王様戦隊キングオージャー 第39話「ンコソパ頂上決戦」妄想考察

予告の時点で確定的に明らかだったアクション回でした。

残り話数的に、そろそろ五道化のひとりくらいは倒しておかないと、最後の最後でダグデドがかんしゃくを起こして五道化をぶっとばして終わり、みたいな締まらない結末になりそうだと心配していたのですが、順当にひとり倒されて、とりあえず一安心です。
(でも本作のことですから、この先も順当な展開が続くとは思えませんけど…。)

最初の犠牲者は胡乱のゴーマ。
ニンジャオタクとしての能力が裏目に出た感じです。
まさか汚い忍者より汚い人がいたなんて…。

ゴッカンをダッカン

前話の解説ナレーションで思わず引っかかりました。
いやまあ、どうでもいいですけど笑

ンコソパ奪還作戦

ヤンマ
「俺らが生きてられんのは、あいつらがふざけてるからだ。
何かの気まぐれで本気出してきたら、チキューは簡単に滅びる。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

キョウリュウジャー世界の「地球」に飛ばされる前といい、チキューに戻ってきてからといい、けっこう王様たちも危機感が足りていなかった気がするのですが、「本気出してきたら滅びる」って、気づいてたんだ…という感じです。
まさにその通りなんですよ、最初から。

そしてその頃、チキューがチキューが大ピンチを迎えていました。

ダグデド
「チキューおかたづけ、飽きてきた。(略)
遊びってのは、マジメにやらなきゃつまらねぇんだよ。(略)
お前ら全員で、おツブの王様気取りを片付けてこい。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

複数人で共闘する系のゲームでもしばしば、エンジョイ勢とガチ勢での確執が問題になっています。
残念ながらダグデドの遊びガチ勢としてのボーダーラインが、配下である五道化に伝わっていなかったようで、ついにダグデドが怒り始めました。
なおゲームにおけるエンジョイ勢vsガチ勢については「混ぜない」が唯一にして最適な解だと筆者は思っていますが、五道化はダグデドの配下ですから、逃げ場無しです笑

ちなみにtwitter(X)のタイムラインでは「まじめにふまじめ」というキーワードが散見されました笑
筆者的には「私が眠ると、みんな死んじゃう」を思い出したんですけど…笑

オージャカリバーには隠しコマンドがある

ヤンマ
「ラクレスのオージャカリバーZERO。あれは2000年以上前に作られたもんだ。
人間には作れねぇ代物で、人間には扱えない超パワーを出す機能があった。
ギラのランスも、ジェラミーの剣もだ。
トンデモ仮説だが、宇蟲王が関わってると踏んでる。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

オージャカリバーZEROに言及したとき、ヤンマの妄想シーンではなくて、実際にラクレスがオージャカリバーZEROを見つめて、何かを決意しているようなシーンが表示されていました。(これは本話の後半で語られますが、ラクレス自身が五道化入りするシナリオを決意していたのだと思います。)

「人間には扱えない」が、ヤンマの言うように宇蟲勢力のために作られたデバイスなのか、これはミスリードで、例えばバグナラクのようなシュゴッドの力を取り込んだチキュー人だとか、そもそも「地球」から移民してくる前にチキューに住んでいた人間(原住民)たちのような、物語の根幹に関わるネタが仕込まれているといいな、と思っています。
敵由来の力を行使するヒーローだと、仮面ライダーになっちゃう。

そして隠しコマンドの使用を決意した王たちが決戦に向かいます。
ダグデドのかんしゃくと相まって、期せずして総力戦が始まることになりました。

隠しコマンドの解放には条件がある

シオカラ
「こいつがウルトラコンピューターっす。
こいつをペタ城の王の間に接続すれば、みんなのオージャカリバーの隠しコマンドが解除されるっす。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

ンコソパ奪還に失敗して廃墟になってからそれほど時間が経っていないはずですが、背景の高層ビル群が全く無傷で林立しているのが謎です。
見ているエリアが違うのかもしれませんが、だとしたらけっこう半端に滅ぼした感。

奇襲作戦開始

ヒルビルの寝込みを襲う奇襲が始まります。
ヒルビルちゃん、そんなあられもない格好で寝てたらカゼ引くよ…。

分散して突入する王たちの前に五道化が立ちはだかります。

ゴーマ「全て筒抜け、お見通し。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

とのことで、なぜか奇襲は察知されており、王たちと五道化との戦闘が始まりました。

ダグデドの怒りを買い、本気を出した五道化の前に手も足も出ない王たち。
持ち込んだウルトラコンピューターも6個全てが破壊されてしまいました。

ヤンマ
「全員おとりだスカポンタヌキ。
ウルコンは隠しコマンド解放の条件を割り出すために必要だっただけだ。
役目はもう終わってる。
だからテメェら引きつけるエサに使った。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

強敵を倒す手段を手に入れるためには強敵を倒さなければならないというデッドロックかと思いきや、ペタ城云々はヤンマのフェイクで、実際には五道化をおびき出す情報戦でした。これはHのO叡智の王。

奇襲をダグデドの能力で知ったのであればフェイクであることまで察知できてもよさそうですし、では誰がエサに使うための情報を流したのかは劇中で語られていなかったように思います。

ラクレスは後述の通り五道化入りを仕込んでいてそんな余裕は無さそうですし、カグラギも敵と繋がっているようなそぶりは見せていないので、謎です。

そしてシオカラのかけ声と共に、シュゴッドたちがパワーアップします。
(パワーアップというか、なんか奇怪な生命体に「化けた」感じがしますけど…。)

ヤンマ
「全部奪われて、ゼロからひとつひとつ。全部このために。
テメェらの敗因教えてやる。
イチを舐めやがったからだ。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

まあ省略しますが、ゼロとかイチとか無限大については、高校数学で微分積分の手前に出てきた極限の話をもう一度読み返して欲しい。
ヤンマがちょいちょい口にするゼロとかイチとか無限大とか、それっぽい言葉が並んでいますが、ちょっと意味が分からないんですよね。
(無限の1が集まったら無限なのでは。)
まあ勢いだけでかっこいいと言えばそうなんですけど…。
ヤンマが頭いいキャラなのか、実はそうでもないのか、どう描きたいのか読み取れずに、モヤモヤすることが多いです。

王鎧武装、凌牙一閃!

ついに限界突破モードが発動しました。

ギラがオージャクラウンランスを使用して発動する「始祖光来」のような、全身の形状が変化するパワーアップとは異なり、スーツの基本形状は変化せず、昆虫のパーツが外部の追加武装として装備されたような形状になっています。見た感じ、追加武装の部分は全てCGだと思います。
オープニング曲の背景で軽めに提示されていましたが、まさかあのイメージ映像っぽいものをアクションシーンに持ち込むとは予想していませんでした。(後述しますが、立体物にしたときの造形が大変だから。)

ここからの戦闘シーンは圧巻で、このところ戦闘シーンが少ないと不評だった部分を取り戻す勢いです。

ナパームこそ爆発していませんが、今後の特撮番組の戦闘シーンのあり方に一石を投じる最高のクオリティだったと思います。
というか、今後の(別の)番組どころか、同番組内でこれ以上のものを見せていかなければならないので、がっつりハードルが上がりました笑

戦闘シーンについては公式さんで詳しく解説されていますので、興味がある方は必読です。(第40話の予告と、第39話の振り返り記事です。)

本気を出したゴーマと、とりあえずヒルビルを残して、他の五道化たちは撤退します。

筆者はゴーマの分身で「ガタキリバきたー!」と一人で盛り上がっていたのですが、よくよく調べたらガタキリバのキリはカマキリで、ゴーマのモチーフとなったカミキリとは違っていました…。
まあそれはともかく、分身はかっこいい。(確信)

ヒルビルを追い詰め、ンコソパ国民の洗脳解除に成功し、王たちがヒルビルにとどめを刺そうとしたその時。

ヒルビル「ゴーマ、あーしを助けてぇ!」
ゴーマ「拙者には知らぬこと、南無三。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

からの

ゴーマ「忍法、入れ替わりの術。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

「ふぁああ!?」となった視聴者は筆者だけではないはず笑

ヒルビルを狙って振り下ろされたはずの必殺技は、入れ替わったゴーマに、とどめを刺すことになりました。

戦闘後、変身を解除した王たちはその場に倒れましたが、今回は凌牙一閃の負荷で死なずにすんだようです。

なお、

ゴーマ最後のセリフは、「アイエエエエエエナンデエエエエエエエ! ! !」
怪人デザインの余湖裕輝さんのあの作品オマージュ!?

https://www.toei.co.jp/tv/king-ohger/story/1233281_3346.html

については、

をご参照ください。ちょいちょい小ネタぶっこんできますね笑

ところで、凌牙一閃はいいんですけど、バグナライブどこ行ったんですかね…。

新五道化 ラクレス

回想シーンでラクレスとカグラギが怪しい会話をしていました。

ラクレス「五道化をひとり、確実に消したい。」
カグラギ「ヒルビルの洗脳能力は私には効きません。攻略は可能かと。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

王たちがヒルビルを狙うこと。そしてヒルビルが負けそうになったときにゴーマを身代わりにする案は、ラクレスによるものでした。
全てはラクレスの筋書き通りだったのです。

ラクレス「空いた席、私がいただきたい。」

王様戦隊キングオージャー 第39話

ラクレスの思い(ハスティー家の悲願)

以前筆者は「ダグデドのボディの部分はラクレスで、宇蟲勢力を内部から崩す狙いで潜入している」と予想していました。
残念ながらその予想は外れていましたが、今回、違うやり方でラクレスが宇蟲勢力に潜入することになりました。

キョウリュウジャー世界の「地球」からキングオージャー世界のチキューに帰還した第35話で「5王国は全て、宇蟲五道化の手に落ち」というナレーションがあり、ミノンガン以外の4道化とシュゴ仮面が各国に配置されていたので、薄々「シュゴ仮面が五道化になるんじゃね?」と思っていた方もおられるかもしれませんね。

ラクレスはいまだにどちらの勢力に連なるのかはっきりしない立ち位置にいますが、
カグラギと五道化を倒す打ち合わせをしていたことから、ラクレスがチキューにとって悪であり宇蟲勢力に従おうとしているのではなく、宇蟲勢力の獅子身中の虫となるために潜入したことは、もはや明白と言って良いと思います。

そのうち、おいしいところをラクレスがぜんぶ持って行く日が来ることを楽しみにしています笑

次回 第40話「我は王で王子なり」予告

王国奪還編は終わり、次なる戦いの地はシュゴッダムへ。
各王の深堀をしてきた奪還編から、物語の根幹に関わる縦軸の要素が強くなっていきます。
そんな次回40話では、シュゴッド達と意思疎通ができるギラの力の秘密に迫ります。

https://www.toei.co.jp/tv/king-ohger/story/1233281_3346.html

ついに伏線の回収が始まるようです。
ギラの謎は初期からずっと引っ張ってきたネタですから、とても楽しみです。
「レインボージュルリラ(=クワゴンのシュゴッドソウル)を幼少期に体内に取り込んだおかげでギラはクワゴンやシュゴッドと話ができる」説が最有力、というか他の説は聞いたことないくらい強いので、みんなで「やっぱりそうだよねー」と気持ちよく納得したいところです。

いままでわりと存在感が無い扱いされてきたので、ここから一気に主役に上り詰めてほしいですね。

ギラ…幼少期…ボシマール…うっ頭がっ…。
(アクスタ買いました。)

第39話放送より以前に発売された雑誌で

今はオレもプレズオンにのって宇宙を旅しているぜ!
キングオージャーがピンチの時は、オレがたすけにいく!

2023年11月28日発売「てれびくん 1月号」119ページ

とあるので、そのうちプリンスも再登場することはわかっていましたが、しっかりクリスマスに向けておもちゃの宣伝に来たようです。
王様たちが「地球」に行ったときには、キングとうっちーがプレズオンに乗って留守にしていたのですが、彼らはいったん捜索をやめて「地球」に戻り、プリンスだけ乗せて出発したのでしょうか。

キングとうっちーについては、サプライズで出演してくれるとしたらうれしいのですが、とはいえ、いまこのタイミングでチキューに現れたら、プリンスも王様たちも喰ってしまって、何の番組なのかわからなくなってしまうので、まあ無いよね、と思っています。

てゆーかプリンスも、このタイミングで参戦して、このあとずっと混ぜ物戦隊になるとしたら、けっこう微妙ですね…。
いつ帰るんだろう。(まだ来てもいないのに。)

特撮番組とおもちゃ(劇中登場のタイミング)

主に第二部に入ってから、スーツでの戦闘シーンだったりメカ戦だったりが圧倒的に不足していた本作ですが、ここへ来てコテコテに戦闘シーン特盛りを出してきました。

筆者の大好きなロボットアニメや特撮番組は、「30分かけておもちゃの宣伝をする番組」などと揶揄されることがあります。

筆者的には深刻なドラマをぶった切って番組の主題と全く関係ないCMを入れられたりすると、不愉快になるだけで全く購買意欲にはつながらないので、いっそ本編ごとCMという手法の方が潔いし、合理的で受け入れやすいと思っています。

これからクリスマスとお正月を迎えるので、おもちゃを売るために戦闘シーンが多用されると思います。(普通の番組なら…普通なら…。)
今回はスーツ戦でしたが、次回以降、メカ戦がたっぷり楽しめる回も来てくれたらうれしいです。

特撮番組なので、かっこいい戦闘シーンなんて、なんぼあってもいいですからね。

特撮番組とおもちゃ(形状と性能)

今回、シュゴッドが異形に変態してみたり、スーツの追加武装としてCGが多用されていました。

これはこれで超かっこいいんですけど…。

筆者はどちらかというと立体物大好き民ですから、これ、おもちゃにしたときにどうなるのかが、とても気になります笑

凌牙一閃については、ジェラミーだけは実体がありそうな描写になっていましたが、5王についてはほぼクリアパーツかメッキパーツでの再現になると思います。
またパピヨンが空中から多数の蝶を振らせた場面では、明らかに武装の形状が変化しています。

武装は各キャラごとに別々の部位に装着されていますから、ジョイント部を考慮すると人間形態の素体の部分を共通化できなかったり、できたとしても不要な穴だらけでみっともなくなったりしてしまいそうです。

シュゴッドのリミット解除についても、ほぼクリアパーツかメッキパーツでの再現になりそうで、しかも、いわゆる可動部分が定義できないレベルでうねうね動いていましたから、これ立体物にするの無理じゃね…と思うんですよね。

素人考えで課題が山ほど思いつくのですが、財団Bがヘンタイ技術(賛辞)をどう見せつけてくれるかが楽しみです。
クリスマスには間に合わないと思うので、来春くらいのプレミアムバンダイ販売で出てくるかどうか、ってあたりですかね笑

今週の仮面ライダーガッチャード

お気楽学園モードから、一気にシリアスに持って行かれて、疾走感がパネェ感じになっています。
ネットでもちょいちょい「最近おもしろくなってきたよ」という声を見かけますね。
新フォーム「スーパーガッチャード クロスユーフォーエックス」は、円盤の乗員である宇宙人がガッチャードのヘルメットに同居している感があって、ダグデドを彷彿とさせます笑
ケミー状態の「UFO-X」はスペイザーみたいでかっこいいですし、ガッチャードに変身したときのアーマーも、初見で軽く「ダサw」と思う人が多いかもしれないのですが、これはスルメデザインで、後からジワジワとかっこよくなって見えてくるやつです。
また次週も続けて「スーパーガッチャード クロスエックスレックス」という恐竜(ティラノサウルスレックス)モチーフの強化形態も登場するみたいで、アイテムを惜しげ無く投入してくるところがとても面白いし爽快です。

ゴルドメカニッカーやライトニングジャングルのような重量級フォーム、
なぜか仮面ライダー番組で巨大ロボになっているバットキングロボワイルドなど、筆者にざくざく刺さるメカがたくさんいるのも嬉しい限りです。

あ、あと南野ちゃん、リアルでいろいろあって本当に大変だったと思うけど、どうやら番組続投してくれそうな流れで安心しました。
筆者の立場では特に何もできることはないのですが、ひっそりとネットの片隅で応援しています。
ナンノこれしきっ!

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