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【ピン2分ネタ】妖精



舞台上に上下グレースウェットでヤンキー座りの男(妖精)一人

「お誕生日おめでとう!僕の姿は見えているかい?あぁそれは良かった。僕は妖精だ。分かる。分かる。一旦落ち着け。落ち着け。分かる。落ーちー着ーけ!落ち着け!!いいかい?もう一度言うぞ?僕は、妖精だ。ああ本当に。30歳で未経験だと妖精が見えるってのは、、、本当なんだよ。聞いたことはあるだろう?そうだ。君は今日をもって30歳だ。つまりはそういうことなんだ。あらめて宜しくね!

因みに僕は妖精だから、今君が考えている事も分かるよ?「思ってた妖精の姿じゃ無なくね?」だろ?ほら、図星って顔してる!妖精って、リアルはこうなんだ。

ティンカーベルみたいなキラキラした妖精なんて、この世にはいないよ?じゃあ何故そんな間違った知識が広まっているのか、君にも分かるように説明するね!」(ホワイトボード出す)

「妖精は未経験の人にしか見えない。つまり、妖精は君みたいな人としか関わることが出来ないんだ。可哀想だろぉ〜?」

【ホワイトボードに記入】
妖精→君

「そして君にも学生時代、何故か君と仲良くしてくれたキラキラな存在がいたね?今でもたまに連絡をくれて、君と世間を繋いでくれるのはそのキラキラしかいないはずだ。あぁ、他に友達がいるのは知ってるけど、そいつは君によく似た奴だろ?世間からしたらそいつはノーカンだ」

【ホワイトボードに記入】
君→キラキラ(世間)


「妖精は君としか話せない。そして君はキラキラとしか話せない。」


「もう解けるよね?この地獄の連立方程式が!世間が思うキラキラした妖精のイメージに君はいないんだよ!だから美しい!だから輝いている!!」

【ホワイトボードに記入】
「君」に斜線
「世間」をアンダーラインで強調
「妖精」と「キラキラ」をグルグル囲む

「君にしか見えないのに君がいないなんて!皮肉なもんだねえ!!」

【ホワイトボードに記入】
「君」をめっちゃ☓する

「そんな憐れな君だが?僕は決して必要じゃ無いって訳では無いんだ。妖精は君が経験してしまうとその存在が無くなってしまう。人間で言うところの死を迎えるんだ!」

【ホワイトボードに記入】
「妖精」に☓

「だから僕は、君が異性と繫がるチャンスを全力で潰しにかかる!!」
「君が女性と話す度、頭に『あっ、えっと…』とつけちゃう魔法をかけたり?袖や裾の裏地をチェック柄にする魔法をかけたり?ラーメン二郎だけ食わせて体臭を終わらせたりねえ!!」

【ホワイトボードに記入】
「たり?」のたびに「妖精→君」をグルグル囲う


「これからよろしくねえ!!!」

暗転

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