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【フロッグの考察部屋】よう実の異端児 高円寺六助の目的とは!?

 皆さんご無沙汰しております、フロッグ@よう実です!


久々の記事となる今回のテーマは、よう実でも1、2位を争うと予想される強キャラであり、同時に作中1の変人である高円寺六助についての考察になります。


 そんな彼ですが、のらりくらりと自由に動き回ってる様に見えて、何かしらの『目的』がある可能性があります。

 今回は高円寺六助の『正体・立場』と『目的』について探って行こうと思います。



Ⅰ.高円寺六助の正体考察

 


ここでは、高円寺六助が何処で力をつけ今の実力になったのかを考察していきます。

 まず先に結論から言ってしまうと、

【高円寺六助は、鬼島派閥が作った高育に続く第2の教育施設出身の最高傑作】

であると考えます。


では何故そう思うのかですが、高円寺の考察をするにあたって、彼がどの様な人間でどんな能力を持っているのかを整理する必要があります。

まずは公式サイトに乗っている高円寺のプロフィールを見てみましょう。


・高円寺六助のポテンシャル

ざっとプロフィールを載せましたが、総合的に見て綾小路並のバケモノです。
 学力・身体能力も然ることながら、更にショートスリーパー・初めてのフラッシュ暗算でプロレベルの問題に正解・馬術の才がある等
彼を一言で表すなら『天才』もしくは『センスの塊』と言えます。


 DNAによる差やセンスと言った言葉は、よう実0巻でも多用されており、これは綾小路が『作られた天才』であるのとは逆に『生まれ持った天才』として敢えて対比してあると思います。


 また、1-1巻を読んだ時には何も気にしなかった『高円寺コンツェルン』という資産家の一人息子であるという設定ですが、この『財界人』としての立ち位置もここに来て重要なポジションとなっています。


この様に高円寺六助という人物は、作中において綾小路に引けを取らない最も上振れのポテンシャルを秘めた生徒です。
更には財界人という立場から、今後の物語で根幹に関係してくる生徒であると考えられます。


・彼は何処で力を身につけたのか?

 そんな高円寺ですが、彼は一体何処でこの様な力を身に付けたのでしょうか?


 それこそホワイトルームの最高傑作、綾小路とも同等の力を持っていると見られています。

ですが、綾小路がどんな環境で教育を受けてきたかは0巻を見た読者なら分かるはず。
 そんな綾小路と同等の力がある高円寺は、端的に言うと『普通ではありえない』存在です。


 高円寺はこれまでの実力から見ても、おそらく『ギフテッド』と呼ばれる天才の分類に入るとは思います。
 ですがそれでも、『環境』が整っていないと、綾小路と渡り合えるとは考えにくいです。


 では、何故その環境が『鬼島施設の出身』だと考えたのかを述べていきたいと思います。


・根拠1⃣ 『鬼島派閥第2の教育施設』

 0巻の終盤で直江から見放された綾小路父は、月城から『鬼島派閥の政策として2つ目の教育施設を秘密裏に動かしていた』という情報を聞かされます。この記事では以降この事を、鬼島施設と表現します。

よう実0巻より】
月城『確かにそれは(高育)は彼の目玉政策の一つです。
しかし、それと同時に類似する新たな目論見を水面下で進めておられたーーー。
つまり既に第二の政策は動き始めていた。先行して表に出てくることは彼にとっても望ましいことじゃないということ』


 上記引用の様に、月城から『鬼島は既に第二の政策として鬼島施設を作っている』と聞かされています。

また、この際ホワイトルームの稼働停止を目論んでいた事から、この鬼島施設は綾小路父が動かしていたホワイトルームと目的が同じと考えることが出来ます。

 つまり『世界に通用する人材の育成』です。

 またこの鬼島施設は、ホワイトルームが稼働を始めるタイミングとほぼ同時期から動いていたようです。
つまり、綾小路清隆と同世代の子供達も存在すると言うこと。


 更に、高度育成高等学校と鬼島施設は、どちらも鬼島派閥の政策です。鬼島施設出身の人物が高育に入学する事は何らおかしくない、むしろ自然な流れと言えます。

 究極の自由人である高円寺が、3年もの間その区画から出られない高育にいるのは少し疑問が残っていました。
しかし、鬼島派閥の教育カリキュラムに組み込まれているのなら、それに従わざるを得ないのではと考えます。

 メタ的にも、鬼島施設出身の人物が出てくる可能性は高いと思います。


・根拠2️⃣ 『高円寺の幼少期エピソード』

 色々と話題の絶えない高円寺ですが、彼自身の情報というのは、まだ潤沢とは言えないほどに少ないです。

 ですがそんな中、よう実アニメ2期7話の予告を高円寺とみーちゃんが担当する回でこの様な事が話されています。

【よう実2期8話予告より】
王『高円寺くん、次回は中学生時代の櫛田さんの話があるそうなんです!』
高『私の肉体改造シーンを間に挟んだ方が盛り上がりそうだねぇ』
王『そ、それは分からないですけど…高円寺くんがどんな中学生だったか、ちょっと想像つかないです』
高『私は私さ。生まれた瞬間から最高にクールな人生を送っているよ』
王『へ、へぇ〜…も、もう少し、具体的に聞いてもいいですか?』
高『国内かな、国外かな?
王『え?…じゃ、じゃあ国外は?』
高『アマゾンの密林でサバイバルをしたり、アメリカで射撃練習をしたり、中国では武術をスタイリッシュに経験したりしたねぇ』
王『へ、へぇ〜…あ、あぁでも、中国には行かれたことあるんですね!私中国出身だから、何だか親近感湧きました!』
高『フッ、奥深く実にエレガントな国だ。またいずれ、挑戦したいものだね』
王『は…挑戦…何だか会話が上手く噛み合ってませんね…』
(以下略)

 この様に、みーちゃん終始ドン引きしてますが、高円寺の過去が語られた非常に貴重な情報です。

 高円寺は中学時代だけでも、国外で様々なジャンルの経験を積んでいると語られています。
更に、国内か国外か問うていることからも、国内での多種多様な経験もしている事が予想出来ますね。


 さて、ここで先程の話に戻します。
 鬼島派閥が新たに設立した第2の教育施設、これはホワイトルームと目的が類似していると話されています。
つまり『世界に通用する人材の育成』が目的となるでしょう。

 ホワイトルームはこの目的に対し「持たざる者を完全に隔離・徹底した管理」の元、英才教育を施す手法を取っています。


 では、鬼島施設はどの様にアプローチするのか。
個人的な意見も含みますが、0巻での鬼島の人柄の良さが示唆される描写や、坂柳理事長が鬼島派閥に賛同しているのを見るに、非人道的な手法では無いと思われます。

 これと高円寺の中学時代の話を加味すると、
「天才の遺伝子を次ぐ者を国内・国外で様々な分野に触れさせ、その英才教育を施す」
手法を取っているのでは無いでしょうか。

 非人道的に他の一切を切り捨て徹底的な教育を施すホワイトルームと対になる様に、様々な環境や分野に触れさせて英才教育をする方針を鬼島派閥は打ち出したと考えます。

 そして高円寺はその中でも『最高傑作』として、綾小路清隆と同じ位置付けに居るとしたら、彼らの力が拮抗していても不思議はありません。



・根拠3⃣ 『高円寺コンツェルン』

 ココ最近のよう実本編やよう実0巻では、政治と派閥がよく登場するようになりました。

高育の生徒の中にも、坂柳理事長の娘である坂柳有栖、神崎エンジニアの息子である神崎隆二、鬼龍院家の娘である鬼龍院楓花、石上グループの息子である石上京と、財界人の息子娘が何名か在籍しています。
 そしてそのほとんどが、先程述べた何かしらの派閥に名を連ねているようですね。

坂柳はどちらかと言うと鬼島派閥、神崎や石上は綾小路父の派閥、鬼龍院は未だ不明ですが大きな家の様です。


そして、高円寺六助はよう実が始まった1-1巻の時点で既に、『高円寺コンツェルンの一人息子』として日本有数の資産家の子供であることが明かされています。
 ですが高円寺コンツェルンもまた、『どこの派閥』に属しているかは不明なままです。


 当然ホワイトルーム同様、鬼島施設にも出資してきる企業があるでしょう。

高円寺の中学時代の話や、彼の資産家としての家柄、彼自身が高育に居ること。
これらの事から、高円寺コンツェルンが鬼島施設に出資し、その変わり息子である高円寺六助を施設で英才教育させるといった流れも可能なわけです。


絶対に派閥に入っていなければダメだと言うことはありませんが、設定を活かすなら十分有り得て且つ今後の展開に繋げやすいのではと思います。

ということで、以上の根拠から
『高円寺六助は鬼島施設の最高傑作である』
と結論を出しておきます。



・余談:高円寺とみーちゃんの関係性

さて、一通り高円寺の正体を考察した所で、何かと接点の多い高円寺とみーちゃんの関係性についても少し触れようと思います。

 2-10巻では、高円寺が昔みーちゃんと会っており、何かしらの『善意』を受けたのだと語っています。


 それに敬意を払い、高円寺は高育でみーちゃんに優しくしたり、時には助けたりと恩返し的な事をしていた様です。

尚、みーちゃんから受けた『善意』は高円寺曰く「思い出す必要も無い些細なこと」だそうですが、いずれにせよ高円寺とみーちゃんは以前から接点があったといえます。

 みーちゃんは中学時代に父親の仕事で中国から日本に移住してきました。一方で高円寺は中学時代、中国で武術の経験を積んでいます。
 みーちゃんがまだ中国に住んでいるタイミングで、高円寺とまたまた会っていたという可能性が1番高そうですね。


 また、みーちゃんは非常に教養がよく学力も高い生徒です。綾小路から見ても、高校2年生としてみた時非常に良くできた人間であり、両親の教育の賜物だと評価しています。

 もしかしたら、みーちゃんの家もまた中国では有数のお家柄なのかも知れませんね。
 この辺は今後の展開に出てくるか不明ですが、期待したいところです。

 


Ⅱ.高円寺六助の目的

さて、高円寺が鬼島施設の最高傑作だと考察した所で、次はその高円寺が高育で何を目的に過ごしているのか考えていこうと思います。


 『何を目的に』もなにも、自由にのらりくらりしてるだけだろ?とお思いの方もいるかと思いますが、どうやら高円寺も裏で何か動いている様なのです。

ということで、まずは高円寺のこれまでの立ち回りや戦績を振り返ってみます。

 試験や行事に参加しない事も多い高円寺ですが、この参加と不参加には明確な共通点があります。

 高円寺が試験に参加している時は、
①『試験のペナルティで退学のリスクが有る』
②『試験や行事の報酬としてプライベートポイントが有る』
このどちらか、或いは両方の条件がある時なのです。


そして、これらから読み取れる事として、
①⇒高円寺は退学になる事を避けている
②⇒高円寺はプライベートポイントに重きを置いている

という事が分かりますね。

 高円寺は自由気ままに行動しながらも、明らかに『何か』をしている模様です。


・高円寺は退学になる事を避けている

 高円寺は自由に行動していながらも、退学が付きまとう試験では最低限の動きを見せています。

 高円寺の将来を考えると、基本的に退学しても問題ないと考えられますが、2-10巻では綾小路が脅しをした際に、本気で抵抗をする様な反応も示してきます。

 退学が付きまとう試験には参加し、退学を狙ってくる相手には容赦なく抵抗する高円寺には、退学は避けたい何らかの理由がある模様ですね。



・高円寺はプライベートポイントに重きを置いている

更に注目したいのが、高円寺が『成績を残した試験』がいくつかある点です。


 上の表を見るとすぐに分かりますが、高円寺が成績を残した試験である船上試験や無人島サバイバル、船上バカンスでのイベント、2年次体育祭ではその全てで『プライベートポイントが報酬に用意』されているのです。


 特に無人島サバイバルでは、多額のプライベートポイントとプロテクトポイントまで報酬にあったのもあり、唯一高円寺の本気が見れた試験でもあります。

 このことから、高円寺はプライベートポイントに固執した戦いをしていると考えられます。

 しかし龍園や橋本ら他の生徒と違う点として、高円寺は手に入れたプライベートポイントを貯めるのではなく『使い込んでいる』点です。

 


・高円寺はAクラスを狙っている?

 また高円寺は1-8巻で、卒業間近の3年生からプライベートポイントを財力で買うという形で2000万ポイントを獲得する算段をしていた事も明らかになっています。

 これは南雲に阻止されてしまいますが、ここで重要なのは

『高円寺はAクラスで卒業する意思があった』

という事です。つまり、Aクラスの特権である「進学、就職等の保証」が目的の可能性も無きにしも非ずです。

 基本的に、Aクラスの特権を目指すことは高育にとって普通の事です。
 ですが、こと高円寺は『高円寺コンツェルン』という資産家の一人息子であり、次期社長とまで銘打っています。

 実際に高円寺自身、1-1巻や1-8巻では高円寺コンツェルンの後継だからAクラスなど興味が無いと語っています。

…が、2年生編6巻で、堀北にAクラスに上がることに興味が無いのか問われた時の反応はこの通り。

【2-6巻より】
堀北『あなたは本当にAクラスに上がることに興味がないの?』
その質問には笑うことで答え、高円寺は教室へと戻っていった

 なんとも微妙な反応ですが、『興味が無い』とは言っていないのも確かです。

そんな彼がAクラスを狙う動きをした事には、やはり疑問は残ります。



・高円寺のプライベートポイントの使い道

 更に高円寺は2年生編に入って以降、プライベートポイントの使い方がおかしい発言や描写が増えました。

 まずは2年生編体育祭のあった2-6巻より。

【2-6巻より】
堀北『やる気がある、ということかしら?』
高円寺『無人島試験と宝探しでは稼がせてもらったが、今は割とお金を使う時期でね。私としては参加しない理由は無いというわけさ』

  高円寺は自らも語っている様に、体育祭直前の無人島サバイバル、船上バカンス時の宝探しゲームで大金を手にしています。
 その額、金額にして計150万ポイントです。

 無人島サバイバルや船上バカンスが7~8月、体育祭が10月頃です。つまり約1ヶ月ちょいの期間で高円寺はこの150万をほとんど使い切った可能性があるのです。

 正直これだけでは、「まぁ高円寺だし…」な範囲ですが、高円寺はプライベートポイントが欲しい理由を『今は割とお金を使う時期』だと述べます。

 これは当時引き篭っていたみーちゃんに差し入れしていた事も関係あるかもしれませんが、それでもせいぜい数万ポイント程度。
 やはり、この時期に高円寺は大量のプライベートポイントを放出し裏で動いていたのでは、と考えられます。


 次は2-10巻より以下の場面。

 今度は『今はお金がある』という発言です。
 先程の体育祭時点ではお金が必要だったという言葉を残していましたが、そこから数ヶ月たった3学期頭にはこの発言です。

 また綾小路の推測や実際にテレビを買った所を目撃しているのを見ると、やはり高円寺は普段からポイントを使い込んでいると考えるべき
 その状態の高円寺がお金には困っていないと発言するのには、当然違和感があります。


 またこの直前、高円寺は3-Bクラスの榎島という女子生徒と接触しています。

 しかも、たったの数分で用事を済ませその場を後にしていますね。
 いつものデートでは無いことは確定でしょう。

 もしかしたら、この時榎島から大量のプライベートポイントを受け取った事も有り得ます。
 何にしても、3-Bクラスと接点を持っている事は、今後の南雲や桐山ら3年生の問題とも深く関わってきそうな話ですので、注目していきたいです。


 この様に、高円寺は『プライベートポイントを使い込む』事を戦略のひとつとして動いているのでは無いかと考えます。

 高円寺は資産家の一人息子で且つ、次期社長としてのポストも用意される人物です。金銭的な使い道やそれに伴う効果も十分理解しているでしょう。


 高円寺が、人を動かすのに最も適した『お金』を使った戦略を立てているとしたら、とても彼らしいですよね。


・高円寺の目的とは?

 最後に、仮に高円寺がAクラスを目指しているとした時、何故Aクラスに行きたいのかを考えていきます。


○可能性①実力の誇示のため

 正直、高円寺の人間性的にはこれが一番可能性ありそうだなぁと思います。

 高育というブランドは、政府主体の学校である為様々な場面で大きな力を発揮するそうです。


 高円寺が将来、高円寺コンツェルンを引き継ぐ時、『高育でAクラスで卒業』という肩書きは、財界でもその効力を発揮するでしょう

 その事を考え、高円寺がAクラスを目指すことはあると考えられます。


○可能性②自分の未来を変えるため

これは言わば、綾小路と同じ境遇である場合


 この記事で、高円寺は鬼島施設の最高傑作だと考察しましたが、そんな彼がいつまでも『政策』の一環として従い続ける人物かは甚だ疑問です。

 彼もまた綾小路と同様、高育に『将来の自由』を求めているのなら面白いと考えました。

 高育のAクラス卒業特権は、万能ではないにしろ可能性を大きく広げる手段であることは確かです。


 最終的に高円寺がどの選択をするかは分かりませんが、自由人の彼は『高円寺自らに選択権がある状態』を作りたいのかもしれないなと思っています

更にこの展開だと、クラスを移籍した綾小路と闘う理由にもなりそうで見てみたいです。



という事で、今回は『高円寺六助』についての考察を書き綴って見ました!
高円寺は1-1巻冒頭、バスでの場面で綾小路・堀北・櫛田と共に最初に登場したキャラでもあります。

 今後ほぼ確実に、高円寺にスポットライトが当たるタイミングはあると思うので、彼の考え方や目的などが分かると良いなと思いつつ、最新巻を待とうと思います!

 では今回はこの辺で╰(*´︶`*)♡  

Byフロッグ@よう実

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