ラジオのねじれ

昨夜、TBSラジオで珍事(?)が起きた。

TBSラジオの野球中継『エキサイトベースボール』で放送していた広島vs.阪神戦が、降雨による途中30分程度の試合中断+延長12回まで行われるも決着つかず引き分け。というのが重なった結果、深夜0時まで野球中継が続き、本来なら22時から始まる予定だった『荻上チキ・Session-22』の放送が3時間中2時間潰れるという、かなり珍しい仕上がりに。でも、Session-22はTBS圏内だけではなく、地方のラジオ局が乗り入れていたりインターネットのストリーミング放送も実施されているため、キー局であるTBSが置いてけぼりにされる始末。

そもそも、RCC中国放送(広島の放送局)の制作でお送りしている広島vs.阪神の野球中継をTBS(関東圏)で延々と聞かされるという、この状況がなんかよく分からない。


以前もTBSラジオでは、サッカーワールドカップの中継が長引いた影響で、30分ほど、ひどい時には1時間近くもJUNKの放送が関東だけ置いてけぼりにされてしまう事態があった。こういう言い方をすると「東京ばっかりが物事の中心だと思うなよ!」とお叱りを受けそうな気もするけど、なんでキー局である東京(関東地方)の放送がフルで乗らないの?っていうか、北海道・福岡・沖縄はいつも通り深夜1時からJUNKがやってたってことは、地方の局ではW杯の中継なんかやってなかったわけだ。どうして東京のラジオ局はわざわざ放送時間を延長してまで中継をすんのかね?オリンピックの時も。



それからもう一つ。文化放送は野球中継延長の影響で潰れるラジオ番組が多すぎ。どうして野球中継の枠を21時までしか設けないのか?今どき野球の試合が21時で終わるほうが稀だっての。初めから野球枠を22時までにしておけば「以降の番組は繰り下げ放送、ただし○○の放送は休止させていただきます」ってな事態が少なくて済んでいたかもしれないのに。

しかもラジオの野球中継ってのは「試合終了ー!この辺で失礼いたします!」ってなわけにはいかず、ヒーローインタビューの様子だったり、両チームの監督の談話だったり、今日の試合結果のおさらい、解説者による総括・感想も含めるので、結局は試合終了時+10~15分が放送の延長時間になる。で、この“余計な”10分のせいで放送休止に追い込まれる番組の多いこと。こちらはこちらで名古屋や大阪にネット局があるので、本日放送予定だった番組は翌週に繰り越しってわけにはいかず関東の人だけお蔵入り。今は文化放送の声優系ラジオ番組を聴くことも無くなってしまった(毎週聞く番組が多すぎて追いつけなくなっていつしかフェードアウト、いわゆるご卒業)ので、野球中継のせいでジタバタすることはなくなったけど、当時は文化放送とライオンズとパリーグを結構恨んでた。


そんなわけで、こうやって改めて愚痴を文字として残していくと、関東の人って結構ラジオ番組で不遇な扱いをされているのが再確認できるね。ラジオでの野球中継も、近年のテレビでの地上波中継みたいに「間もなく放送を終了させていただきます」にはできないものなのだろうか?むしろテレビがそういう流れになっていってしまったからこそ、ラジオが最後の砦として試合終了までキッチリお届けする役目を担っていかなければならないのか?だとしても23時とか0時近くまでずーっと放送されるのはちょっと困るんだけどさ。そうか、オリンピック競技から野球が除外された理由の「試合時間が長くて見ている人がダレるから」って、こういうことだったのか。

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