王様戦隊キングオージャー 第48話「さらば、親愛なる民よ」妄想考察
本作もついに最終局面を迎えました。
公式さんによると、今回第48話から第50話までの3話がひとまとまりで最終章とのことです。
今回もいろいろ書いていますが、前回も書いたように「終わりよければ全て良し」だとは思いますので、最終的な判断は第50話を見てから下すべきでしょう。
どうでも良いのですが、今回第48話が放送された2024年2月11日の時点で、「映画 おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ」が公開をひかえており(同年3月20日から上映予定)、番組中にこのCMが流れていました。
お気づきでしょうか。「さらば、(愛ナントカな)(人)」のタイトルが丸かぶりです。
サブタイトルを決めるのにそこまで意識する必要があるかというと、まあ無いかなとは思いますが、結果として丸かぶりしたせいで、シリアスな最終局面が15%くらいおしりに上書きされてしまいました。
番組Pもtiwtter(X)で番組放送中に流れたCMを見て気づいたらしいのですが、時既に(略)。
メテオ後の世界
ホーリー発動に失敗突然荒廃した世界から始まり何事かと思いますが、これは今回第48話の最後で、ダグデドがチキューに大量の隕石を落とした結果を先に見せ、続けてそこに至る経緯を描くという演出でした。
登場以来ずっと舐めプしてきたダグデドが、ちょっとだけやる気を出しただけでこの惨状。
ダグデドと同等の能力を持つと言われ、対ダグデドの切り札と目されたギラはただの健康優良児に堕ち、シュゴッダム王家が2000年かけてやっと入手した「不死身を殺す力」は存在すら忘れられ、王家と王家じゃない人にたまたま2000年の長きにわたって受け継がれてきた「王の証」の力は、ザコのグローディーにさえ満足に通用せず、6個しか存在しない証をひとつ潰してやっと死の世界に送り込むだけという体たらく。
カグラギの中の人が
とtweet(post)していましたが、メタ視点の視聴者はみんな最初から知ってたんですよねコレ。
昆虫生命体の創造主であり、現世どころか死者の国とも自由に行き来でき、今はミノンガンが封印されているので使えないけど死んでも別個体を召喚することができるなど、神にも等しいデタラメ能力のダグデドに対し、どうすれば納得のいく結末になるのか、筆者の妄想は全く追いついていません。
この広げすぎた風呂敷は、きちんとたたまれるのでしょうか…。
それでは第48話を見ていきましょう。
王たちが倒れている場所を通り抜け、ダグデドに対峙するギラ。
雲の隙間から大きな月が見えています。
オープニング曲を挟み、時間が巻き戻ります。
最強の無敵ロボットを作る
ゴッドキングオージャーの時点でコーカサスカブトを巻き込んでいますが、そこにさらに王の証の力を利用することで、「超絶(略)」になるとのことです。
「これ」として見せられた腰から下だけの映像は、直前に見えたゴッドキングオージャーと全く同じに見えました。
(細かいことを言うと、ゴッドの時は右手に装備していたゴッドカブトのパーツが見えなくなっています。)
また、画面向かって左側にチキューとおぼしき惑星が映り込んでいることから、この「超絶(略)」はチキューの10倍くらいの大きさに巨大化する機能があるのかもしれません。(チキューはただの背景画像かもしれません。)
視聴者のいる地球では、炎(熱)は水を蒸気に変えてタービン(風車のような部品)に吹き付け、回転させることで動力を得ています。
(動力でモーターを回せば火力発電。シリンダー経由で回転運動を取り出すと蒸気機関車になります。(雑説明))
炎が動力源ということは、もしかしてキングオージャー世界はスチームパンクだったのでしょうか。
(言われてみればシュゴッダムの無駄に大きい歯車とかはそれに近いのかもしれません。)たぶん何も考えてないだけだと思いますけど。
いつものヤンマなら「お前が無能だからだ、スカポンタヌキ」と煽ってくると思いますが、
めずらしく他人の行動に肯定的な反応を見せています。キャラ変わってない?
「無ければ作る」はよくある理系ジョークですね。
夏映画で側近ずがンコソパ製ウソ発見器を使用してあっさり死の国へ行って帰ってきたので、余裕で死の国への往復は実現できるはずです。
ただ、ライニオールは、夏映画(完全版)のラストでダグデドに消滅させられてしまい、既に存在してないんですよね。(死の国と現世の時間の流れがどうなっているのかわかりませんが。)
とりあえず現状では、ジェラミーの王の証「永遠の命」はロストしたままで、王様戦隊は「詰み」です。(が、もちろん特撮番組なので、なんとかなるんですけど。)
俺様のための大掃除だ
作戦会議をしているシュゴッダム国、王の間に、ダグデドが現れます。
6人は無言で剣を構え、王鎧武装します。
体内から出現して戻ってくることもあるギラのクワゴンエフェクトは、みんなに合わせて外部から飛んできていました。
直々に相手をしてやる宣言をしたダグデドに手も足も出ず、王たちは一方的にボコられます。
ダグデドがちょっとだけやる気を出した戦闘シーンはかっこいい。(こなみ感)
各国にもダグデドの力で蘇ったと思われる怪ジームが出現し、破壊活動を始めます。
これまでずっと舐めプで「お片付け」とかわいく表現していましたが、ついに「大掃除」にグレードアップしました。
これはもうチキューだめかもわからんね。
ゼロを実行する
もう魂が負けを認めています。
負けを認めていない人は「奇跡を1万回起こしゃいいんだろ。」と言うのです。
人類に勝ち目がないと判断したリタは、「ゼロ」の実行を宣言します。
国にいる側近たちに連絡を取り、民間人の避難を開始させます。
筆者は、リタの言う「ゼロ」はキングオージャーZEROやオージャカリバーZEROと関係あるのではないかと予想していましたが、どうやらまったく関係なさそうでした。中二ごころに「ゼロ」が刺さるとはいえ、関係ないものに同じ名前を振るのは下策だと思います。
神の怒りを回避するために地下のバグナラク国に避難したり、今回も別の場所に避難したり、チキューの人たちは振り回されてばかりで、さぞかしストレスがたまっていることでしょう。
シュゴッダムでは怪ジームが暴れていたため、ラクレスが守護の任にあたっていました。
助けたコガネたちに「狭間の国ではない」避難場所を指示します。
有能なコガネが知らないということは、無能なシュゴッダム国民たちは違う場所に避難してしまいそうで不安です。
この時コガネは「ラクレス」と呼び捨てにしていたので、まだラクレスは悪者扱いであることがうかがえます。
今回第48話の後半でゴローゲがカメジムに擬態されていましたが、ここで「いったん落ち着け」と叫んでいたゴローゲは本物で、怪ジームに引き倒されたあたりで、カメジムに入れ替わられたように思います。
これは、いつか勝つための戦いだ
この「いつか」は数日とか数ヶ月ではなく、数世代、あるいはこれまでのように2000年先になるかもしれない、とラクレスは覚悟しています。
視聴者のメタ視点では「ゆーてあと(今回も入れて)3話で最終回だし、2週間後に勝って終わるよね」と思うわけですが、ラクレスとしてはもう絶望するしかない。つらい。
今ごろ宇宙の彼方にいるころかな
修学旅行風の人たちが広場に集まります。
「荷物を持って避難している感じのエキストラ募集」は前回ではなく今回のためだったみたいです。いいなあエキストラうらやましい。
ドゥーガに誘導されてきたシュゴッダム国民の先頭にいるゴローゲ。
いつもならオロオロしそうな場面ですが、むっつり黙り込んで不機嫌な顔をしています。
この時点で、既にカメジムに入れ替わっていそうです。
空からコーカサスカブト城(シュゴッド形態)が降下し、城形態に変形し着地します。
見たところけっこう近くに着地したようですが、スピード感の割りに地面の揺れはほとんどなく、軽い感じがしました。発泡スチロール製かな。
避難民を城へ誘導するラクレスにシオカラが問いますが、答えは得られません。
いぶかしむドゥーガがギラから預かったリュックを開けると、中からオージャクラウンが現れました。
他の側近たちも、持たされたリュックからはそれぞれの国の王の証が出てきます。
ゲロウジームがヴェノミックスシューターを手に取ると、発射された物体から立体映像が投影されました。
しっかり「言いつけを守っていたなら」と釘を刺されているので、現地にいた全員(特に側近ず)はかなり気まずい思いをしたはず。
これを聞いているときのセバスチャンがとても良い。
ヤンマが「何年かかっても」とか言っているあたりでもう首をかしげ、ヒメノの「私たちのわがまま」あたりで首を左に振りながらやや天を仰ぎ「生きることを」のあたりで、「はー、またお嬢様の自分勝手が始まったよ。勝手に自分だけ犠牲になろうとするなよ。お前のこと心配してる人がどれだけいると思ってんだよ。うちら仲間じゃないのかよ。そんなに信用できないのか。」という顔をしていました。(表現は適当にセバスチャン風に変換してください。もちろん根底に信頼と親愛があることは前提です。)
これは、いつか勝つための戦いです
国民を逃がした王たちは、再びダグデドに対峙します。
戦闘シーンの合間に、国民の前で流れる立体映像のシーンが挟まれます。
このセリフはジェラミーに言わせるべきではなかった。
彼はバグナラクと人間のハーフであり、2000年生きてきたのだから「俺たちのご先祖」と言える存在が誰を示しているのかわからないからです。
自分の直接の親を「ご先祖」とは呼ぶことは一般的には無いでしょう。
(100歩譲れば「俺たちの」は「俺以外の仲間(人間)たちの」と読めなくもないですが、さすがにそこまで視聴者に要求しないでほしい。)
先のラクレスと同じセリフを言っていますが、おそらくこれは(劇中人物として)打ち合わせた結果では無く、奇しくも兄弟で同じことを考えて言葉にした、ということでしょう。
粛々と避難を進めようとするラクレスに側近が突っかかります。
ドゥーガはたぶんラクレスもギラも大好きで、ラクレスだってそんなこと軽率に判断するわけ無いことをよくわかっているのだけれど、それでも叫ばずにはいられなかった。
ラクレスも、ギラたちに後を託さなければならない自分の無力さも、側近や国民にどう思われるかも全部飲み込んだ上で、みんなを避難させる役割を選んだ。
ラクレスはいつだってシュゴッダムの悲願とかチキューの未来とかを背負って生きてきて、自分の感情は二の次にしてきた。
でもこの時、初めてラクレスが素の感情を直接、表に出したと思うのです。
どうでもいいのですが、この時ドゥーガの後ろに映り込んでいるゴローゲが、そういった熱いやりとりを見下したような目で見ているので、こいつは間違いなくカメジム。
このセリフをかっこよく言えるラクレスを演じられるのは矢野さんしかいねぇ。1年かけて積み上げてきたラクレスというキャラクターの魂がぜんぶ乗っています。
筆者は参加できそうにないけど、エキストラで参加して現地で見ていたら泣いちゃう自信がある。
話し終えた後、昂ぶった自分を落ち着かせるためにすこし口をぱくぱくしながら目線を下げるシーンとか、ラクレスの真骨頂だと思います。
これはもうラクレスのパラダイムシフトやー!
「ないでしょうよ」の「よ」あたりのモルフォーニャちゃんのドヤ顔な口元が超かわいい。
ドゥーガの「まっぴら」の顔がまさに「まっぴら」って感じがする。
そしてあれだけ後継者がどうのこうの言っていたのに、この側近たちのひたすらネガティブなポジティブさが最高におもしろい。
そうそう。こいつら、こういう奴らなんだわ笑
そしてこの時もゴローゲが顎をあげてひたすら見下すようなポーズを取っている。
側近ずの「フン。当然でしょうよ。」みたいな態度。
そしてゴローゲのつまらなそうな大あくび。
とタメてからの、
間違いなく第48話はラクレス主役回。
おいしいところ全部持って行きました笑
しかし、現地へ向かおうとするラクレスに立ちはだかるのはゴローゲ。
ある意味こいつも今回の主役(笑
そして「奪え」にかぶせるように響いてきたのが
民たちをかき分けて現れたのは傷だらけのゴローゲ。
大口を開けて叫ぶゴローゲ。
あれ、こいつちょっとかわいいのでは…。(錯乱)
同時刻、同じ場所に、同じ見た目の人が二人存在していたので、どちらかが偽物だということが明白だった、という条件の違いがあり、
おそらくブーンが見破った場面はある意味ギャグ描写だとは思うのですが。
城の中の兵たちを知り尽くし、兜でほとんど顔が見えない一兵卒を、ひと目見ただけで偽物と見破ったボシマールは超有能だとして、
そこそこ一緒にいた期間があるラクレスやドゥーガが、入れ替わったボシマール(偽物の姿)に長いこと気がつかなかったことが、相対的に無能扱いされてるんですよねコレ。
(もちろんそんな「意図」は無いと思うんですけど、結果として。)
ブーンに見破られ、擬態をといて現れたのはカメジム。
ちょっと前にダグデドに「五道化をきれいにしちゃってさ。」って言われてたよね。
もしかしてきれいなジャイアン的なきれいなカメジムか!?と思う間もなく、普通に襲いかかってきました。
ほんとだよ。絶対に許すな。
ラクレスが王鎧武装しようと剣を構えると、謎の扉が開いて。
現れたのは、なんとデズナラク8世。
デズナラク様、絶好調です笑
(もちろん「下等生物」はカメジムのことだと思いたい。)
ここで現れたデズナラク8世ですが、劇中では死んだことになっています。
本人も「死の国から」と言っているので、たぶん本当に死んでいたはずです。
シュゴッダムには、以前バグナラク族の「一撃将軍ダイゴーグ」を蘇生させた謎の技術があることになっています。
筆者は「ゼロ」は「ZERO」で、キングオージャーZEROが出てくるかと期待していたのですが、「ゼロ」はただの避難計画でした。
そしてキングオージャーZEROは、最近姿を見せないスズメがこっそり修復していると思っていましたが、それもなさそう。
であれば、デズナラク8世を蘇らせたのはスズメではないでしょうか。
まあそんなことしなくても死の国は側近ずレベルがほいほい出入りできるほどチョロい国のはずだけど。
もっと言うと、スズメが本当に密命を受けていたのは初代シュゴッダム国王ライニオールの助けを借りることだったけど、中村獅童さんの出演タイミングが合わずライニオールは劇中でダグデドによって消滅させられているので、たまたま縁のあったデズナラク8世を利用できると判断して連れてきた、という感じでしょうか。
筆者は今回第48話をリアルタイムで視聴していた時、デズナラク8世はジェラミーが失った「永遠の命」の代わりに「超絶(略)」の動力としての役割を果たすことになりそうだと思っていましたが、後述の次回予告でコーカサスカブト城が飛び立っており、「超絶(略)」どころかゴッドキングオージャーにすら合体不能になりそうなので、デズナラク8世はそのままで、元気玉のように民の命を少しずつ吸い取って「永遠の命」の代わりにして、ゴッドでも「超絶(略)」でもない普通のキングオージャーでダグデドを倒しそうな気がしてきました。
「超絶(略)がシルエットすら表示せず、雑に足下だけしか写していなかったのは、(劇外で)もともとそんなもの作っていなかったのではないかと疑っています笑
次回 第49話「王はここにいる」予告
ギラの背後で飛び立ったのはコーカサスカブト城に見えました。
誰も乗っていないと思われますが、もしかするとタイマーで勝手に飛び立つようになっていたのかもしれません。
せっかく飛び立ったのですから、物語の本筋に絡まない範囲でキョウリュウジャーと遭遇しているかもしれませんね。
とりあえず国民はじゃまだから戦闘に参加しない方がいいと思います…。
(メイド長は例外的に戦力に数えていいと思う。)
デズナラク8世は、カメジムを投げ飛ばしていたので、とりあえずただのゾンビとか燃料とかではなさそう。
デズナラク8世が、自分を殺したカメジムを倒す展開が濃厚ですね。
(死の国ハーカバーカが精神と時の部屋で、バグナラクはスーパーサイヤ人なので、死んで蘇って修行すると超強くなれるはず。)
スズメちゃんが笑顔で登場しているので、これまで数話、姿を見せずに暗躍した結果が良い方向に実ったと考えて良いでしょう。(まさか中の人の都合で、ただいなかっただけなんて無いよね…。)
最初の方の話で車椅子に乗っていたイシャバーナの女の子とか、コフキとか、なつかしい顔も見られました。
次回第49話と、最終話の第50話で、多くのエキストラさんを交えて、迫力のある映像が展開されそうな気がしています。
細かいことは気にしな…するけど、ちゃんと風呂敷たたんでくれたら絶賛するから!メカも活躍させてくれたら満貫でいいから!
残り2話。全力で見るどー!
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