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財布を新調!決め手は自分でも予想外の『トキメキ』

新しい財布を購入しました。「そろそろ買い替えたいな」と思ってから、かれこれ2,3年経ってしまいました。



財布事情(オタク全開の長財布)


現在使っている財布は、Samantha Vegaの長財布。カードキャプターさくらコラボのものです。社会人1年目の時に発売され、自分へのご褒美として買いました。

この財布の思い出は、化粧品を買う時に店員さんに「それ、現物初めてみました!」と絡まれたことですね。意外な人に気づかれてしまうのが少し恥ずかしかったです。


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少し使ったら綺麗な状態で引退させて、保存するつもりだったのですが、完全に使い倒してしまいました。端がボロッボロだし、ファスナーに付いている封印の鍵のパーツが一部取れています。


ここ数年、何度も「よし、新しいの買うか!」という気分になってブランドのオンラインショップを覗いているのですが、その時の色や柄のラインナップがピンと来なくて諦める…といったことを繰り返していました。


自分の心のトキメキを重視するか否か迷っている間に、キャッシュレス決済かカードで買い物をすることが多くなりました。現金使う機会なんて会社のお菓子売り場(オフィスグリコ的なもの)くらいです。

2年前くらいから目をつけていたのが、ケイトスペードの「スペンサー コンパクト ウォレット」という財布だったのですが、もっと小さいもので十分だなと思い始めました。


同ブランドのオンラインショップを眺めると、iPhoneよりも小さいファスナー付きのポーチの外側にカードポケットが付いている、極めて小さい財布も何種類かありました。小さい方が値段も安くて買いやすいので、これはサイズ感を確認しようと思い、出かけるついでに店舗に赴くことにしました。




運命の財布との出会い


実物を見てみようと思い、店舗に赴きました。店員さんに話しかけられなかったら、目当ての3種類だけ触ってみて帰るつもりで…。しかしこの時は他にもお客さんがいたものの余裕があり、店員さんと話しながら吟味する流れに。


そこで、存在は知っていたけれど購入候補から除外していた財布にもなんとなく手をのばしてしまいました。

サイズは長財布の半分位の、よくある大きさ。私の求めている『答え』な気はしているのですが、デザインがあまりピンときていなかった財布です。


思ってもいないのに「こういうのも可愛いですよね〜」なんて言いながら手に取ります。小銭入れを開けようとしたら、開きません。

よくある、二つ折りにした外側に小銭入れが付いている形の財布です。小銭入れはファスナーではなく、蓋が被さり、マグネットかホックで溜まっている…と思われるのですが、開かない。


店員さんが「あ、それはここを回すと開くんですよ〜」と、蓋についていたハートとスペードが合体した飾りを指差しました。

よく見ると確かに飾りではなく、スペード型の穴と、立体的なハート型の金具になっていて、絶妙に引っかかっています。ハートの部分を回すとスペード型の穴にピッタリとハマり、蓋を開けることができるという仕組み。


「え、かわいい!!」と、つい言葉に出してしまいました。


仕組み自体はよくあるものだと思うのですが、手のひらサイズで、中央のハート回すスペードのシルエットになり展開するというデザインの要素。そう、それは…『変身パクト』の文脈。

ジュエルをセットしたり、真ん中をタップする時の胸の高鳴り。あの類のオモチャを触った時のトキメキと、なんとなく似ていたのです。


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(これはプリチャンの、ジュエルパクトをスタンバイする所と、ときめきのピンクジュエルをセットする所。)


ハート型の金具を回すという行為に、自分でも驚くほど、心の底から喜びが湧き上がってきました。ハートの立体感の出し方が極めてシンプルで持ち歩きしやすいデザインなのも良いです。可愛さの引き算が的確。


オンラインショップで見た時はブランドの主張が強めなデザインだなあとしか思っていなくて、商品の詳細を見ていなかったんです。蓋を閉める金具ではなく、飾りでしかないと思っていました。

外側に財布としての機能以上の凹凸があるものは当初の予定では購入検討の対象外でしたが、もう『パクトを大人が持てる形(しかも実用的な道具)にした何か』にしか見えなくなってしまったのです。


最初に触ったのは薄いピンク(厳密に言うとベージュに近かった)のベースにハートの金具は濃いめのピンクという色味だったので、余計にそれっぽさを感じてしまったのかもしれません。


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そのあとは店員さんと色を吟味して、水色を購入することに。


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ここの状態だと開かないのですが、


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ハートを回転させるとスペードのシルエットにピッタリ。開けることができます。



小さい方が値段安いだろうしーとか言いながら来たのに、別に安くないものを買いました。しかも皮のケア製品も買うことに。

でもトキメキ基準で選ぶことができたことに対する満足感で、すべてどうでもよくなりました。そもそも2,3年も買い時を見つけられなかったので、購入に踏み切れる要素があるならこの位の予算オーバーは気にしないつもりでした。


このトキメキの仕方が本当に自分でも予想外で、面白い出来事でした。こういう瞬間は今後も書き記しておきたいですね。



1週間使ってみた感想


質感が柔らかくて滑らかで、とても手に馴染みます。愛着が湧いてくる触り心地です。何時間でも撫でていられるような、サラサラした触りごこちです。

これは当初目を付けていた商品を触った時には無かった要素なので、嬉しい誤算でした。収納力とか、ファスナーが開けやすいとか、機能ばかり見ていたんですよね。

その機能に関しては、すごく良いポイントがあるわけではないのですが、今のところ不満な所がなくて使いやすいです。レシートを入れる余地がほとんどないということ位でしょうか(レシートを財布に溜めがち人間)。ここは財布に合わせて自分の使い方を改めようと思っているので、

ちなみに、流石に1週間経って冷静になると「これが変身パクトに見えたとか、正気か?」とは思います。それは思ってしまいます。でもハートを回すのは相変わらず楽しいですし、あの時の衝撃的なトキメキは確かに存在したので、運命の財布だったのだと思います。


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