王様戦隊キングオージャー 第50話(最終話)「俺様たちが世界を支配する」妄想考察

激熱メカ戦からのラスボスにしっかりトドメを刺して、エピローグまで見せる。
すばらしい最終回でした。

第47話以前の話は無かった。いいね?

答えてあげるが世の情け

ダグデド「お前たちは、何なんだァ!?」

王様戦隊キングオージャー 第50話

「問われて名乗るもおこがましいが」とか「知らざぁ言って聞かせやしょう」とか「なんだかんだと聞かれたら答えてあげるが世の情け」は遺伝子に刻み込まれたかっこいい展開です。

これまでさんざん舐めプでチキューのみんなを翻弄し、指一本で惑星ごと崩壊させられる能力者が、ここへ来て完全にやられ役の小物扱いです。
かっこいい名乗りのためだからキャラ崩壊も仕方が無い。

名乗りのシーンで背景に大量にいるエキストラさんも、雰囲気作りに貢献していて素晴らしかったです。
シュゴッダムはギラも含めて5列くらいが人間で、あとは背景CGですかね…。

筆者は気に入ってフォローしている人以外は基本的にSNSは見ていませんが、ざっくり観測した範囲ではエキストラさんからのネタバレらしいものも無さそうで、エキストラさんに対する箝口令はパーフェクトでした。

イドモナラク・ネ

第24話でデズナラク8世をザリガニ釣りしたあと、カグラギの「(デズナラク8世を)糸で拘束してくれ」との要請に対し、発言したカグラギを拘束し、ジェラミーが、自分はデズナラク8世の親戚筋だと明かすシーンがあります。

ジェラミー「俺の名は、ジェラミー、イドモナラクネ、ブラシエリ。」
ギラ「イドモ…ナラク…。」

王様戦隊キングオージャー 第24話

そして今回第50話の名乗りは

ジェラミー「俺は、ジェラミー、イドモナラク、ネ、ブラシエリ。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

設定上はナラクとネは別単語なので第50話の発音がたぶん正しいのですが、山田太郎さんが「ヤマダタロウ」と名乗ろうが「ヤマダ・タロウ」と名乗ろうが別にどっちでもいいので、統一感を優先して、書き換えられない過去に合わせて「ナラクネ」と発音してくれた方が違和感がなかった気がします。
細かいことだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、マイナス1点が積み重なって全体のクオリティが低くなるのは、仕事でも遊びでも、本気で取り組んだことがある人なら理解できるはずです。
とりあえず第24話のことは忘れましょう。

王鎧武装!

後半で出てきますが、エピローグでラクレスはゴッカンでスズメちゃんと仲睦まじく隠退生活を送るのですが、この時点ですでに戦隊メンバーとしてみなされておらず、みんなが変身するシーンで、ラクレスだけ変身後の状態でぼっ立ちしています。
仲間はずれにするの早すぎるよ。

不死身を斬る力

ダグデド「不死身を斬る力か。おもしろいねェ」

王様戦隊キングオージャー 第50話

シュゴッダム王家が2000年かけてようやく獲得した、物語を牽引してきた要素。
最近、ポっと出の王の証とかで忘れられていましたが、久しぶりに言及されました。

第41話 宇宙を救う時
ダグデドは、傷だらけで地面に倒れたギラを見て大喜び!
ラクレスに「不死身を殺す力」を与えて、
「切ってみるといい。ちゃぁんと死ぬ」と嬉しそうだ。

https://www.tv-asahi.co.jp/king-ohger/story/0041/

劇中では「不死身を殺す力」という設定だったのですが、ここへ来て「殺す」という単語が不穏すぎて避けたかったのか、「斬る」の方がかっこいいと思ったのかわかりませんが、重要なキーワードをころっと変えてきました。

「おもしろい」というセリフも、自分が与えたことなど完全に忘れているような、他人ごとのような評価です。

とりあえず第41話のことは忘れましょう。

-- 2024.02.26追記 ここから--
ダグデドは1度倒されており、ミノンガンの中から現れた別個体が第50回で戦ったダグデドです。(便宜上、「ダグデド2」と呼称します。)
ダグデド2が、ダグデドのコピーなのか、パラレルワールドから連れてきたよく似た他人なのかは劇中で明言されていません。
可能性だけで言えば、ダグデド2はダグデドの記憶を持っておらず、「自分が与えたことなど完全に忘れているような」という言動が発生することもあるのかな、とは思います。
ただまあ、舐めプとか王様戦隊に対する知識とかはダグデド2も同じ振る舞いをしているように見えるので、たまたま「ラクレスに不死身を殺す力を与えていないパラレルワールドの個体をピンポイントで召喚した」なんてのはご都合主義極まれりですし、視聴者は誰も理解できないと思います。
-- 2024.02.26追記 ここまで--

--2024.02.27追記ここから--
「現代の王様戦隊(団体)と遭遇してからラクレスに不死身を殺す力を与える間に取ったバックアップから復元した」説。
そもそも、失うことを想像できないヤツはバックアップなんて取らない。
(地球にもたくさんいますよね、そういう人間。)
ダグデドが自分の消滅を想定して手動でバックアップを取っていたり、オートバックアップ機能を実装していたとしたら、小物感パネェっす。
--2024.02.27追記ここまで--

第42話では、ついに「不死身を殺す力」を手に入れたラクレスとギラが共闘し、ダグデドに立ち向かうのですが、不条理な能力でラクレスを攻撃を仕掛け、

ダグデド「力もらったくらいで調子に乗りやがって(嘲笑)。」

王様戦隊キングオージャー 第42話

と話すシーンがあります。
ダグデドにとっては、「不死身を殺す力」など、しょせん自分由来の、取るに足りない力であり、「おもしろい」という評価は出てこないはずです。

わけがわからないので、第42話のこともついでに忘れましょう。

シュゴッドソウルで器を作る

なんかすごいキングオージャー(メカ)のために、ジェラミーが失った「永遠の命」の代用品を探していたコフキとンコソパの民。

YouTubeで公開されているスピンオフドラマ「ラクレス王の秘密」で、登場人物のベダリアがよく口にしていた赤色球状のアメを差し入れられたコフキは、元気玉システムシュゴッドソウルで器を作ってそこにみんなの命を集める案を思いつきました。

このときアメを差し入れた右手は、コフキと同じ茶色の袖に、肘の手前に黒い帯が巻かれたデザインで、右手の人差し指にはめている指輪がベダリアと同じものになっています。
骨格の感じがぜんぜん違うので役者さんは別人だと思いますが(しかも男性っぽい)、設定上はベダリア(女性)ということなのだと推測できます。(死の国の扉が開いているのでなんでもアリです。)

ベダリアの手首と指輪については以下の動画を参照。(98秒=1分38秒)

赤色のアメが差し入れられた時、コフキは明らかに一瞬振り返って右腕の主を確認していますが、特に驚いた様子も無く、案を思いついたときはアメだけを見つめて驚いた顔をしています。
差し入れをした人物がベダリアであれば、周囲を見回してベダリアの姿を探しても良さそうなものですが、スピンオフを含む第47話以前の物語は登場人物からも抜け落ちているので、こういった反応になるのでしょう。
そのあと、赤色のアメを見つめてなつかしそうに微笑み、ありがとうございます、と声をかけているのが妄言にしか見えない。

カメジム退場

コフキに襲いかかってきたのはカメジム。
スパイダークモノス(ジェラミー)が割って入り、軽くぶちのめすと追加でオオクワガタオージャー(ラクレス)が現れます。
五道化が戦闘力においてキングオージャー(スーツ)たちを圧倒していたことは忘れましょう。
転がったカメジムを踏みつけるラクレスも、これまでさんざん煮え湯を飲まされてきた相手ですから、ヒーローっぽくないけど仕方がありません。

ラクレスの猛攻により、武器にしていた杖を取り落としたカメジムに、さらにデズナラク8世が襲いかかります。
背中からメカアームと蛇腹剣が出てくるのがかっこいいぞ!
(このあとタランチュラアビスが出てくるので、このメカアームはタランチュラアビスの物だったようです。任意に巨大化できるのも気にしない方がよいです。)

デズナラク8世「死の国で、永遠に殺してやろう下等生物!」

王様戦隊キングオージャー 第50話

様々な因縁を引きずって、ついにカメジムが退場となりました。
ボシマールのカタキ。絶許。

カメジムを引きずって死の国へ戻るデズナラク8世について行こうとして拒否されるアビスちゃんがかわいいです。鳴き声も切ない。

死の国で、既に送り込まれてたグローディと感動の再会をしたカメジムですが、揃って発狂エンドのようです。
このあと、デズナラク8世や初代国王ライニオールと、永遠に終わらない戦闘が始まるならば、そこはもう修羅道に違いありません。
現世での戦闘力が死の国においてどの程度反映されるかわかりませんが、一般人の死者たちに迷惑をかけないでほしいものです。

おツムがおツブ

一方その頃、5王はダグデドと戦闘を繰り広げていました。
地面に手をついて体を回転させるブレイクダンスのような状態から、足を天に向けて炎をまとって回転しながら上昇する技、筆者の表現力不足で微妙に見えますが、映像は超かっこいいです。いつかキングオージャーの格闘ゲームが発売されたら実装してほしい。

コフキ「器の準備、できました。」
シオカラ「でも、中身が無ぇ。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

からの

ギラ「永遠の命は、ずっと側にあった。」
回想ライニオール「果て無き連なりの先で、命は永遠に繋がってゆく。」
ギラ「永遠の命に代わるもの。それは無限に連なる小さき命。
民ども、聞け!貴様らの命、俺様に寄越せ!」

王様戦隊キングオージャー 第50話

たぶこれ胸熱展開なんでしょうけど、なんですかね、これ、偉大なる先人(存命)が印象に残りすぎる物語を見せてしまったので、それ以降の人は何をやっても、命を集めるためにみんなに呼びかける役が、ミスターサタンにしか見えなくなってしまう呪いが発動しているんですよね。
特にギラは存在感が薄すぎるレッドなので、悟空にはなれない。
このシステムを「元気玉じゃんw」と思わせないように見せる仕組みを作り出したら、発明と呼んでもいいかもしれません。

超絶(略)降臨

ブーン「行け!キングオージャー!」

王様戦隊キングオージャー 第50話

本作が子ども(特に男児)向けに作られているとしたら、ここで杖を振り上げて叫ぶブーンに、すごく感情移入できそうな気がします。
第2部に移行する際の無駄な2年経過によって、ブーン(子どものすがた)からブーン(ちょっと大人になったすがた)として役者さんが変更にならないか心配されていましたが、男児の感情移入先として、そのまま残ってくれていて良かったような気がします。
ザリガニ釣りしたり、すごい合体の時にパイロット(の一部)になったり、歯車を届けたり、なんだかんだけっこう活躍していましたからね彼。

そして、みんなの命を少しずつ集めた永遠の命の代用品で、キングオージャー(メカ)が巨大化しました。

手を広げて飛ぶロボットの周囲に合体パーツが集まり、次々と合体していくシーンは、メカぼんくらの中二心に刺さります。
このあとダグデドのこどおじ部屋に背景が移行するとわかりにくいのですが、合体直後にシュゴッダムの街を背景にして金色に光りながら巨大化するシーンで、バカデカ巨大化のスケールがうかがえます。(実際にはそのあともっと大きくなっているのかもしれませんが、比較物がないのでわかりません。)

チキュー(と宇宙)を背景に光点が飛行するシーンも、かっこよくて最高です。
やっと第2部開始時の「新たな舞台は宇宙へ!」が回収できました。

ダグデドの部屋に到着したキングオージャー(メカ)ですが、予想通り新フォームではなく、形状はただのゴッドキングオージャーでした。
(もう終わる番組で新フォーム出しても、おもちゃ作れないし、作っても売れないので、特に不満はありません。当然だと思います。)

戦闘シーンは、巨大であることを見せつけるような、真下から広角で撮影した煽り画角が多用されており、CG表現にも気合いが入っています。
ダグデドの部屋ならではの、床や重力を無視したような移動シーンも印象的です。(まあ斬りつけられたダグデドが床らしい空間の境界にぶち当たって土埃らしいエフェクトが舞ったりはしていますが。)

メカ戦の間、ダグデドが中二セリフを吐いているのに対し、キングオージャー(メカ)のパイロットたちが途中までほぼ無言だったのも、最終決戦の雰囲気を盛り上げます。
というか主人公側まで中二セリフをしゃべり始めたらクドすぎる。

必殺剣でダグデドをたたき付けて勝利か!?と思いきや、次のシーンではゴッドキングオージャーが床にめり込み、ダグデドに踏みつけられていました。
何を言っているのかわからねーと思うが、筆者も何が起こったのかわからなかった。頭がどうかなりそうだった…。スタンド攻撃か?

ギラ「たかだか狭いこの部屋が、貴様の限界だ!」

王様戦隊キングオージャー 第50話

やめてくれギラ。その言葉は子ども部屋おじおばに効く。

ギラの叫びに呼応してキングオージャーがダグデドを吹き飛ばします。
字幕には「(ゴッドキングオージャーの咆吼)」とありました。

ヤンマ「んっ!?」
ヒメノ「ん!?何で勝手に…。」
ギラ「クワゴン…みんな…。わかった、行こう。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

キングオージャー(メカ)は単なるメカでは無く、意思を持ったシュゴッドの集合体なのです。

ゴッドキングオージャーが炎エフェクトに包まれ、ダグデドを圧倒し始めました。ダグデドの部屋には酸素があるか、炎エフェクトは単なる精神的な描写なので問題ありません。

コクピット壁面の全天周囲モニターに、炎上するキングオージャー(メカ)の様子が映し出されているのは良いのですが、キャラクターの手前に火の粉が舞っているエフェクトが描かれており、明らかにコクピットの内部まで炎上しています。やりすぎでは。

BGMが、シュゴッドたちとの別れフラグを立てまくっています。悲しい。

炎上したキングオージャー(メカ)がギラの動きをなぞって左手でパンチを繰り出します。
スーツの右胸部エンブレムと反対側の手なので、鏡像ではなく、間違いなく左手パンチです。
ギラは通常時、右腕でオージャカリバーを使用しているので右利きのはずですが、ここで左手パンチしてる意味がよくわかりませんでした。
(もちろんワンツーのワン(ジャブ)ではなく、左腕パンチが決め技ストレートです。)

ダグデドの最期

必殺パンチによって、子ども部屋おじさんはついに子ども部屋から追い出されました。

人間サイズでチキューに戻ってきたダグデドは、ワープアウトした瞬間には頭部キャノピーが存在していますが、地面にぶつかったタイミングでキャノピーを消失しました。

キングオージャー(人間型)に切りつけられたダグデドは、キャノピーに格納されていたクマムシが飛び出し砕け散り、胴体部分も塵となって消えていきました。

デザインが公開されて以降、長きにわたってささやかれ続けていた「ダグデド本体=キャノピーの中のクマムシ」説が回収されたようで何よりです。

ダグデドの消滅を確認したあと、無言で立ち去り、控えめに腕をぶつけたりロータッチする王たち。
ここで無駄にはしゃいでヒャッハーしないあたりが、認め合いながらも決して仲良しごっこではない王たちの関係性を示唆しています。

それにしても最後まで舐めプのまま敗北、消滅したラスボスはダグデドが初めてでは無いでしょうか…。

勝利と、復元の約束

ダグデドを滅ぼし、国民たちが待つ場所へ戻ると、勝利を祝い大騒ぎが始まります。

ゴローゲは最後まで全力全開で、もうこいつ絶対愛されキャラだろ。

ヤンマ「あいつらに託された。(シュゴッドソウルを見つめながら。)
シュゴッドはただの機械だ。命と魂があんなら、機体は復元できる。
俺が、必ずやる。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

最後の「やる」の2文字にヤンマの思いが込められています。
ヤンマはだいたい粋がったチンピラしゃべりなのですが、「やる」のところだけ、ギラを振り返りながら、ふわっと優しい感じになっています。
筆者はチンピラが嫌いなので、ヤンマはもっとこんな感じの優しいお兄ちゃんキャラを押し出してくれたら少しは好きになれたのに、と思います。

「シュゴッドはただの機械」は、初期のころ「ただの機械(だから意思も感情も無い)」と言っていたころから、「ただの機械(だけどかけがえのない仲間)」というニュアンスに変わっているのですが、シュゴッドが仲間のくだりはけっこう前にやってるはずなんですよね。
ちょっと何話か探しきれませんでしたが、まとめて第47話以前の話は無かったことにすれば問題ありません。ここだけ見てエモエモしましょう。

それから先の物語

6王国は、国の垣根を排除し、ひとつの国にまとまろうとしていました。

リタ「この新たな国の名は、各国の頭文字を取って…。」
リタ「シュンイトゴバ」

王様戦隊キングオージャー 第50話

「シュ」ゴッダム
「ン」コソパ
「イ」シャバーナ
「ト」ウフ
「ゴ」ッカン
「バ」グナラク

リタ様ぶっ飛ばしすぎだろ笑
ヲタク特有の早口で聞き取れないし笑
しかも直後に

リタ「シュンイトバゴ…。トゴバ。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

聞いてるこっちもわからないけど、言ってる本人もわかってない笑

ヒメノ「もう大イシャバーナでいいじゃない。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

もうそれでいいよ笑

ジェラミー「大きな改革は、なんとも間抜けな理由でご破算になった。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

改革を行って(国が統一されて)しまうと王が王でなくなるから、まあそうなるよね、という感じです。
でも大イシャバーナになる展開も見てみたかった笑

ギラ「なんだか、これで良かったような気がするから。」
ドゥーガ「同感です。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

ギラは邪悪の王とかいうあたおかムーブをしているよりも、平和な世の中でふんわり王様をやってる方が似合っていると思う。
ドゥーガも側にいてくれて、ボシマールがいないのが残念だけど、良い終わり方でした。

ギラは、ダグデドが作ったクリーチャーで、ダグデドと同じような能力を持っていて、いつでもチキューを滅ぼせる人外で、王家(父系)の血も引いてないという設定は忘れましょう。

ジェラミー(ナレーション)
「交わらないからおもしろい。」
「好きなところは受け入れて、嫌いなところはそっとしておく。」
「違うもの同士、共に生きればいい。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

いろいろ思うところはありますが、とりあえず記録だけ残しておきます。

スズメ「ラクレス様、笑顔が増えましたわ。」
モルフォーニャ「おいそこイチャイチャするなー!」

王様戦隊キングオージャー 第50話

ゴッカンで労働しているラクレスに寄り添うスズメ。
ラクレスxスズメのカプ厨である筆者は、穏やかに成仏できそうです。
ついでみたいで申し訳ないけど、モルフォーニャちゃんも幸せになってほしい。

劇中、シュゴッダムの歴史とチキューの未来を背負って、いつも苦しそうな顔をしていたラクレスですが、ようやく素敵な笑顔が見られるようになりました。
道具の民も成仏できるに違いありません。

スピンオフドラマ「ラクレス王の秘密」冒頭ナレーションで語られる

これは、後にシュゴッダム史上、最悪の王と呼ばれた、
とある男の物語である。

ラクレス王の秘密 第1話
https://www.youtube.com/watch?v=K9ZRjX26Z8w

「史上最悪」というのは、たまたまスピンオフ作品の劇中だけの出来事ではなく、未来の時間軸でそのように語られているという確定事項です。

従って、ラクレスがシュゴッダムとチキューのために暗躍していた事実は未来に渡って公開されていません。
もちろんラクレスがそう望んだ結果だとは思いますが、他の王たち(特にギラ)がこれを放置しているのはあまりにも薄情に思えます。
(スピンオフ作品が製作された時点でラクレスの立ち位置は確定していたわけで、いわゆるミスリード的に「史上最悪」と語ったのだとは思いますけど。)

シュゴッダム国民に対するアジテーションなんてゴローゲ程度に煽れば十分なわけで、もう少しなんとかならなかったのか…と思います。
せめて「史上」とか言わずに、バグナラク・ダグデド大戦時にそう呼ばれていた、程度であれば未来で評価が変わる可能性が残されていたはずなので、残念でなりません。

というわけで、スピンオフ作品の存在も忘れましょう。
ラクレスは紛れもなく、チキューのために戦った英雄のひとりです。

王様たちの戦いはこれからだ!

ジェラミー「続きはまた今度。留守を頼むよ。今度のは手こずりそうだ。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

リアルタイムで視聴していた時には、続編とか番外編の示唆かと思いましたが、もう少し続きを見ると、ただの本編エンディングの一部だとわかります。

チキューの6王国は平和になりましたが、まだまだチキュー外からの侵略者がやってくる可能性はあって、王様たちは一般的な王様業務だけではなく、まだまだ王様戦隊としての活躍の機会があるよ、程度の見せ方だと思っていたのですが…。

ジェラミー「だが安心してほしい。
君が俺の話を聞いてるってことは、
王様戦隊がチキューを守り抜いた、ってことだ。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

このくだり、ジェラミーがいつの時代に語っているのか、時制がよくわかりません。

ダグデドを倒したあとに(何年後かわかりませんが)現れた新たなる外敵。
ジェラミーは「手こずりそう」と評価していますが、カグラギは「宴の手配は済んでいる」(この「宴」は敵との戦闘ではなく、勝利後の飲み食いを指していると思われます。食品の手配が済んでいるということは、足の速い食品が傷む前に終わらせるという意味です)と言い、リタは「秒で裁く」と、敵をかなり過小評価しています。(過小評価と言うより意気込みと言った方が正確かもしれませんが。)

先の「チキューを守り抜いた」は、この新たなる外敵を退けた、という意味にしか思えないのですが…。
せっかく現れた外敵に立ち向かっていく打ち切りエンドなのに、その結末までネタバレしたら興ざめです。(まあそりゃ負けるわけは無いんですけど。)

というわけでエンディングも無かったことにしましょう。

点と線

ジェラミー(ナレーション)
「宇宙の星々がつながり星座となって、物語を生むように、
命をつないで、物語を紡いでほしい。」

王様戦隊キングオージャー 第50話

今回第50話の放送が2024年2月25日なのですが、その少し前(同年2月20日)に、以下のtweet(post)がバズっていました。

点と点を無理やり繋げるストーリーを書いてる人に対して「星座を描くのをやめろ」って昔の上司が非難してたんだけど、言い回しとしてすごい気に入っている

https://togetter.com/li/2318608

「行間を読め」と言いながら、行も書かないし行間も読めないジェラミーの語りとしては、なんというか、まあキミそういうキャラだったよね…、という感じです。

俺様が、世界を支配する!

最後に並び立って王鎧武装しそうなシーンでは、またしてもギラが後ろから蹴られています。

これは第5話でギラがゴッカンの裁判で無罪を言い渡されたあと、ゴッカンに現れた怪ジームに5人揃って立ち向かう際に見せた描写の天丼です。

ギラの「何で蹴るの!?ちょっと、もぉー!」な顔がすごく良い。

ある意味、第5話の関係性に戻っていると見えなくもないのですが、王たちの信頼関係はちゃんとできていて、1周まわって(見た目だけ同じところに)戻って来た感じです。

筆者は、ギラはややギャグ描写寄りの、みんなに愛される弟キャラの方が似合っているように思います。
というか邪悪の王演技が滑り倒しすぎて痛々しい。

ギラ以外の5王「俺様が、世界を支配する!」

王様戦隊キングオージャー 第50話

せっかく「俺様たち」と一致団結したはずなのに、5王が「俺様が」と単数形で語っているのも、彼らの関係性を示唆していておもしろい。
こいつらはどこまで言っても我が強い「俺様(単数形)」キャラなのです。(それが良い。)
でもサブタイトルが「俺様たちが」なのに、締めのセリフが「俺様が」になるのは美しくないのではないでしょうか…。

キョウリュウジャー回で「地球」に降り立った際、ゴッドクワガタの体は「地球」に存在しない状態で、ギラは自らの体内に宿したゴッドクワガタのシュゴッドソウルを媒介に王鎧武装していたので、もしかすると他の王たちもシュゴッドソウルだけあれば王鎧武装だけはできるのかもしれませんが、ここでは彼らのシュゴッドたちも、ヤンマが宣言したとおり機械の体も復活していると思った方がロマンがあります。

またコーカサスカブト城も最終メカ戦で燃え尽きたはずですが、動くかどうかわからないまでもガワだけはきれいに復活しています。こちらもちゃんとソウルが入っていて、動くようになっていると思いたいです。

ところで完成品トイやミニプラになっているコーカサスカブト城は、赤い宝石が装着されている(ロボット形態でいう)胸部パーツが一部破損している表現になっています。
今回第50話では破損箇所が存在しないため、お城は新造されたに違いない!とドヤ顔で書こうと思いながら、第1話を見返していたら、ラクレスとドゥーガが5王国同盟云々しているあたりで背景に描かれているお城、破損箇所が無いんですよね…。

不思議に思って過去回を見直していたら、第25話、初めてコーカサスカブト城がロボット形態に変形できることが明らかになり、合体してゴッドキングオージャーになる回。
最終決戦に臨み、みんなで「降臨せよ!ゴッドキングオージャー!」と叫んでシュゴッドに吸い込まれ飛び立つシーンの背景のお城には破損箇所なし。

同話で、民たちを乗せて戦隊史上初の20人乗りロボットに合体するシーンにおいて、胸部パーツが飛んでくるシーンで初めて破損箇所が見られました。(まだ戦闘もしてないし合体もしてなかったのに!)

ゴッドキングオージャーに初合体するシーンがメカヲタク的には燃え燃えで、完全に見逃していました。

※破損した状態のコーカサスカブト城はバンダイのキャンディスタッフBLOGで鮮明に確認することができます。
↓の「ほぼすべてパーツ色分け!」の文字が入っている写真。

それにしても最終回でチラ見えしたシーンに言及しようとしたら過去映像を見返す羽目になった。どうしてこんなことに…。
(筆者はかっこいいメカが活躍してくれれば細かいことはどうでもいいので、あら探ししてプギャーしたいわけではありません。事実関係を確認したかっただけです。アクセントとなる破損箇所があってもなくても、箱ロボットは最高にかっこいいです。)

終わりに

1年にわたって続いてきた本作も、ついに最終回を迎えました。
細かいことも細かくないこともたくさんありますが、ひとまず大団円で良かった。

noteの記事を読んでくださった皆様、
noteやtwitter(X)でフォローしてくださった皆様には改めて御礼申し上げます。

もしかしたら総まとめとして、近いうちに記事を1本書くかもしれません。

その後は特に予定は決めていませんが、気が向いたらまた何か書くことがあるかもしれませんので、なまあたたかく見守っていただければ幸いです。

とりあえず

Vシネクスト2本立て「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」超特報

見るどー!


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