内閣総理大臣』を挙げている

 まず1つ目の理由は、よう実2巻で綾小路が冗談めかして発言したこと言葉。

綾小路「オレは、総理大臣になるつもりだ。」

 場面的には堀北に冗談を言った感じですが、こういった何気ない場面というのは伏線として使われる事が多くあります。

 しかも、綾小路父の目的が国のトップになり改革する事であり、ホワイトルームの存在意義が『英才教育をした人間を政界に送り込み政権を牛耳ること』である点、そして何より綾小路父の考える清隆の将来が『政治家』か『教育者』の2択になっています。

 0巻で示されたこれらの根拠が、2巻で語られた綾小路の内閣総理大臣という夢に信ぴょう性を持たせることになりました。


②清隆は茶柱先生に脅される前からクラスに協力していた

 これは上記のnoteで詳しく語っているので割愛しますが、茶柱に脅される前から動き出していたのは、清隆なりの目的があった事が考えられます。

 その為には周りの成長が必要不可欠であり、それを促す為に協力を始めたと考えられます。

 私はこれまで、周りの生徒に成長を促すのを、単純に『駒』として見極めていると考えていました。

 しかしこれに加え、『総裁選を想定したとき、どの戦い方が適しているか』を見極めているのかも知れませんね。
 実際、各クラス別々の方針を掲げ競う状況は小さな『総裁選』と言えるかもしれません。


政治家と縁のある家柄
政治家の娘
財界人の息子
財界人の息子であり次期社長
財界人の娘

③高育には多くの政治家・財界人の子供が在籍している

 これも他の項目で詳しく書いたので簡単に。

 仮に空白の1年の間に、松尾から高育には財界人や政治家の子供が進学する場という情報を聞いており、そこへのパイプを繋ぐ目的もあったのならどうでしょう。

 今の段階でも、鬼龍院や坂柳は綾小路が出馬する時には応援するのではないでしょうか。
 このように、卒業する頃には新たな派閥となる準備が出来ているのだとしたら、清隆が綾小路父や鬼島に対抗する事も不可能ではありません。


④Aクラスの特権の使い道

 現状、頭のいい生徒や元々家柄が良く特権がなくても問題ない生徒たちは、Aクラスの特権の価値は低いものです。

 等の綾小路も父親の力が絶大な上に、いざ進学や就職をするにしても十分すぎる力を持っています。
 その為彼にとってもAクラスの特権というのはあまり旨味のないものでした。

 ですがこの特権、その範囲次第では『政治の世界に一気に飛び込む』事も可能かもしれません。

 今の政治、ましてや内閣総理大臣はその殆どが60代以上と高齢化な状態です。
 人脈や実績、そして出馬する党やそのポストなどを積み上げるまでに、膨大な時間を要します。

 その段階を特権で全カットし、最速18歳での出馬というのも可能なのではないでしょうか。
 卒業後自分の元に戻り、自らの手駒になると考えている綾小路父の裏を欠き、敵として出馬し総裁選で親子対決という事も有り得るかもしれません。

 清隆を支持する政治家として坂柳や鬼龍院が協力したり、応援する資産家として高円寺が動き、堀北が綾小路の支援を受けて立候補という展開も熱いです。

この2人が政権を握ることも有り得るかも?

 以上の事から、私は『清隆は内閣総理大臣を目指している』と結論づけます。


以上で今回のnoteを締めたいと思います。
 おそらくは12.5巻以降、政治との関わりも増えてくると思われます。情報が出る度に考察していこうと思うので、引き続きXやnoteでの考察を拝見してくれると嬉しいです!

 では、また次のnoteでお会いしましょう!

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