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ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編6巻 試し読み感想!

 ご無沙汰してます、フロッグです!
 今回は、よう実2年生編6巻の試し読みが解禁されたので、早速読んで見ての感想を書いていこうと思います。初手の独白から不安しかない流れでしたが、その辺を踏まえて感想・予想行ってみましょう!

Ⅰ.三宅明人と長谷部波瑠加

 6巻の独白は三宅明人でしたね
 明人はこれまで、周りの流れに合わせるようにしか生きてこなかったことが語られています。そして、綾小路グループを結成したあと、「長谷部波瑠加」に好意を持っていることも明かされました。

 そして、独白で最も注目すべき言葉。

長谷部「私の復讐に付き合ってくれる?」

 この発言から、長谷部は綾小路や堀北、そして佐倉の退学を受け入れたクラスメイトを憎んでいると解釈できます。

 この『復讐』とは一体何なのか。
これには2つの可能性があります。まずは、

①クラスを妨害する行為を行う。

 これは単純に、「櫛田を残した選択をしたこと」で長谷部がクラスの邪魔をするようになり、『櫛田を残したことは不正解だった』と証明することです。
 クラス内に妨害をする人間が現れることは、これまでの高円寺(は妨害というより無視だが)や櫛田の行動によって、その影響が大きいことは証明されています。

 そして、もう1つの可能性が、

②長谷部と三宅が飛び降り自殺or退学を選ぶ。

というもの。これは【るーこと@よう実】さんが解説していたものが元になる考察です。
 前巻の5巻から囁かれていた「長谷部の飛び降り」ですが、独白の書き方からこの説を肯定できる解釈がありました。

三宅明人の独白より
・「強気で、真っ直ぐで、危うい色をしていた」
・「でも一片の曇りもない、迷いが感じられない覚悟の意志を持っていた」
・「その復讐は、きっと友人を、クラスの仲間を大勢困らせる」
・「そう、この背中を見送れたら、どれだけ楽だろう」
・「コイツを一人で行かせることなど、感情が許さない」

 まず、「危うい色をしていた」という点。表現的にも危険な方向に舵を切っていると解釈できます。それでいて、「強い覚悟を持っている」ことからも、その『復讐』への意思は固い模様です。

  そして、「その復讐は友人やクラスメイトを大勢困らせる」や「背中を見送ることが出来れば」という表現。

 飛び降りをする人間を見送る際、ほぼ必然的に「背中を見送る」ことになります。
また、長谷部や三宅の2人ができる普通の『復讐』では、2人の実力や性格を考えてもたかが知れています。 そんな中で綾小路に、堀北に、クラスに最もダメージを与えられる方法が、『飛び降り自殺をして、精神的にダメージを負わせる』こと。
 
 また、体育祭直後という事は、綾小路がその場にいない可能性が高くなります。綾小路がいない場で実行されれば、綾小路が対応できるかも怪しいかも知れません。このタイミングと言い、長谷部の固い決断といい、『八神拓也』の存在がちらつきますが...。

 これが実行されれば、正直クラスの修復は不可能でしょう。また、飛び降りとは行かなくても、2人同時に自主退学という線も有り得ます。

 ということで、自分もこの②の説が最も可能性が高いかなと感じました。ただ、堀北の選択が『正解だった』と言わせるためにも、綾小路や堀北が説得してくれるでしょう!

Ⅱ.綾小路のクラス移動とキャラ育成

 6巻の試し読みの範囲だけでも、綾小路が堀北クラスから出ていくような描写が多く見受けられました。
 綾小路の語りの全てが「堀北のクラス」であることや、関係性の悪化がむしろ好都合と言っている点など、綾小路が堀北クラスから離れることはほぼ既定路線かな〜と感じます。
 

 上記に書いた長谷部の飛び降り自殺説次第では、堀北クラス崩壊の可能性は残りますが、綾小路は『堀北の選択によって、クラスの成長が早まる可能性がある』と捉えています。この書き方からも、クラス移動は意外と近い未来で実行されそうな気がします。

また、「堀北の成長」「クラスの成長」「一之瀬の成長」について、それぞれ綾小路が考える場面が描写されました。
 これまでも、色々な人間に手を差し伸べ成長させてきた綾小路ですが、これまでにはないほど積極的に「成長させたい」意志が滲み出ていたように感じます。
 
 そして、南雲が一之瀬を絡めて綾小路を煽る場面では、一之瀬の成長に「南雲の一部になることが成長に繋がるとは考えられない」と結論づけています。特に、綾小路が起因となって一之瀬に被害が出ている状況です。その為、『一之瀬の成長のため』南雲を屠るという展開は有り得そうです。

 体育祭の個人成績1位特典に『クラス移動チケット』が登場したこともあり、クラス移動の手段や手間は前よりも少なくなるでしょう。場合によっては、一時的に一之瀬クラスに行き、その後戻ってくるということも可能になるかもしれません。
 今後の展開を楽しみにしましょう。

Ⅲ.「新」体育祭の概要発表!

毎度の如く、試し読みの範囲で試験等のルール説明は出てきましたね。ここで体育祭のルールを簡単をまとめ、軽く展開予想していきましょう。

2年生編 体育祭概要】
・校内各地で開催される様々な競技に、各生徒が任意に出場し持ち点を稼ぐ。

・個人の持ち点の合計をクラス単位で競い、学年別で順位付けする。

・開催時刻は午前9時〜午後4時まで。

・一人あたり最低5種目の参加をしなければならない。また、一人あたり最大で10種目まで参加が可能。参加種目が5種目に満たない場合はその人物の持ち点を没収。

・各生徒、持ち点5点でスタートし、参加賞や入賞によって持ち点を獲得する。尚、6種目目以降の参加には持ち点1を消費する。

・種目には、個人種目と団体種目が存在する。

・参加を終えた生徒は決められた場所で観戦する事。
【学年別報酬レート】
〇クラス対抗報酬
1位:150CP   2位:50CP   3位:変動なし   4位 :-150CP

〇個人成績報酬(男女別共通ルール)
1位:200万PPもしくは、クラス移動チケット
2位:100万PP
3位:50万PP
※CP=クラスポイント、PP=プライベートポイント

 ルール概要は上記のようになっていました。クラス対抗の方でのクラスポイント変動も、まあまあおおきめではありますが、何より『クラス移動チケット』なるものが登場したことに驚きです。
 
 これには使用期限があるものの、2000万ポイント以外でクラスを移動できる手段であることに変わりはないため、とてつもないアイテムです。このアイテムの登場で、綾小路の移動の件だけではなく各方面で新たな動きも見られることでしょう。
 鬼龍院の留年説も、これによって確率は増したのではないでしょうか。流石にこのチケットで学年を飛び越えることは難しいでしょうが、Aクラスに移動し、Aクラス卒業の特権で「留年」を選択する流れは出来つつあります。

 また、高円寺の動きにも注意していきたいですね。無人島サバイバルと船上宝探しで大金を手に入れた高円寺でしたが、どうやら「今は割とお金を使う時期」らしいです。相当な額になっていたはずですが、一体何に使ったのか、個人的には相当怪しんでいます。
また、堀北に「Aクラスに興味は無いのか」と聞いたタイミングで誤魔化すように、綾小路に話題を振っていることから、『高円寺はAクラスに上がりたい』と考得ることも出来そうです。
 少なくとも、大量のプライベートポイントを使い、裏で動いていることは充分あるでしょう。

 堀北クラスでは、やはり須藤と小野寺を中心に荒稼ぎを狙う方針かなと思います。
 他クラス他学年に目を向けると、ポイント目当てやクラス移動をしたい人間で運動に自信のあるものは動いてくるでしょう。
3年では鬼龍院や桐山、1年では宝泉や宇都宮辺りでしょうか。

また南雲クソムーブにより、綾小路と直接対決をすることを申し出ています。綾小路の欠席が決まった状態ですので、南雲の怒りは限界突破しそうですね。また、南雲の伝言が、八神から来たという事も気がかりです。

ルール説明の中で、少し引っかかる所は、最後の項目の「参加が終わったら決まった場所で観戦」
です。わざわざ書く必要があるのかと感じましたが、この「決まった場所で」という部分が少し匂います。頭の片隅にでも置いてくれると嬉しいです。

なんにせよ、ここでも全学年で争う種目もあることが確定しているため、大規模な展開になることは必至でしょう。綾小路の欠席が確定してる(午後は出るかも?)中、各クラスどのような動きを見せるか、今から楽しみです!

Ⅳ.【余談】綾小路と八神の共通点

 今までの八神の動きを見て、綾小路と共通しているところがあるなと感じました。それは、

『相手の弱みを利用する』

という所です。ただし、綾小路と八神の違いはその使い方の問題です。

 綾小路は、相手の過去のトラウマから来る弱みを『成長』を促すために使っています。その一方、八神は相手の過去や弱みを『相手を陥れる』ために使用します。
 綾小路が相手に介入する時、時折出てくる表現が「相手闇を見る、引き出す」です。
 この「闇」という部分が相手のトラウマであると捉えています。そして、それを引き出し、払拭させることで色々な登場人物を公正・成長させてきました。

 八神拓也が今やっていることは、その真逆と言えるでしょう。櫛田の「闇」の部分に付け込み扇動したり、宇都宮の「過去」を利用し扇動しています。恐らく波多野の退学も同じ手口を用いたのでしょう。

2人の『過程』が同じである以上、先に介入されると対処も難しくなるはずです。もしかしたら、八神が介入した事で綾小路が想定している結果にならないことも考えられます。
 今、八神の標的になってもおかしくない人物は「長谷部波瑠加」「三宅明人」「南雲雅」「王美雨」あたりだと考えています。どれも、精神的に大きな傷をおっている状態の彼らが、弱みに付け込まれて『堕ちる』可能性はあると考えています。

 このことを踏まえて、綾小路VS八神の頭脳戦を見ていきたいですね。


とりあえずざっと書きましたが、まだ試し読みの段階ですw
本編発売を楽しみに待ちながら、考察を楽しみたいと思います!
では、次は本編考察でお会いしましょう〜。見てくれてありがとうございました!

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