ボクたちはいつだって、分岐点の前にいる
人生は偶然の連続だ。
でも、偶然起こったことの中から、ボクたちはいつも、自分自身で選択をして、この先の道を決めている。
もし、何か成し遂げたいことがあるのなら・・・。
偶然起きた周りの出来事を、自分の目指したいゴールと照らし合わせて、最善の道を選ぼう。
そうすれば、達成への必然性が高くなる。
偶然起きた周りの出来事のせいにして、その道を諦めるのか。
あるいは、それは必然的に起きたと解釈して、その道を行くのか。
ボクたちはいつも、その選択の繰り返しの中を生きている。
その経験を学びの種へ
中学生のある日、私の父親は家を出て行きました。
私にとってこれは非常に辛い経験で、そのショックから、高校生活は半分ほど孤独に過ごしました。
周りの友達が、笑顔で学校に通っているのを見るのが辛い。
世界が灰色に見える。
何を食べても味を感じない。
そんな風になり、自分の世界に閉じこもっていたのです。
一方、この経験の中で次のような仕事の人たちと話す機会に恵まれました。
スクールカウンセラー
心理カウンセラー
臨床心理士
落ち込んだ私を見て、学校の先生が勧めてくれたことがきっかけでした。
この経験を通して、私は「心理学」という世界に興味を持ちました。
「大学には、心理学を学ぶために通いたい。」
そう思ったんです。
ただ、私に近い人たちの何名かは、ちょっとした反対意見を言ってくれました。
『それって、あなたの傷を、エグることにならない?大丈夫?』
これは、優しさに溢れた反対意見でした。
私は、それも一理あるかもしれないと思いました。
でも、自分が経験した辛い過去を、もし何かの役に立てられたら・・・。
その経験が、もし誰かの力になるようなことがあれば・・・。
私の辛い体験にも、きっと意味があったと思えるだろうから・・・。
そう考えた私は、自分の意思で、心理学を学べる大学への進学を決意しました。
結果として、この決断は私の人生にとって大きな意味がありました。
自分の意思で決めて良かった。自分の心の声を信じて良かった。
結局、心理カウンセラーという仕事は選んでいないけど、現在の私は、心理学をベースとしたコンサルティング事業を展開しています。
私の両親が離婚したのは、私にとっては偶然の出来事だった。
カウンセラーという心理学の専門家を紹介されたのは、偶然だった。
でも、振り返れば、全部つながっている。
出て行った父親。彼もまた、学生時代は心理学を学んでいたことを、ある時に思い出しました。
私は、偶然起きた出来事の中で、無意識のうちに父の背中を追いかけていたのかもしれません。きっとそれは必然だった。
自分の心の合図を信じて、心理学を学ぶその道を選んだことは、私にとってかけがえのない選択となりました。
未経験でも、やってみたいことへ
大学生時代の私は、コーヒー屋さんでアルバイトをしていました。
高校生の時は引きこもりのような感じだったのに、いきなりガチガチの接客業を選んだのです。
ここでも、家族や友人たちの中には反対意見を言ってくれる人がいました。
『えー?大丈夫?別に、人とあんまり話さないアルバイトもあるんだよ?』
反対意見の中には2種類あります。
ただ単純に、挑戦を止めようとする発言
心配や気遣いから来ている助言
何か、目的意識や挑戦したいことがある場合、1についてはあまり聞かなくても良いと思います。達成したい者にとって、その挑戦を単純に止めるだけの意見など、意味がないからね。
でも、心配や気遣いから来る助言という意味での反対意見は、ありがたく受け止めてみよう。
その上で、それでも自分がその道を行きたければ、行けば良い。迷う必要なんかない。
だって、ボクらの人生は、いつもボクらのものなんだから。そうでしょ?
でも実際、初めての接客業は最初は辛かった。
久しく、人とまともに会話をしていなかったから。
ただね・・・、その反動で、慣れてきたらすごく楽しかった。
接客をすること。サービスを提供すること。仕事の仲間と会話をすること。
一時期は引きこもっていたけど、あれは本当の自分じゃなかった。
本当の自分は、人が好きなんだ。
それを思い出させてくれたアルバイト生活でした。
だからやっぱり、自分でその道を信じて選んで良かった。
コーヒー屋さんでアルバイトをしようと思ったのは、まさに偶然のきっかけから。
大学受験の勉強を、たまに一緒にしていた友達がいたんです。
その友達と、受験が近づいた頃に約束したんです。
「受かったらさ、カフェでアルバイトしようよ。」
ってね。
その友達と一緒に勉強していたのが、いつも決まったカフェだったから。
大学生くらいの店員さんが、すごくカッコよく見えたから。
そんな偶然のきっかけだったけど、約束を守ったのは自分の選択なので、必然だった。
また、カフェでの接客を伴うアルバイト経験は、必然的に私の心の傷を癒やし、人生を前に進めてくれた。
ずっと引きこもっていたのに、数年もしないうちに、人と話すのが大好きな状態になったんだからね。
反対意見があっても、最後は自分で決める
23歳の時、私は起業をしました。
今、ある程度の年齢になって振り返ると、確かに23歳で起業ってのは若いのかもしれない。
もっとも、私は経営の道を選んだのだから、そういう事例などたくさんあることも知っています。
一方で、たとえば自分の子どもたちが同じタイミングで同じことを言い出したら、やっぱりちょっと心配しちゃうかも。
だから、当時の私に対する反対意見には、今はすごく理解ができます。
マジで?絶対にやめておきな?
どんなリスクがあるか、分かってんの?
そんな甘くないって!無理だって!
この辺、すっごくたくさん言われました。
でも・・・、それでも私は、起業したい衝動を抑えられなかった。
その頃の自分の感覚を、よく覚えているんです。
うまく説明できないけど、経営やビジネスをする道が、すごく夢があったし、輝いて見えていたんです。
私の中では、それをやめる理由が特にはなかった。
もちろん、今から考えると、過去の自分に言いたいことはある。
「おいおい、周りの意見も一理あるぞ。もうちょっと準備した方が良いこともあるよな?本当に先のことを考えているか?」
ってね。
でも同時に、私はその選択を後悔していません。
起業したことによって、私は人生を変えられたと思っているから。
もし人生がもう一度あっても、やっぱり起業をしたいと心から思っているから。
そう、自分ではそう思っているんです。
もちろん、起業したからこそ、若い頃から大変なこともあった。
それを相談できる相手もほぼゼロで、また孤独な戦いをしていた。
やめたいかも・・・。戻りたいかも・・・。不安だよ・・・。
でも・・・、もう戻れない!もう行くしかない!
こんな感じで、不安と戦っていた日々もあった。
だけどね。
起業したからこそ、その道じゃないと体験できない良い思いもたくさんできた。
隠さずに言えば、生々しい部分ではお金や生活面の喜びもあった。
でもそれ以上に・・・、
自分の責任において、常に自分で判断し、常に自分で物事を選んで、自分の事業を育てて、お客様に喜んでいただくために力を尽くせること。
それは、本当に今でもかけがえのない喜びなんです。
この感覚は、経営生活14年目を迎えた今でも、さびれることがない。
私は、自分で選んだ起業・経営という選択は、人生最高の選択だったと思っています。
お客様の声を聞き、そのために判断する
経営/ビジネスって、本当に難しい。
それこそ、常に選択を迫られる日々です。
でも、迷ったり、悩んだり、考えまくったり・・・、すればするほど、シンプルな哲学に戻ってくる。
本当にビジネスではいろんなことを考えるんだけど、最終的には、お客様に喜んでもらうための活動だからね、事業ってのは。
だから、難しい局面ほど、このシンプルな哲学を大切にしています。
「お客様が喜ぶための判断をしよう。」
それは誰のため?
→ 全てはお客様のために。
それを誰が決めるの?
→ 自分が決める。
誰かのために、この先の道を自分が選ぶ。
そんな経営の世界が、私は大好きなんです。
だから、ビジネスでも人生でも、戦うべきは他人じゃない。
いつも、自分との戦い。
私はそう思います。
誰かのために。あるいは自分のために。
それに相応しい道を選ぼうとする自分であれ。
選択に必要なのは、小さな勇気と第一歩。
自分の会社を経営する上でも、クライアントにコンサルをする上でも、私はこうしたシンプルな哲学を大切に考えています。
子どもたちへ
この記事の最後に、私の子どもたちへのメッセージを書きたいと思います。
同時にこれは、何かに挑戦する人へのエールも込めています。
・・・そう、人生なんて、いつも偶然の連続だ。
でも、偶然起こったことの中から、私たちはいつも、自分自身で選択をして、この先の道を決めている。
もし、何か成し遂げたいことがあるのなら・・・。
偶然起きた周りの出来事を、自分の目指したいゴールと照らし合わせて、最善の道を選ぼう。
そうすれば、達成への必然性が高くなる。
偶然起きた周りの出来事のせいにして、その道を諦めるのか。
あるいは、それは必然的に起きたと解釈して、その道を行くのか。
ボクたちはいつも、その選択の繰り返しの中を生きている。
あなたの選択をする、あなたへ。
自分の選択をする、ボクたちへ。
その道の先に、栄光あれ!
将来のために、今、何かを変えよう。
あなたの挑戦を、私は応援しています。
株式会社フレンドマーク
五十嵐
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