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不妊治療のはなし22

コロナで、ごったごっただった2020年12月。
不妊治療を、えいやっと始めました。
この治療体験は、結果がどうであれ
人生の印象的な出来事になりそうだし
社会的に理解があれば
当事者がもう少し楽になる部分もある気がするので
記録的に書いてみようと思います。

第一話はこちら⬇️

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Ep.33 妊娠6週

胎芽&心拍の確認の日をいまかいまかと待つ日々。
12月に入り、妊娠6週になりました。
さらに、心身ともに変化があったので
記録として書いていきます。


①体の変化

軽いつわりが始まり
体力、集中力ともに1日もたなくなって
脳のバグも発生し始めた妊娠5週。

そこから日を重ねるごとに
つわりんはどんどんレベルアップしていきました。
(つわりを受け入れたいから
かわいく「つわりん」と呼んでみることにしたのもこの頃)

気持ち悪いレベルは二日酔いから
船酔い真っ只中レベル。
吐くほどではないけれど
通常の呼吸が辛くて
息をまとめて、ゆっくり吐くようになりました。

食事も、薄味への変化だけでなく
みるみる食べられるものが減り
食べられる量が減り
食べられるものを、日々ルーティーンで食べました。

主に食べていたのは
・おいなりさん
・おにぎり
・味噌汁
・冷麺やそうめん
・肉まん、シュウマイ
・冷奴
・果物
・ヨーグルト

食べられるものを各所でだんなさんが買い集めてくるので
なぜか冷蔵庫は、通常時よりいっぱいに。笑
肉魚はだめでしたが、なぜか肉まんは大丈夫で
豚ひき肉を少し入れた、おからハンバーグにしてみたり
だんなさんがおいなりさんを一から作ってくれたりもしました。
ありがたや。

あと、顕著にだめだったのが
スーパーやコンビニの肉魚、揚げ物。
お惣菜にちょこんと入っている鶏肉とかもきつい。
酸化した油のにおいに反応していたのかな?
でもなぜか、マックのポテトは食べれた!
(妊婦あるあるらしい)


つわりんが顕著に辛かったのは
早朝起きた時と
お腹が空いた時
食べられるのが嬉しくて
いつもの量を食べると
そのあともしんどかった。
通常の食事量の半分くらいでやめておくと、調子がよかったです。

つまり、食事以外は基本船酔い真っ只中。
だんだんと起き上がっているのも辛くなり
あれよあれよと一日中、横になっている生活になってしまいました。

でも運動も仕事もしていないので
脳は暇だし元気。
夜、気持ち悪いのに耐えながら
朝を待つような日々が続きました。

さらに辛かったのが、便秘と貧血。
5週目あたりから、ぱたっとうんちが出なくなり
便意もない日々。
でも頻尿。
トイレにいくと、たまにものすごくちょこっとだけ
かたーいうんちがでる。
肌は荒れ、口内炎もできました。
夜中、やっと寝れても
気持ちわるくて目が覚めたり
トイレに何度も起きる。
そしてこのトイレに起き上がるたびに
立ちくらみもひどくて
これがまた起き上がっているしんどさにもつながりました。



②生活の変化

保育園や幼稚園に訪問する仕事や
イベント出店は代講してもらい
週3日程度の自宅での事務作業は
なんとかこなしつつも
アシスタントが仕事しているとなりで
横になることも増えました。
オンラインは布団から声だけ参加させてもらったり
私が担当する1:1レッスンのおやすみをいただくことも。

仕事をした次の日は、ふらふらで
体力の低下を感じました。

仕事のおやすみをもらった日は
1日中お布団生活で
読書もパソコンも気持ち悪くてできず
結局だらだらスマホをながめ
寝て、起きて
寝れなかったらネトフリを見る日々でした。

生徒さんや、仕事関係者の皆さんに
自分の状態を伝えたいと思いつつも
万が一を考えるとまだ早いのでは...
と迷っていました。



③心の変化

そんな生活をしていたら
みるみる心も木枯らしが吹くように。

仕事がほとんどできない
でも会社員のひとは
無理してでも行ってると聞くし...
こんなんでいいのかな
わたし、できないんじゃなくて
サボってるだけなんじゃないかな
でも気持ち悪い
どうしようどうしよう
その繰り返しでした。

妊婦さんがホルモンバランスの影響で
メンタルがやられるというのはまさにこのこと!

友達や、出産先輩のみなさんからの
「とにかく今は大事に!」
「無理しないで」
という言葉に救われつつも
「今の自分にとって、何が無理なんやー」
と悩んでいました。

今思えば、みるみる変化(しかも悪化)する自分の体に
心がついていってなかったんだと思います。
とにかく判断することが難しかった。


この間、心の支えだったのは
毎朝開く、トツキトオカのアプリで
赤ちゃんの日々の進化を知ることと
下腹部から感じる
ものすごいエネルギーでした。

このエネルギー、不思議な感覚なんですが
妊婦さんあるあるの下腹部のハリや
股関節に走るキーンとした痛みのほかに
うごめいているような
独立しているような
子宮あたりが、すごく稼働してる感覚があって
それが「わたしの体はがんばっている」という実感になり
自分を労うことにつながりました。

あとは、ずっと私の隣にいた
我が家の犬と猫。
変わらない態度のこの存在が
わたしの話し相手でもあり
癒しでもありました。

そして、わたしがどんなに使えなくても
文句ひとついわずに家事と仕事をやってくれただんなさんと
仕事を代わってくれたみなさま
アシスタントちかちゃんにも、頭はあがりません。

<つづく>




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