王様戦隊キングオージャー 第43話「覇王の大罪」 妄想考察

第43話は、ゴッカンの法廷に立つ被告人ラクレスの過去語りに合わせてお話が進行します。
これまでの伏線の答え合わせ回と言ってよいでしょう。
なるほどと思える部分と、そこどうなってんの?と思える部分とで、個人的には若干もにょる内容ではありました。
あとボシマール(ほんもののすがた)が出てきてくれてうれしい。

これは人類の絶望の歴史だ

ラクレス
「シュゴッダム王家は2000年に渡り、宇蟲王に仕えてきた。
だが実は、従順な振りをしながら、密かに反撃の時を待っていた。
転機は、先々代国王である私の父、コーサス・ハスティーがもたらした。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

まあだいたい視聴者の予想通りの展開だったのではないでしょうか。

劇中の人物たちからどう見えているのかはわかりませんが、謎のオーバーテクノロジーの塊であるお城ロボットが目の前に存在しているにもかかわらず、2000年のうち1900年以上は何の進展もないまま無駄に時が過ぎており、最近の数十年(どころかラクレス幼少期から言えば20年弱くらい?)だけで突然、神の怒りが起きたり王様戦隊が発足したり、慌ただしい展開だとは思いますが…。

秘匿を破るとき

ミノンガンの「参集せよ」に、五道化のうち残りの3道化は何の抵抗も疑問もなく集まり跪いていることから、3道化はあきらかにミノンガンがダグデドに関係するモノだということを知っていたようです。これまでそんな描写、見た記憶ありませんけど。

残された3道化がミノンガンに謎のエネルギーを注入することで

ミノンガン「今より、時の理をゆがめる」

王様戦隊キングオージャー 第43話

が発動し、場面転換。

突然にギラを身ごもった

ラクレス「シュゴッダム王家は2000年にわたって宇蟲王に忠実だった。
そして父、コーサスは、ダグデドへの忠誠の証として、チカラを要求した。」

回想コーサス「滅びのチカラを賜りたいのです。」
回想ダグデド「にょほほほ。いいよぉ。」

ラクレス「私の母は、突然にギラを身ごもった。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

唐突なNTRとか日曜朝から子どもに見せる内容じゃ無いのでは。

ギラはダグデドが無から発生させたクリーチャーだと思っていましたが、どうやら当時のシュゴッダム王妃を妊娠させて、発生としてはチキューの人間と同じように生まれてきたようです。

ラクレス「コーサスは、ギラを奇跡の子であるとして、
その存在を城の者以外には漏れないようにしていた。
不可解なことは多かったが、私にとってはたったひとりの弟だ。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

当時は記事を書いていませんでしたが、ギラがキングオージャー(メカを動かして国を侵略した罪に問われ、ゴッカンで裁判にかけられた第5話で以下のシーンがありました。

リタ「彼の本名はギラ・ハスティー。ラクレスの弟であり、シュゴッダムの王族だ。」
ラクレス「何を根拠に。」
ヒメノ「この私が遺伝子照合したんだから、間違いない。

王様戦隊キングオージャー 第5話

このシーンで、ヒメノが操作している端末には、チキュー文字で「かんぜんいっち(完全一致)」と表示されています。
(チキュー文字については適当に検索してもらうといろいろな方が対応表を公開しておられるので参照してください。どなたが起源か追い切れなかったのでリンクは省略します。)

地球の科学では、一卵性双生児でもDNAは「100%」一致していると言えるわけではなく、二卵性双生児では50%が一致と言われています。

筆者は(言葉通りの意味で)この分野に詳しくないので引用元の信頼性について保証できませんが、以下のような記述もありました。

同じ両親から生まれた兄弟がまったく同じ遺伝子になる確率はほぼゼロといえるでしょう。

https://www.jba.or.jp/top/bioschool/seminar/q-and-a/iden_info/iden1/iden1_03.html

「ダグデドの不思議パワーだから何でもアリ」で片付けても良いのですが、チキューの生物や医学は一体どうなっているのか疑問に思うところです。

謎の生命体であるギラを「弟だ」と認める良いシーンのはずなのに、どうしてこうなった。

もひもひ、ドゥーガでふ

ラクレスの裁判の途中で、シュゴッダムの側近ドゥーガから謎の応援要請通信が入ります。

どうでもいいのですが、老ドゥーガ、上の前歯がないのですが、これどうやって撮影したんだろう…。(歯よりも奥にある舌とかも見えていると思うので、歯を黒塗りしているわけでは無さそうなんですよね…。)

秘匿のミノンガン「秘匿を破り、混沌となる。残るは死よ。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

ちょっと何言ってるのかわかりませんが、とりあえず王様たちは救援に向かうようです。
ここでさらっとヤンマがすごいことを言い始めました。

ヤンマ「ラクレスの剣につけられた力を、まんまコピーした。
今ならノーリスクでサクっと不死身を斬れる。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

王たちもラクレスも全く驚いていませんが、こっち(視聴者)が驚きです。

ここ実際には「ヤンマくんすげぇッス!」と思ってほしい場面なのだと推測しますが、さっぱりそうはならない。

シュゴッダム王家が、(1900年以上無駄にしてるとはいえ)2000年かけてようやく獲得したダグデドに対抗する力が、剣で戦う程度の文明レベルしかないチキューの技術でコピーできる程度のしょぼいシロモノなのかと。もっと不思議パワーじゃないのかと。

また、これは筆者がミステリ小説ヲタクであることにも由来しますが、人物が「天才(とかすごい技術の持ち主)」であることを表現するためには「結果こうなったよ、すごいでしょ」では不足で、そこに至る経緯をある程度丁寧に描く必要があると思っています。

天才系の例を挙げると、マンガ「デスノート」のL編で、矢神月(ライト)とL(エル)が繰り広げたような頭脳戦程度は見せてほしい。(もちろん「デスノート」では頭脳戦を見せるのがメインなので、他の主題を扱う作品に「デスノート」全話分のエピソード相当を乗せるのは無理なので、部分的にということになりますけど。)

今のヤンマは、質の低いラノベでよく使われる、ロールプレイングゲームのようにキャラクターのパラメータを表示できる手抜き世界で「インテリジェンス:120」とだけ表しているようなモノだと思うのです。

(念のために補足しておきますが、「ヤンマってけっきょく無能なのでは」と言っているのではないです。もっとちゃんと有能らしく描いてほしいと言っています。)

混沌

広場にいるミノンガンの元に現れた王様戦隊ですが、ミノンガンのアポトキシン4869「混沌」が発動し、姿を子どもに変えられてしまいます。
ひとりだけ、よく食べよく寝て育ちがいい人がいましたが…。

ひとりだけ大人のガワの人の引率で、ちび王たちは王鎧武装を成し遂げます。

子どもバージョンのスーツ、新規作成でしょうか。大変ですね…。(かわいい。)

レインボージュルリラの真相

「レインボージュルリラ」の名前は、まさかのギラの感想由来でした笑
(やっていることはえげつないですが)かわいい弟の感想を食べ物の名前につけ、城の記録にも残しているあたり、ラクレスのいいお兄ちゃんぷりがうかがえます。

少年ラクレス「あれ(レインボージュルリラ)は、何ですか。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

問いには応えずコーサスは言います。

コーサス「ラクレス、世界の真実を知りたくないか。
本来なら戴冠の儀式で知るべきことなんだが…。
もう時間が無い…。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

突然ですがここで家庭用ゲーム機用RPG「ファイナルファンタジー16」について語られている動画から引用しましょう。(引用部分にあたる時刻から開始していますが全編おもしろいので興味のある方はぜひ通してご覧ください。なお筆者はチャンネル主さんとは利害関係も交友関係も無い完全な他人です。)

「喀血する」という表現自体がいかにも「昭和時代の表現」過ぎて本当に残念だったのだ…

https://www.youtube.com/watch?v=cotH9wTQvro&t=2379s

本来、夏映画で語られたように、シュゴッダム王は戴冠の儀式において死の国ハーカバーカに連れて行かれ、初代シュゴッダム国王ライニオール・ハスティーよりシュゴッダムの由来を聞くというしきたりなのですが、コーサス王は「時間が無い」と、強引にすっとばしてきました。
夏映画ではコーサス王もラクレス王もいない状態でギラが即位する時にハーカバーカからお迎えが来たので、別にコーサス王は死んでいても問題ないように思えますけどね。

ラクレス「王を継ぐ覚悟はできております。」
コーサス「お前がギラに食べさせたのは、ゴッドクワガタのシュゴッドソウルだ。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

ここまでは大多数の視聴者の予想通り、納得の展開でした。

しかしここからがホラー展開の始まりです。

コーサス「ギラは、宇蟲王を倒すための道具に過ぎない。
お前が使い、シュゴッダム王家2000年の悲願を成就させてくれ。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

王の双剣がひとり、ボシマール

カメラは庭でレインボージュルリラを食べていたギラに戻ります。

レインボージュルリラを食べた終えた幼少ギラは、直後苦しみ始めます。
駆けつけたのはボシマール(ほんもの)。

助けを呼ぶボシマールの要請に応えて現れた兵士をつきとばし、剣を向けるボシマール。

ボシマール「お前の持ち場はここではない。何をしている。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

兵士はカメジムが擬態した姿でした。
ボシマールは兵士のひとりひとりの顔と、おそらく時間ごとにローテーションがあるであろう配置まできっちり覚えており、それ故に幼少ギラに近づく不審者を察知することができたのです。
また、文官にも関わらず「双剣がひとり」を自称するほど、おそらく剣の腕も立つのでしょう。
ボシマール超有能!

ボシマール「王の双剣がひとり、ボシマール。
バケモノごときにひるむ私ではない!」

王様戦隊キングオージャー 第43話

ボシマール超かっこいい!
全国3000万人のボシマールファン大歓喜です!

まあこのあと、崖落ちのような生存の可能性も全く無い感じで、普通にカメジムに殺されるんですけど…。
悲しい…。

より昆虫に近づいている

コーサスの言葉の意味が理解できず戸惑う少年ラクレスの前に、剣を振り回した幼少ギラが現れます。

コーサス「昆虫生命体の命を体に取り込むことで、より昆虫に近づいている。あといくつか、シュゴッドソウルを食べさせたら、記憶も失い、人であることすら忘れて、従順になる。」
コーサス「ラクレス、宇蟲王を倒さねば、我々に未来は無いんだ。
ギラを使い、宇蟲王と戦え。」
コーサス「ギラは、道具だ。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

ギラは昆虫生命体(ダグデド)によるNTRで発生した人間モドキですが「昆虫生命体の命を取り込むと昆虫に近づく」もけっこう謎な設定のように思えました。

バグナラク族は、もともとキョウリュウジャー世界の「地球」から移民してきた人間たちがシュゴッド(ソウル)を取り込んで異形に変わっていったわけですが、バグナラク族の中にもネフィラ(ジェラミーの母)のように人間と異種交配できたり、デズナラクのように同族を喰うことで間接的に多数のシュゴッド(ソウル)を取り込んでも知性や感情が豊かなままであったり、「昆虫に近づ」いた状態と言われると違和感を感じます。(見た目だけはそっち系でしたが。)

ギラはダグデドが作った人間モドキだから「地球」人とは違う、という設定があったにしても、チキューの人間たちが人間モドキを観測するのは初のはずですから、その生態を知り得るわけがありません。

ギラが記憶を失っていた設定は、シュゴッドソウルをひとつ取り込んだことが原因のようですが、とりあえずひとつだけの時点では従順と言うより凶暴になっていたように見えます。
また「俺様が世界を支配する」は公式かどこかで、ダグデドのコピーだからそういう変なセリフを使うんだとか言われていた気がしますが、今回のシュゴッドソウルを食べて昆虫化しているところでも「俺様が…」とか言い出していて、その設定がどちら由来なんだかわからなくなる演出だったと思います。
シュゴッドソウルを取り込んだ量がしきい値を超えると突然反転して従順になったりするのでしょうか。

個人的には伏線が回収されたというか、いまいち整合性に納得できない設定がぽんぽん出てきたな、という印象です。

なおこのあと「家族を守りたいんだ」という独白があり本心が知れるのですが、これをリアルタイムで見ていた時点では、どこまでがコーサス王の本心なのか、全く分かりませんでした。
(「ギラは、道具だ」の直前のタメも、結果を知ってから見れば、結果から逆算した感情が乗っていることは分かるのですが…。)

この時点では、愛する妻を人外の怪物にNTRれた男の嫉妬に狂った姿のようにも見えなくも無い…。

少年ラクレス「違う、ギラはギラだ!」

王様戦隊キングオージャー 第43話

少年ラクレスは幼少ギラの手を取りコーサスの元から走り去ります。
子どもたちの背中を見つめながらコーサスが独白します。

コーサス「俺だって、守りたいんだよ。家族を…。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

メタ読みですが、中村獅童さんをアサインした時点で当然、無能や悪辣な人物になるわけがないと分かっていましたが、やはりコーサス王もいい人でした。

今回第43話タイトルになっている「覇王」は、当然コーサス王でしょう。

「大罪」はWikipediaによると

大罪とは、カトリック教会における罪の区分の一つで、大きなことがらについて、それが神の御心に反する悪いことであると知りつつ、それを望み、行うこと。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%BD%AA

と書かれています。
コーサス王が反している御心の持ち主は宇蟲王ダグデド。
すなわちダグデドはカトリックにおける神と同等な存在という解釈になるのですが…。
ヒーローモノの世界観としては若干違和感が残ります。

僕が王さまになってギラを守るから

ギラを建物の外に連れ出し、ラクレスは語ります。

少年ラクレス「僕が王さまになってギラを守るから。
ギラは、ギラのままでいて。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

少年ラクレスと向かい合った幼少ギラの、熱に浮かされ虚空を見つめ、なんなら少し昆虫が混ざったような表情が最高です。
(それ以外をディスる意図は全くありませんが)本作の少年少女組の演技は、とても素晴らしいと思います。

ずっと守られていたんだ

仕組みはよく分かりませんがミノンガンに一太刀浴びせ大人に戻ったギラは、ついに幼少時の出来事を思い出しました。

コーサス王の死

ラクレス「だが、宇蟲王への反逆の意思を見抜かれ」
(略)
ラクレス「コーサスは王の間で死んでいた。
辺りには壮絶な戦いの跡が残されていた。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

この時点でボシマールはカメジムとの入れ替わりが完了しており、静謐のグローディ(怪人態)と共にコーサス王にお仕置きをしに現れます。
コーサスは、オージャカリバーZEROによりオオクワガタオージャーへと王鎧武装し戦いを挑むも、あえなく返り討ちにあいました。

ラクレス「そして、神の怒りが起こった。
あれは人類への見せしめだ。
私は王となり、多くの民を見殺しにしたのだ。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

このあとの、少年ラクレス(面従)と大人ラクレス(腹背)の、別々の言葉が重なるシーンは胸熱でした。

ラクレス「それからギラを、町の児童養護園に送った。
ダグデドから隠すためというのもあるが」
リタ「ギラに、ひとりの人間として生きてほしかったんじゃないのか。」
ラクレス「戦う使命を押しつけた。しょせん独り善がりだ。」
リタ「戦うことを選んだのはギラ自身だ。お前は関係ない。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

絶対中立な裁判長のはずなのに、完全にラクレスに肩入れしてます笑
世界(チキュー)にひとつしかない裁判所の裁判長がこんなに不公平なジャッジをしていいのかという意見も見たことがありますが、たぶんこれは公開裁判でもないし世界の命運がかかってるし、そもそもギラもラクレスもこの時点で既に「仲間」だし、見逃しましょう!いいぞもっとやれ!

ラクレス「そうだな。ギラはギラだ。道具じゃない。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

うつむいて虚空に焦点を合わせ、リタに話しているというよりも独白している雰囲気だったラクレスが、目を上げ、リタと目を合わせ、リタに語りかけます。
ここでやっと「対話」が成立したのです。

クワゴンはずっとここにいた

王鎧武装した子ども王たちが次々とミノンガンに一太刀浴びせていきます。

カグラギ「戻りましたぁ!」

王様戦隊キングオージャー 第43話

いやまあ、キミはね、うん…。
見た目、何にも変わってないよね…。

大人キングオージャーが繰り出すオージャフィニッシュがミノンガンを直撃すると、ミノンガンの体が割れ、中から出てきたのは…。

秘匿を破るとき

ダグデド「ぬふふふぅ、たぁっどぁぃまぁ!」

王様戦隊キングオージャー 第43話

お、おう…。
その方法は予想できなかったけど、何らかのやり方で戻ってくるのは知ってたよ…。

ダグデド「俺様は万物の創造主。俺様すらも作り出す。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

そしてアホの子に戻ったミノンガンを連れて、復活したダグデドは去って行きました。
しかし、2000年(のうち数十年くらい)をかけて「不死身を殺す能力」を手に入れ、描写の無い天才チカラでコピーした矢先に、「目の前の個体を殺しても無駄」という事実を突きつけられてしまったわけです。

こんなの詰みじゃん。

最悪の王として語り継がれるべきだ

リタ「被告人、ラクレス・ハスティーを有罪。死罪とする。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

もちろんこのあと、条件付きで釈放ですよねー。

リタ「だが、それでは足りないと被害者からの嘆願があった。」
取引だラクレス。刑の執行まで猶予を与える。
代わりに、宇蟲王を倒すため、王様戦隊の、道具として生きろ。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

ですよねー。

ギラ「何より民を思うあなたなら、答えは決まってるはずです。」
ラクレス「私は、戦う。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

首を揺らしながら目をそらし、目を閉じ、カメラが寄ってから次に口を開くまでの、目と唇がぷるぷるしているあたりがもうね!
「戦う」のタメとして、万感の思いがこもってるんですよ!

ラクレス「この命、民を救うために捧げる。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

やっと、やっと、ついに、ラクレスの本懐が叶うときが来たのです。
ずっとひとりで戦ってきたラクレスが、ようやく仲間を得た瞬間です。
追加戦士の加入としてはこれ以上ないくらい熱い展開でした。

このあと、大人ギラが指しだした手を、手枷のかかった両手で握る大人ラクレス。
そこにかぶせて、幼少ギラと少年ラクレスが抱き合うシーン。

ギラ「やっと届いた。」

王様戦隊キングオージャー 第43話

まあぶっちゃけて言うと、ギラって影が薄いというか、とりあえず主役として物語の軸にいるんだけど、あまり活躍していないというか、どちらかというと物語を進めるための舞台装置みたいなところがあったのですが、このシーンで初めて「あ、ギラって、ちゃんと主役なんだ。」と思うことができました。
(これはディスっているのではなく、良かった、と言っているのです。)

戦隊のレッドというと、勇気!元気!無鉄砲!(※)みたいなところがあるのですが、ギラはいつもウジウジしていて、たまに邪悪の王ムーブをするとあたおかに見えがちだったりして、役作りがとても難しかったと思うのですが、過去の記憶も戻り、自分の来歴も明らかになり、やっとキャラが定まったという感じでしょうか。

※別パターンとして、普段は冷静沈着で、みんなのまとめ役なパターンもあります。

残り7話くらいだと思いますが、戦隊レッドとして、きっちり活躍して物語を締めてくれることを期待したいです。

次回 第44話「王の証!真の六王国同盟」予告

いつもはけっこうたくさん書いてくれている公式サイトの「みどころ」ですが、第44話の予告については、やけに少なくなっています笑

中の人、忙しかったんやろな…。知らんけど…。

打倒ダグデドの切り札は、それぞれの王が持つ「王の証」に隠されていた事が判明します。

https://www.toei.co.jp/tv/king-ohger/story/1233508_3346.html

そしてまた謎要素をぶっ込んできました。
シュゴッダムの2000年、軽すぎるのでは…。
あとバグナラク国は滅びてるからね。もう6王国無いからね。

とりあえずメカ戦はあるらしいので、楽しみにしています。

近況

また放送直前に、ひとつ前の話の考察を投稿するという暴挙に及んでしまいました。反省はしていない。

最近ずっと部屋が寒すぎて、人間が生きていける温度を確保できるのが布団の中しか無い状況でした。
スマホで何かしようにも、布団から手を出すだけでもう寒い。
できることはただ日頃の睡眠不足を解消するのみ。

とりあえず流行病とかには罹患していないので安心してください。

ガッチャードもシナリオが急展開して、とても楽しく見ています。

バンババババン、ブレイバーン!

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