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【フロッグの考察部屋】綾小路清隆の思い描く、一之瀬クラスの終着駅とは?

 こんにちは!
ご無沙汰してます、フロッグです!

 今回は最新2-9巻まで読んでの、綾小路清隆が一之瀬クラスに求めているもの、その最終目的とは何なのかを予想していこうと思います。

 「綾小路が求めてるものってなんぞや?」
という方もいるとは思いますが、その辺は下記のnoteに詳しく綴っているので御一読下さい。
↓↓↓↓↓↓

綾小路の目的を交えて、今後の一之瀬クラスの行く末を予想していきたいと思います。

それでは行ってみましょう!


◎綾小路の望む一之瀬クラスの行く末

 ここでは、綾小路が何故一之瀬の手助けをしているのか、その目的とは何なのかを予想します。

超絶簡単にまとめた画像と共に補足説明を入れていくのでご了承くださいm(_ _)m


 まず、根本的に『何故綾小路は、一之瀬帆波に手を貸すようになったのか』という部分から。
 それはズバリ、1-9巻のメインストーリーでもあった「一之瀬の噂事件」を経て手を貸すことを決めたからです。

綾小路は恐らく、高育で様々な考え方やリーダー格の方針を見て、その結論をだそうとしていると考えられます。
 
 ではこの時、綾小路にどのような変化があったのでしょうか。
まずは下記1枚目の画像をご覧下さい。

まとめ①

・1-9巻


①の 1-9巻部分の通り、綾小路は9巻の事件まで、一之瀬帆波が『本物の善人』かどうかの確証がありませんでした。
 しかし、9巻の事件を経て、明確に『一之瀬帆波は本物の善人である』事を確信した綾小路は、これ以降一之瀬を手助けする方針を取り始めます。

 WRで育ち、合理性の塊である綾小路には、一之瀬の考え方は理解の及ばない行動の最高潮と思われます。
 その方針を敢えてやらせる事で、その【行く末】を見たいと考えたのだろうと思います。


・1-10巻

1-10巻では、早速一之瀬に対してのアプローチをしているのが分かります。
 龍園クラスとの仲介を行うことで、一之瀬からの信頼を勝ち取り、介入の準備を着々と進めてますね。

 上記の「一之瀬と信頼関係を構築する上でありがたいイベント」と述べている点からも、介入の準備をしている様子が窺えます。


 また、一之瀬の口から「クラスの仲間全員と卒業を目指す」事が語られたのもこの巻です。
 綾小路が見たい【行く末】とは、正にこの方針であると思います。

普通なら言葉にはできても信じられない理想郷ですが、本物の善人である一之瀬にしか語れない、彼女だけに許された方針であると考えます。


・1-11巻

1-11巻は学年末試験の巻でしたが、この巻では一之瀬クラスが龍園クラスに大敗し、一之瀬が自分の方針に不安感を募らせるタイミングでしたね。

 この流れから、1年生編ラストの巻である1-11.5巻へと繋がります。

まとめ②

・1-11.5巻

 この巻では、一之瀬との『約束』と『介錯』など現状でも重要な伏線が多く出てきた巻です。

 一之瀬は学年末試験での大敗で、自身の方針で今後戦っていけるのか不安視しています。

 そんな一之瀬に、綾小路は『方針転換』ではなく『現状維持』をアドバイスしていますね。
 この事からも、綾小路は一之瀬のこれまでの方針である、『クラス誰1人欠けず、全員でAクラスを目指す』方針を貫かせたいと考えていることが分かります。

 実際それを目的としていないのなら、この時点で方針転換を進言してもいい状況でしたしね。
 綾小路は先が見えていながらも、敢えてそれをしなかったのは、やはりその方針の【行く末】を見たいと考えたからでしょう。

 また、この時に交した『約束』ですが、お互いの内容は上記の通りだと考えます。
つまり1年間の間、綾小路は一之瀬に誰1人見捨てない戦いを貫いてもらい、自らも手助けをする。
そしてその方針がどのような結果になるかの結論を約束の一年後に話す、という事であると思われます。

 実際これは、最新2-9巻でも同じような会話があるのでほぼ確定です。

 また『介錯』についても、一之瀬に1年間駆け抜けてもらうために、道を踏み外しそうな時に修正する、「付き添って世話をする」と言う意味合いだと捉えられます。

『約束』と『介錯』の意味も何となく見えてきましたね。


・2-2巻

2-1巻は特に進展なしなので飛ばして、2巻です。

 綾小路はここでも、念入りに『仲間を最優先する戦略』を貫く事を一之瀬に言い聞かせています。
 また、一之瀬自身の退学も許さないことから、何としてもこの1年間を彼女に走り抜けてもらいたいと考えているようです。

 また下記③にもある通り、綾小路は一之瀬に与えるべきは『闇』ではなく『光』であると言っています。
 現状の一之瀬の方針から、『闇』は仲間を切り捨てるような選択をしてしまう事でしょう。

 綾小路は一之瀬が『闇』に踏み込んでしまわないように調整している事が伺えます。

まとめ③

・2-3〜6巻

 この数巻は、一之瀬が綾小路の『恋心』に寄って、精神的に弱っている描写が多く見られます。

 綾小路自身、恋が原因で一之瀬が低迷してしまうことは計算外だった様です。
 一之瀬が精神的に弱っているのを受け、7巻以降で一之瀬のクラスメイトに働きかけをする動きをするようになりました。


・2-7巻

この巻では、綾小路が一之瀬のクラスメイトである神崎と姫野に接触し、一之瀬やその回りの信者達に『反論』できる存在を作り出す行動に出ました。

 またこの時、綾小路は「オレが一之瀬を変える必要は無い」という発言をしており、クラスメイトの変化こそが、一之瀬を救うことが出来ると述べます。

 一之瀬クラス低迷の原因は、「相手を気遣い過ぎて本音がいえず、上辺だけの関係のクラス」になってしまった事が原因と語られています。
 これが原因となり、意見が飛び交わず改善すべき点が見えないまま、全員が従い続ける『エラーチェーン』が完成してしまったと。

 綾小路はこの状況を脱却させるべく、反乱分子を生み出した訳ですね。

 また余談ですが、この巻で『退学者は1人につきマイナス300クラスポイント』という描写があります。
 仮に一之瀬が仲間を切り捨てる戦略に切り替えたとしても、ポイントを失う上に他クラスと同じやり方では勝ち目が無いと個人的は思います。

やはり、綾小路がやらせようとしている『仲間を最優先する』戦い方の先に活路を見出すしかなさそうです。


まとめ④

・2-8巻

この巻では、修学旅行先で一之瀬の心が完全に折れかかっている場面がありました。

実際、これまでの方針では勝てないと思い、クラスメイトを犠牲にするような戦いへ方針転換しようとする描写もあります。

 ここで綾小路が一之瀬の変化を受け入れれば、それで一之瀬は簡単に戦略を方針転換したはずです。
 なのにそれをさせず、自分自身を支えにさせてまでして、一之瀬に茨の道を歩かせています。

 この事からも、何としても一之瀬には『仲間を最優先する』戦い方を学年末試験まで継続させて欲しいようです。
 そして学年末試験でその【行く末】の結論を出す事も決まっていそうです。
 やはりここまでやらせるという事は、綾小路は一之瀬の方針に何かを期待しているのでしょうね。


・2-9巻

最新2-9巻では一之瀬が、これまで足を引っ張っていた綾小路への恋心を逆に糧とし、再起を図ることに成功しています。

また、神崎らの反乱分子サイドも少しずつ準備が進められ、一之瀬の覚醒によって話し合いが持てる所まで来ている模様。

 綾小路の判断では、「一時的に危機は脱した」と言うほど、状況は好転した感じですね。

 ただし、一之瀬の再起は諸刃の剣によるものの為、今後どう転ぶかは分からない状況です。
 反乱分子の生徒や他のクラスメイトの成長で、一之瀬を上手く支えられるかがキモとなるでしょう。


◎総合的な評価と今後の予想


上記の様に、一之瀬が約束を守る為に再び立ち上がる姿勢を見せた以上、学年末試験でもクラスメイトから退学者を出さずに終わり、約束は守られると考えられます。


今後は一之瀬の方針に加え、綾小路の生み出した革命派からの反論を受け議論し、より精査された戦略を持って「仲間を守る」戦いをするという予想ですね。

ですが、一之瀬の現状は綾小路への強い依存によって成り立っている為、危うい状態であるのは事実です。

この状態をクラスメイトが変えることが出来るかや、綾小路がどう判断(依存を良しとするか否か)によって状況は変化すると思われます。

また、綾小路が一之瀬に降す『結論』ですが、学年末試験の勝敗に関わらず、一之瀬のやり方が今後通用するかどうかを判断されるのだろうと思います。

ここでも、学生としての『生』と『死』に関係して来ると思われ、下記の2パターンのどちらかになると思います。

【綾小路の結論】
・「生」⇒一之瀬の方針で戦えると結論。
・「死」⇒一之瀬の方針では無理だと結論。


一之瀬にとっての「学生としての死」とは、=「理想を捨ててしまう」と考えられる為、そのタイミングが学年末試験である事も描写と矛盾しません。


更に一之瀬の立ち回りが生死を分けるが、それに結論を出すのは綾小路という点も、『決めるのはお前であってお前じゃない』という描写と合致しますね。

そして綾小路の目的にも関係してきますが、綾小路は一之瀬クラスを勝たせたい訳ではなく、「一之瀬のやり方が通用するのか」を検証していると思われます。


綾小路は高育にWRでは学べない事を学習しに来ている為、綾小路とは真逆の考えや選択をする一之瀬の方針に興味を持ち、それを最大限やらせるために手を貸したと考えるのが妥当でしょう。


リミットを学年末試験とし、それまでバックアップする。そして綾小路が移籍する場合は、一之瀬の考えを継承するか変更するかの判断を「約束」の際に行うと予想します。

 当然、一之瀬やそのクラスメイトの成長度合いによっては、綾小路の移籍すら必要ないとも思っています。


 綾小路は『自分を倒してくれる存在』を探すような描写もいくつか見受けられるため、綾小路と真逆の考えを持つ一之瀬に敗北し、そこから綾小路に変化をもたらす可能性はあります

 実際、最新2-9巻では下記のような言葉もあります。

 このように、綾小路自身にも影響を与えてくれるかもしれないと考えています。一之瀬との関係が、綾小路の考えに変化を及ぼすと言うのはありそうですね。

この様な予想から、
学年末試験までは一之瀬クラスから退学者は出ずに2年生編を終えると考えます。

その後の展開として、

・リアリスト思考⇒一之瀬のやり方は無謀と判断し方針転換。
・ロマンチスト思考⇒一之瀬が理想を叶える戦いを続けられる。


この2パターンで考えられると思います。

ただメタ的に考えると、ロマンチスト思考の方な気もします。
 綾小路が求める、一之瀬クラスの終着駅は正に『仲間全員で戦い抜く姿』であると考えられる為、今後の展開としては、一之瀬の追い求めた理想が徐々に実現可能になっていくのではないかと思います。


 最後に、綾小路の移籍先についても軽く触れていきます。


◎綾小路の移籍先は何処になるのか?

現状では、圧倒的に一之瀬クラスへの移動が有力(というか必須)な状態ですが、今後の一之瀬クラスの成長次第ではそれも変わってくると考えます。

 また、南雲から2000万ポイントを頂く作戦も堀北の方針で封じられた形になった為、ポイントの捻出も必要かなと思われます(クラス移動チケットもあるけど)。

綾小路の移籍は確定しているので、他の3クラスそれぞれ可能性を探っていきます。

・坂柳クラス

【必要度:A〜B/ポイント捻出:A/現状ピンチ度:B】

 個人的には最有力候補。
坂柳クラスは、これと言ってピンチはないように見受けられます。


ですが体育祭での動きを見てもわかる通り、リーダー不在時の動きが極端に落ちる事が懸念されます。
 つまり『サブリーダーの不在』ですね。


 坂柳が動けない、或いは目の行き届かない状態の場合、2年の中でも1番動きが鈍るクラスでしょう。

 また、裏切りを匂わせる橋本の存在も気がかりです。櫛田の存在を見てもわかる通り、裏切り者の存在は想像以上に厄介な存在です。
 坂柳なら上手くコントロールしてるとは思いますが、足元を掬われる可能性もないとは言えません。

 サブリーダーの不在、坂柳が堕ちたとき再起不能、裏切り者の存在、ポイントの捻出は容易な点から、一之瀬クラスでは無い場合は坂柳クラスへの移籍が濃厚です。

 丁度2-9.5巻でも何かしら接触があるそうですし、体育祭での密会の件もあります。
 今後の展開に期待ですね。


・一之瀬クラス

【必要度:A/ポイント捻出:A〜B/現状ピンチ度:A⇒B】

 こちらは最早説明不要ですねw

 これまで普通にピンチな上、クラスメイトの実力も伸びが悪い状況でした。
 無難に綾小路の移籍先としては最も可能性が高いでしょう。

 ですが2-9巻を経て、一之瀬クラスにも浮上の兆しが見えました。


 一応神崎や浜口といったサブリーダー格の生徒もチラホラ出てきていますし、今後の成長次第ではありますが、展開次第では綾小路が移籍する必要もないかもしれないなと思ったりしてます。

・龍園クラス

【必要度:C/ポイント捻出:C/現状ピンチ度:B〜C】

 正直、このクラスへの移動は可能性が低いかなとは思います。


 龍園が綾小路を迎え入れるとは思えない点や、葛城というサブリーダー格では超優秀(なんならリーダー格)に加え、ひよりや金田と優秀なサポートも揃っています。

 また、時任などの反論を言える生徒も存在しているので、龍園の博打めいた戦略を除けば不安要素はないと言えるでしょう。

 一応、ひよりからの勧誘はあったので絶対にないとは言えませんが、最も可能性は低いと思われます。


◎まとめ

 という事で今回は、一之瀬クラスが今後どうなっていくのか、それを綾小路の視点から予想してみました。

 個人的には、一之瀬クラスが初の誰も欠けず40人で卒業を迎えるクラスになればいいなと思ってます。

これから冬休み、そして3学期とより苛烈な展開が待っていると思われますが、各クラスがどうなっていくのか、そして綾小路の目的がどんなものであるのか分かるといいですね。

 次のの2-9.5巻も楽しみに待ちつつ、今回のnoteを閉じようと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます!(´▽`)
多分次は2-9.5巻試し読み考察になるかと思いますので、それまでまた〜!

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