学校の漢文の教科書のちょっとした小話

こんにちは。
この記事を書いた日に、ちょうどtwitter上で、中国人が日本の観光地で悪さをしていた記事を見かけたので、学校の漢文の教科書について僕が知ってることをプチ自慢してみたくなりました。

高校の漢文の教科書に、「 朝三暮四 」ってのがあるじゃないですか。あれは、「 目先のことしか考えないヤツはあっさりダマされる 」という説話になってるんですよね。

エピソードの部分をざっとおさらいすると、
狙公(とある猿使いの男)がいて、狙公が、飼っていたサルたちに、「 朝に3つ、晩に4つのエサをあげよう。」と言うと、不満に思ったお猿さんたちはムキーッと怒り、逆に「 朝に4つ、晩に3つのエサをあげよう。」と言うと、お猿さんたちはウキーッと大喜びしたわけなんですね。

で、本題はここからなんですが、肝心要の説話の部分が、学校の教科書ではカットされているんですよ(今はどうか知りませんが、僕の高校の教科書ではそうでした)。皆さんご存じでしたか?

そのカットされた説話の部分は、「 聖人の智を以て愚衆を籠絡するさまは、狙公の智を以て衆狙(猿のこと)を籠するが如し 」というものなんですよね。
意味としては、「 頭の良い人が、馬鹿な一般民衆を言いくるめるのは、猿使いの男が、馬鹿なお猿さんたちを騙すのと同じようなものだ 。」といった具合です。

じゃあ、これが学校の教科書に載せられない理由は何でしょうか?

これは僕の勝手な推測なんですが、学校の教科書は、文◯省のお役人様が内容をチェックしておられるわけですから、おそらくお役人様の頭の中には、

            狙公 =  聖人  = 文◯省のお役人様

            衆狙 = 愚衆 = 国民

という構図があって、もし説話の部分を、学校の
授業で分かりやすく解説されてしまうと、「 あ、俺らが、メディアの前で、詭弁に詭弁を重ねて国民を騙していることが、学生たちにバレてしまう!それはマズイ!」とお役人様がお考えになったからではないかと思ったのです。

繰り返しますが、あくまでこれは、僕個人の勝手な妄想です。ですが、偏差値のお高いエリートの方々だからこそ、こういうことをやりそうだなとも思うのです。

「 研究者たる者、教科書に書いてあることは全部
    疑え!」とはこのことでしょうか(!?)。

お読みになって下さった皆さん、くだらないひけらかしをしてしまった僕を、どうかお許し下さい。


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