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とある更生施設の闇を暴いた話

始めに

こんにちは、ぶるぞんです。

私はホラーやスリラーなどの怖い・不気味なものが大好きで、日頃からこれらのジャンルの情報収集を行っています。今年の4月、ある情報に目が留まりました。それは『かがみの特殊少年更生施設』でした。

今回は、ARG『かがみの特殊少年更生施設』に挑戦した感想を書いていこうと思います。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


概要

『かがみの特殊少年更生施設』とは、第四境界が提供するARG(Alternate Reality Game、物語世界と現実世界が交錯するモキュメンタリ―調のゲーム)です。第四境界が導入動画をアップしているので、まずはこちらをご確認いただけると理解しやすいと思います。

動画をご覧いただいた方はわかるように、本作品はかがみの特殊少年更生施設(以下、かがみの)の実際に存在するホームページ内の検索機能を活用し、この施設の闇を探ることで進めることが出来ます。(以下、Webサイトのみで進めることが出来る範囲を「Web版」とします。)

また、本作品は公式設定集と"施設案内冊子"が発売されています。施設案内冊子は、かがみのを紹介する、資料請求の際に送られてくるような資料となっており、追加のARG要素が含まれています。(以下、冊子を用いて進めることが出来る範囲を「冊子版」とします。)

ここまでお読みいただいてほんの少しでも興味が湧いた方は、一旦ご自身で本作品に挑戦してみることをお勧めします!


感想

ここからは、私が実際に本作品を体験した感想を書いていきます。ネタバレなしですので、これから挑戦する方も安心してお読み下さい。

まず、とにかく完成度が高くて驚きました。ページデザインやリンク切れなどのホームページの設計や、X(旧Twitter)における #気づいてA君 を用いた投稿といったSNSの活用、ARGに初めて触れた身としてはあまりのリアリティに度肝を抜かれたのです。

次に、これは前述の完成度にも繋がる話ですが、ストーリーが非常に面白かったです。かがみのの闇は一見すると突飛なもののように感じますが、時代背景や医学的情報などもっともらしい要素がきちんと含まれていることで、全体的に説得力のある内容に仕上がっていました。そのため、調査を進めるにつれてのめり込んでしまい、検索する手が止まりませんでした。

私がWeb版に挑んだ時間帯は深夜だったのですが、リンク切れのページを辿りかがみのの闇を暴いていくにつれ、だんだんと不安になっていきました。もしかすると、この施設は本当に存在するのではないか。施設の闇を暴こうとする人間を監視している人物がいるのではないか。

自分はすでに、その人物に見つかってしまっていないだろうか。

そう思った途端、背筋がヒヤリとしパソコンを閉じかけたものです。これほど参加者を引き込む、練り上げられたストーリーは称賛するほかありません。

また、これはWeb版と冊子版に共通して言えることなのですが、正直結末はかなりやるせなかったです。闇を暴くことが出来たのは希望なのかもしれない、しかし救えなかった人もいる。ストーリーが重厚だからこそ、かがみのの闇の胸糞悪さが凄まじい……挑戦済みの方ならご理解いただけると思いますが、もはや"彼ら"が助かる幸福if同人小説を執筆したくなるレベルでした。

一方で、これはARGの性質上仕方のないことなのですが、調査の難易度はかなり高かったです。検索ワードによるヒット判定はシビアで、時折ググらなければわからないものもあったりと、そもそも謎解きの類に不慣れな人にとってはかなり難しいつくりだったように思います。冊子版は友人と3人がかりで調査をしましたが、Web版は自分1人で調査し、その際は攻略サイトを何度も利用しました笑

とは言え裏を返せば、単なる謎解きゲームでは物足りない人にとっては恐らく満足のいく難易度だということです。攻略サイトを利用しながらでも、ゴールに辿り着いた時の達成感は凄まじいものだったので、これから挑戦される方は、一度挑戦し始めたら是非諦めずにゴール到達まで足掻いてほしいと思います。


終わりに

本作品は難易度こそ高いものの、その分クオリティが高く、非常に挑戦し甲斐のあるARGでした。また、本作品を通して初めてARGに挑戦しましたが、我々が生きる現実世界と並行してもう一つの現実世界が存在する感覚がクセになり、他のARGにも挑戦してみたいと思いました。

また、第四境界は本作品以外にも面白いコンテンツを多数展開してるので、ARGや少々不気味なものが好きな方は是非チェックしてみて下さい。

まとまり切らない文章で読みづらい箇所もあったかと思いますが、最後までご覧いただきありがとうございました。

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