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【フロッグの考察部屋】綾小路のクラス移籍説ブラッシュアップ版!

 ご無沙汰しております、よう実考察をしていますフロッグ@よう実です!
今回はこれまで散々言われてきた「綾小路の移籍説」について、昔書いたものをブラッシュアップして簡単に書いていこうと思います。

 そして先に言っておきます、今回『逆張り』になっております!!!

 それを重々承知の上で、温かい目で見てくれると嬉しいです。
まあ、『こういう見方もあるよ!』というのも考察には大切だと思うので是非見てね~


Ⅰ.一之瀬クラスへの移動説について

  はい、ほぼ90%の確率で一之瀬クラスへの移動が濃厚でしょう。それを承知の上で残り10%を探っていきますw

 まず、そもそも『綾小路は移動するのか』という話題ですが、これは確定とみていいでしょう。
 少なくとも、堀北クラスから離れることは2-6巻にて示されています。


 では、その行先がどこなのかです。
 現状最も危ういクラスであり、綾小路がちょくちょく介入している『一之瀬クラス』への移動と考えるのが自然です。

 実際2-6巻では、もう一之瀬クラスで確定だろうってくらいでした。ですが、2-7巻の内容を経て『ワンチャン違うかも』と逆張り脳が疼いたのです。(逆張り脳ってなんやねん)


 ということでここからは、『綾小路の移動は一之瀬クラスでは無い』というifルートを考えていこうと思います。


Ⅱ.綾小路の移籍先は一之瀬クラスでは無い!?

 一之瀬クラス移籍へのアンチテーゼをするべく、考察していきます。
 ここからは、原作での描写をズラーっとピックアップしながら、最後に色々絡めて考察していきます。

【抜粋①】綾小路の願い

11.5巻より

まずは1年生編の11.5巻から。
綾小路のクラス移動が囁かれ始めた発端となる巻ですね〜。

綾小路:「その1年間、どこまでもクラスメイトと共に突き進んでみるんだ。
途中、嬉しいことや悲しいことも、時にくじけそうなこともあると思う。
それでも、絶対に立ち止まるな。」

仲間を信じ、戦い抜くことだけしか方法はない。
Bクラスにだけ許された武器。

1-11.5巻

 上記の言葉から、綾小路は一之瀬に今までと同じように戦い抜いて欲しいと考えていることがわかります。
 最新巻では神崎達に『変革』を促していましたが、一之瀬自身には『維持』を求めたわけですね。

そして仲間を見捨てない戦い方が、Bクラスにだけ許された武器だとも言っています。


【抜粋①】からは、『綾小路が一之瀬に対し、仲間を見捨てない体制を貫いてほしい』という願いがある事が分かります。



【抜粋②】『約束』と『介錯』

 続いて『介錯』の部分。

綾小路:「なぁ一之瀬、来年の今日こうして会わないか?」

綾小路:「今、伝えようと思っている言葉を、その時に伝えると約束する。」
一之瀬:「私も約束するよ。私はこの1年全力で戦う、そしてAクラスを目指すって。」

綾小路:「もしも没落してしまうなら、その時の『介錯』はオレがする。」

1-11.5巻

 このように、綾小路と一之瀬は『1年後にもう一度会う』約束をしています。


 この『約束』についてですが、よく『約束=綾小路が一之瀬クラスに移動すること』だと思ってる方がいますが、個人的には違うと断言できます。


 まず、綾小路が堀北クラスを離れると予想させるのは「三学期」付近です。約束は春休みな為時期が合致しません。


 また、この約束というのは
・綾小路⇒今思ってることを1年後話すこと
・一之瀬⇒1年間全力で戦って1年後綾小路と会うこと

です。
 この時点で綾小路には『伝えようと思っている言葉』があり、それは1年後でも変わらないことであると言えます。


 先に移動してしまっていればそもそも成り立ちませんし、上記の『約束』が「一之瀬クラスに移ること」ではなく「伝えたい言葉がある」なので、やはりクラス移動の事ではないと考えます。


 そして、『介錯』についてもこの約束と関係していると思われます。これは後ほど解説します。


【抜粋②】からは、一之瀬との約束や介錯が綾小路の今後を左右しそうであるということが読み取れます。




【抜粋③】綾小路の願いPart.2

お次は2年生編2巻から抜粋です。

綾小路:「この先、神崎のように自らクラスを変えようと動き出す生徒は出てくるかもしれない。

あるいは一之瀬に不満を抱きつつ心の中で留めておく生徒が現れるかもしれない。

もしかしたら、クラスを裏切るような生徒も。」

綾小路:「この先何が起ころうと仲間を信頼し、仲間を守ることを優先して戦い続けて欲しい。」

2-2巻

 上記のように、綾小路は「どんな事があろうと、仲間を守る戦いをしろ」と言っています。
 綾小路はあくまでも今まで通りのスタンスで一之瀬に戦って欲しいようです。


 また面白いのが、上記の綾小路の発言にある
・「神崎のように自らクラスを変えようとする生徒」
・「一之瀬に不満を抱きつつ心の中で留めておく生徒が現れる」

という、2-7巻で正に綾小路が生み出した「神崎と姫野」という反乱分子と酷似しています。

 もしかしたら、綾小路が上記のような生徒を一之瀬クラスに生み出していくという伏線だったのかもしれませんね。
 とすると、綾小路の働きかけで一之瀬クラスから裏切り者が出たり…。


【抜粋③】でも、『仲間を最優先に』戦うことを求めていることが分かります。



【抜粋④】一之瀬の武器

一之瀬の武器について
綾小路:「ただ、それ(一之瀬の個性)を上手くコントロールできる人間が傍に不足しているだけ。

だが、それはクラスメイトに恵まれなかったわけじゃない。

彼女の持つ武器のデメリットによるもの。

クラスメイトの個性を殺してしまうほどの、一之瀬の包容力のせいだ。

甘えが生まれ、その結果没個性として悪循環になってしまっている。」

2-2巻

 綾小路は一之瀬クラスがこうなった理由を上記のように述べています。これは2-7巻でも似たような描写がありましたね。

  この言葉から、逆に言えば一之瀬クラスは未開発の個性の塊が大量にいるということです。
 今後、神崎達の反乱分子は徐々に大きくなり、その過程でクラス内での衝突も増えるでしょう。
  神崎たちの反乱が大きくなる程に、この没個性達が開花していくという展開になるのではと考えました。


  また、
「一之瀬の個性をコントロールできる人物がクラスにいない訳ではない」
という点でも、綾小路という存在が一之瀬クラスに必須ではないのではという考えにさせられます。


【抜粋④】では、一之瀬の個性が強いため、それをコントロールできる生徒が成長しなかっただけだと読み取れます。




【抜粋⑤】『見捨てない戦い』

次は神崎との会話より引用です。

綾小路:「悪いがその協力は出来ない。オレは一之瀬のやり方を見ていたいと思ってるからな」

神崎:「それは敵である俺たちが没落していく様子を見ていたいということか」

綾小路:「そういううがちすぎた見方も間違いじゃないが …」


綾小路:「神崎にオレの考えを話すかどうか、一瞬だけ迷いが生じる。だが、それを直ぐに思いとどまる。ここで計算にないことをしても状況は好転しない。むしろ余計な異物を混入してしまうことにしかならないだろう。」

2-7巻

 ここでも、綾小路は「一之瀬の戦い方を見ていたい」と言っています。いろんな場面で似たようなことを言っていることからも、
綾小路は一之瀬の『誰も見捨てない戦い方』に何かを見出しているのだと推測できます。

 また綾小路は神崎に対して、自分の計画を話すか迷ってる描写があります。
 結局話すことをやめたのですが、逆に言えば「神崎になら話してもいい」と考えていたようです。

 その流れでの2-7巻だったのかもしれませんね。

【抜粋⑤】では、綾小路は『一之瀬の仲間を見捨てない戦い』に可能性を見出していると考えられます。


【抜粋⑥】綾小路と姫野の出会い


綾小路:「物申せる生徒の存在は、この先『誰が』リーダーであっても必要不可欠だ。」
綾小路:「姫野。もしかするとオレと彼女との出会いは、1つの方向を変えるものになるかも知れない。」

2-4.5巻

 こちらは2年生編の4.5巻、船での出来事です。

 結果的に一之瀬クラスへの反乱分子を作るためのキッカケとなった彼女は、やはり綾小路の見解通りの存在だったようです。

一之瀬クラスに限らず、『反論出来る存在』は必要であり、実際に櫛田や時任、姫野とAクラス以外にはいる状態です。

 これからもクラスに必要な『反論出来る存在』として、姫野が発言していくのかなと感じます。


【抜粋⑥】では、姫野が一之瀬クラスにいなかった『反論出来る存在』になり得る人物だと感じた場面になります。



【抜粋⑦】一之瀬を変えられる者たち


神崎:「それ以外に選択肢はない。一之瀬を動かせるのは綾小路しかいない。」
綾小路:「どうかな。オレにはもっと適任者がいると思えてならないが。」

2‐7巻

綾小路:「一之瀬のクラスは一枚岩に見えるが、本当の意味で1つなわけじゃない。継ぎ接ぎだらけの中、周囲に流されて仕方なくくっついている生徒が少なからず存在する。」

2-7巻

 最後は2-7巻の場面から。

 神崎は自クラスでは一之瀬を変えられないと考えていましたが、ここで綾小路は『他に適任者がいる』と答えてます。

 上記の2つを加味するなら、一之瀬を変えられるのはそれこそ、『一之瀬クラスの全員』であると綾小路は考えていそうです。


【抜粋⑦】では、『一之瀬を動かせるのは同じクラスメイト』であると言う考えが見えます。



【抜粋⑧】一之瀬クラスのエラーチェーン

綾小路:「どうして一之瀬のクラスは順位を落とし、今大きな危機を迎えているのか」
(エラーチェーンを辿っていくと、最終的にどこに辿り着くのか。それを神崎たちに分からせる必要がある。)

2-7巻

綾小路:「本題に入ろうか。今日、オレが神崎を呼び出した理由を話す。オレの手で一之瀬が変わる必要はない。変わる必要があるのはクラスの意識だ。クラスの意識が変わることで一之瀬に変化をもたらすことが出来る。」

2-7巻

綾小路:「一之瀬を退学させ、クラスポイントを得ることに成功したクラス。しかも同時に一之瀬という善の縛りを切り捨てることも出来た。」

2-7巻

 上記では、綾小路が一之瀬クラスが没落していく理由を『エラーチェーン』と表現しています。

 『エラーチェーン』とは、1つの小さな問題が原因となり、それに連なるように小さな事故を誘発していき、最終的には大問題になっている原理のことです。

 つまり綾小路は、『根本のなにか』を帰ることが出来れば一気に好転すると考えていることがわかりますね。


 また、ここで綾小路はハッキリと『オレが一之瀬を変える必要はない』と発言しています。
 クラスの意識が一之瀬を変えると考えている事が描写されてますね。

 
 更に綾小路は、『一之瀬が退学する』ルートの事も考えていました。この時に綾小路は一之瀬の事を『善の縛り』と例えていることからも、エラーチェーンの根本が何なのか自ずと見えてきますね。


【抜粋⑧】より、綾小路は自分で一之瀬を変える必要は無いと考えており、一之瀬クラスの意識変革によってエラーチェーンを解消できると考えているようです。



【抜粋⑨】エラーチェーンの正体

綾小路:「一之瀬クラスに堀北クラスのような分かりやすい苦難はなかっただろう。

転んで出来たばかりのすり傷を見つけては手厚く介護し、今度は転ばないようにと両側から支えて守る。

手を痛めた生徒の代わりに、介助を繰り返す。
やがて生徒たちは理解する。

心配をかけるから気をつけないといけないな、と。

本当はもっと痛いところがあるのに、心配を書けないために黙って抱え込む。

そうして出来上がっていったのが上辺の関係だけで構成された一之瀬クラスだ。」

2-7巻

 上記の描写が正に、『一之瀬クラスのエラーチェーン』の仕組みを説明しています。

 根本は『一之瀬の優しさ』に甘え、優しいクラス、つまり『気遣いだらけのクラス』になってしまったことです。

 一之瀬の優しさに依存してしまい、迷惑はかけまいと気を遣い、本当に言いたいことを言えない空間になってしまったのです。

ですが今回、神崎と姫野という「反乱分子」が現れたことで、この問題に真っ向からぶつかる展開が予想されます。

 そのうち意見の二分によるクラス崩壊の様な形に陥るかもしれませんが、それを乗り越えた時、一之瀬クラスは『本音を言い合えて且つ一仲間を守るクラス』に成長出来ると考えます。

【抜粋⑨】より、エラーチェーンとは一之瀬の優しさであり、本音を言い合えない空間を打破することが解決の糸口である、と考えられそうです。



【総括】一之瀬クラスへの移動は必要ない?

 これまでの抜粋から、一之瀬クラス浮上に対して以下の通りであると考えられます。

【抜粋①】綾小路は一之瀬に対し、『仲間を見捨てない体制を貫いてほしい』という願いがある。

【抜粋②】
一之瀬との約束や介錯が綾小路の今後を左右しそうである。

【抜粋③】
一之瀬に『仲間を最優先に』戦うことを求めている。

【抜粋④】一之瀬の個性が強い故、そのせいでコントロールできる生徒が成長しなかっただけ
である。

【抜粋⑤】綾小路は『一之瀬の仲間を見捨てない戦い』に可能性を見出していると考えられる。

【抜粋⑥】
姫野が一之瀬クラスにいなかった『反論出来る存在』になり得る人物だと感じた。

【抜粋⑦】『一之瀬を動かせるのは同じクラスメイト』であると言う考え。

【抜粋⑧】
綾小路は自分で一之瀬を変える必要は無いと考えており、一之瀬クラスの意識変革によってエラーチェーンを解消できると考えている。

【抜粋⑨】エラーチェーンとは一之瀬の優しさ
であり、本音を言い合えない空間を打破することが解決の糸口であると考えられる。

 このことから、綾小路は一之瀬クラスが勝ち上がっていくには『クラスの意識が変わること』であると考えているようです。

 また、【抜粋⑧】で自ら発言してるように『綾小路が一之瀬を変える必要はない』と考えられますね。

 綾小路が考える、『一之瀬クラスの復興』は以下のように考えます。

【一之瀬復興への道】
1⃣一之瀬の個性のせいで「本音の言えない空間」になっている。

2⃣綾小路が反乱分子の第一歩目として神崎と姫野に声をかける。

3⃣その神崎らが反乱分子を増やす。

4⃣反乱分子と一之瀬信者がぶつかる。

5⃣ぶつかる過程で「本音を言い合う」。

6⃣結果「本音を言い合えるクラス」が出来上がる。

7⃣それぞれの本音を聞いた一之瀬が、自らの個性でクラスをまとめ直す。

8⃣一之瀬を変えず復興に成功する。

 私はこのような流れで一之瀬クラスが進化していくのではと予想知っています。


 そしてこの過程全て、『綾小路が手を出さなくても成り立つ』ことなのです。
 正確には、『最初の手引きのみで最後までの道のりを描いた』という方が正しいと思われます。

 
 上記の流れならば、綾小路が一之瀬に望む『仲間を見捨てない戦い方』を実現しつつ、クラスを復興できます。


また個人的に気になったのが、学年末試験で堀北VS一之瀬の対決が決定していますが、この勝敗はどちらが勝っても計画にし支障がないということです。

 私はてっきり、一之瀬クラスに介入して堀北クラスを倒すのだと思っていたばかりに、勝敗自体はどうでもいい雰囲気なのはびっくりです。

 また、この会話に対して1歩引いた立ち位置で話していることも、一之瀬クラスへの移動はしない可能性が見え隠れしています。


 はい、こんな感じで綾小路が一之瀬クラスに移らなくてもいい理由を作って参りましたw
 そして移らなくてもいい理由の最後の一つが、綾小路と一之瀬の『約束』と『介錯』であると考えます。


Ⅲ.綾小路の目的から見る『約束』と『介錯』

 1年生編11.5巻で綾小路と一之瀬との間に交わされた『約束』、そして綾小路の『介錯』の意味についてはこれまで散々考察されてきた話題です。

 今回は『約束』と『介錯』の意味から、綾小路が一之瀬クラスに求めているものを考えていこうと思います。

と言っても、私の考えは当初から変わってないのですがw



A.1年後の約束の日、綾小路は何を言う?

先程、上記の【抜粋2】でも取り上げましたが、私は『約束』⇒綾小路が一之瀬クラスに移籍すること
では無いと思っています。

 もう一度、一之瀬とのやり取りを見て見ましょう。

綾小路:「今、伝えようと思っている言葉を、その時に伝えると約束する。」
一之瀬:「私も約束するよ。私はこの1年全力で戦う、そしてAクラスを目指すって。」

 上記のように、一之瀬は綾小路と約束をすることで『1年間今まで通り戦う』ことを約束しました。
 では、綾小路が『伝えようとしている言葉』とは何なのでしょうか。


それはズバリ、『綾小路清隆(オレ)を倒して欲しい』ではないかと考えます。


綾小路は現状、特色の違う4つのクラスを育成していき戦わせることを目的としています。
 そして、その先にある目標が『綾小路清隆を倒せる集団』を作ることであると考えてます。


 詳細は下記のリンクで考察していますが、綾小路はWR最高傑作である自分が負ける事で、WRという施設の存在を否定できると考えています。



 さて、では『綾小路清隆を否定する』のにどのクラスが最も相応しいかですが、これこそ一之瀬クラスなのでは無いかと思っています。

 その最たる理由は『綾小路清隆の考え方と真逆』だからです。一之瀬の方針は、綾小路がこれまで築いてきた考え方とは全て真逆なのです。

【相反①】
綾小路:「人間は道具であり、最後に自分が勝っていればいい」
一之瀬:「クラスの安泰を優先する」

【相反②】
綾小路:「WRで他者を切り捨ててきた」
一之瀬:「クラスの誰1人として見捨てない

【相反③】
綾小路:「個人主義のWRで育った人間」
一之瀬:「徹底した集団主義」

このように、綾小路と一之瀬の考え方はその全てが真逆の立ち位置にあります。

 綾小路が無駄だと切り捨ててきたものを一之瀬は実行している最中です。
 綾小路には実行できない、考えないようなことだからこそ、綾小路は一之瀬に『可能性』を見い出したのだと考えました。


 綾小路の考えを否定して、WRの理念を否定する存在こそが一之瀬なのでは無いかでしょうか。


綾小路が 一之瀬に倒されることでひとつの『解』を得られ、
綾小路がWRから離れたいと思い始めるキッカケになるのではないかと思います。


 当然綾小路が一之瀬に倒されるために、一之瀬とは別のクラスに所属するものと思っています。

三学期中に一之瀬クラスの崩壊と再生の展開があり、それを経て1年後の『約束』に繋がるのではないかと言うのが私の考えです。


ということで、
『約束』⇒『一之瀬に自分を倒すことを依頼する』
と結論づけておきます。



B.『介錯』の意味とは?

 上記の流れから、介錯は『一之瀬の首を切り落とすこと』だと考えます。

 今の状態は、綾小路が望んだことで一之瀬が今まで通りの戦い方をしている状態です。


 これは綾小路が『一之瀬の誰も見捨てない戦いを見たい』という感情から来たものな為、今の状態になった引金は綾小路になります。


綾小路は一之瀬クラスに対して『実験』をしている状態ですが、
それが失敗に終わり、誰1人見捨てない戦いに限界が見えた時、綾小路は一之瀬の首を切る(ひいては善の縛りを切る)ことで一之瀬への依存を解くのだと思います。

 綾小路が望んだ結果、一之瀬クラスが没落した時は綾小路自ら処理をするのかなと。


まとめると

・『約束』は一之瀬に綾小路を倒すことを依頼する
・『介錯』は一之瀬に見いだした可能性が失敗だった場合に一之瀬を退学にする
・綾小路と一之瀬の考え方が真逆
⇒完成した一之瀬クラスとの対決が綾小路の成長に繋がる

このような感じになると予想します。


Ⅳ.綾小路の行先はどこになる?

はい、一之瀬クラスへの移動ではないならどこ行くんだい!ということで、2つのケースで予想してみました。

【case.1】坂柳クラス

 個人的にワンチャンあるなと思ってます。

~[1]坂柳にだけ手出ししていない~

 まず、綾小路は様々なキャラに成長を促していますが、この坂柳だけには何もしていません。

 というのも、坂柳に関しては半分完成してしまっているのではないかと思います。

 また綾小路が坂柳にだけ自分の計画を話したことや、密室での写真の件などを含め、坂柳クラスへの移動はあり得ると思います。
 更にポイント関連でも潤沢なAクラスはある程度簡単に移ることが出来るでしょう。


~[2]クラス内の不安点~

  また、坂柳クラスにも『橋本正義』という不安材料があるのも事実です。
あまり重要視されない点ですが、個人的にこのキャラは大きな動きをしてくると踏んでいます。

 内側からの裏切りは櫛田桔梗の例を見ればわかる通り脅威です。ひとつの裏切りでピンチになる展開も予想されます。

   また現状坂柳のカリスマ性について行っているだけのクラスである坂柳クラスは、リーダーの不在やリーダーへの不信感などで統率が取れなくなった場合、体育祭のように極端に機能しなくなります。
 側近の力不足や坂柳自身のカリスマ性の低下などで崩れる可能性を持っていると思われます。


~[3]他クラスの動き~

更に、絶賛綾小路が対Aクラスへの布石を龍園や堀北を混じえて行っている最中です。
 綾小路が自ら坂柳クラスを貶めて、その後移動するという展開も十分有り得そうですね。


~[4]坂柳クラスに在籍するメリット~

 そして坂柳クラスを選ぶ最も大きな理由は、他のクラスと戦えることです。

  綾小路は坂柳以外のリーダー格、つまり一之瀬や龍園・堀北を中心に成長を促してきました。
  一之瀬クラスへの介入も然ることながら、堀北を直接叩き潰す発言をしたり、龍園との再戦について考えたりといった描写が見られます。

  これらのクラスと戦う際、最も適したクラスが『坂柳クラス』です。

 当然全てのクラスと戦えますし、優秀な駒や坂柳といった過去を知る人間がいることで、綾小路が動きやすい環境にもなっています。

 綾小路自らが育成したクラスと戦うには最も最適なクラスと言えそうです。

【まとめ】
・坂柳にだけまだ手を加えていない
・密室での写真や綾小路の目的を語っている
・橋本の存在などの不安材料あり
・プライベートポイントが潤沢
・一之瀬・龍園・堀北ら全てと戦う時に最適な環境

以上のことから、自分的には『坂柳クラスへの移動』説は可能性があると考えます。




【case.2】自主退学説

次は綾小路が『自主退学』を選ぶ可能性について。

 あまり触れられていませんが、1年生編11.5巻にこのような描写があります。

綾小路:『オレは———オレは来年の今頃、まだこの学校に残り続けているのだろうか———
そんな言い知れぬ暗い闇が———オレを包み込む。』

このように、綾小路は『1年後も学校に残っているのだろうか』と自問しています。
 基本的に自分の目的を果たすためにら自主退学はしないと思っていますが、何かしら心の変化があった時にこの選択肢が上がってくるかもしれないと思います。


 また、最新巻である2年生編7巻では、WRサイドが綾小路に対して行動したのが『WRに戻るなら自主的に校門まで来ること』でした。

 普通に考えて戻るわけがありません。ですがあえてこのような行動しかしなかったのを見ると、綾小路父は『いずれ綾小路が自主的に戻ってくる』と読んでの行動なのかもと感じました。


 もしその場合は、皮肉にも茶柱のセリフである

清隆はいずれ自ら退学する道を選ぶだろう』

という言葉を伏線として回収することになりますね。


このように、ワンチャンの自主退学も頭に入れておきたいです。



Ⅴ.最後に

最後まで見てくださってありがとうございました!

今回は綾小路のクラス移動について少し穿った見方での考察をしてみました。

とはいえ本気で考えてるところもあるので頭の片隅にも止めておいてくれるとと嬉しいです!

 それでは今回はこの辺で終わりにしようと思います、また次の考察出会いましょう!

by フロッグ@よう実


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