取引費用理論

おはようございます。

音楽でだいぶ気分が変わりますね。

最近おのずと実感しておりますが、例えばENYAという歌手は

ご存知でしょうか。あの方の歌を聞くと一気に世界貢献をしたくなる(笑)

ウィーンオーケストラを聞くと一気にセレブリティなことをしたくなる笑

といった具合で、気分が結構ころころと変わるのが面白いなと最近

感じています。さて、そんな朝から世界貢献という名の、起業を目指す女性の

為に、ブログを記載しておりますが、あと1つ何か言いたいことがあったんですよね。

まあいいですかね。現在はちなみに朝の6時半に書いております。

あ、そうそう。思い出しました。世界貢献をしたくなるということでしたが

私の周りの人でそんな考えを持つ人はもちろんほぼいません。(笑)

むしろ、日本の大学では会いませんでした。(笑)でもイギリスの大学院に行った瞬間は全く違いました。

白いことに。世界で親友と呼べる中国人の友達がいるのですが

その子は、世界貢献に大変興味を示しており、あ、似たような考えを

持つ人がこの世にはいるのかと感銘を受けました。

プラスして、これまたイギリスの大学院で遭遇した人たちなのですが

みなさん何かに貢献したいという意志を強く持っている方が集まっていたのか

非常に物知りで、会話がとても知的でしたね。(別に普段の友達との会話が

知的ではないということではありませんよ。(笑)))でも群を抜いて

こういう人たちが世界を引っ張っていくんだと感銘を受けたのを覚えています。

ある一人は今でもカナダで研究を続けています。これも心理学かな?

人を助ける?という貢献の一種でしょうかね。大学院では3大エヌジーと

された話題の中の一つ、政治について真剣に会話してましたからね。

一応私もその中に入っていたのでその一員です。(笑)といった普段

起こらなかったような移民に関しての政策等の議論が普通に活発に

されるあの環境は本当にすごかったなと。突然ですがふと思い出しました。

道を進むときにどの道に進めばいいのかと迷う時が頻繁にあるのですが

この経験を活かさなくていいのかな?とか思ったりするんですね。(笑)

まあ、ということで。あの時はすごかったという、よく話題に上がる

昔の話をする上司のようですので、ここら辺で終わります。(笑)

では、本題に入りましょう。

取引費用理論です。

これは組織の経済学の一種です。

他にも情報の経済学、エージェンシー理論等、情報の非対称性から

組織内にどう問題が起きるのかということと、その解決法を

説明するものもあります。但し、上記2つは古典的な経済学が

仮定したものだということです。

なので、今回ご紹介するのは、近代的なものだと捉えておいてください。

ちなみに、近代経営学に、最も影響力をもつものらしいです。(笑)すごーい

TCEが説明する対象は取引に関してです。

取引にはコストが発生しますよね。そのコストを最小化する形態、

そしてガバナンスを見つけるのが目的で、取引費用理論は

企業組織をその一形態ととらえるようです。

さて、先ほど紹介した2つの理論は情報の非対称性を

取り上げましたが、ここで重要なのは限定された合理性らしいのです。

その、合理性なのですが、、、いったいなにかというと。

人間は合理的に意思決定するのが前提で、でも限定的とあります。

この限定的というのは人の将来を完全に予測することは難しいと。

だから、限定的に判断可能な範囲で合理的に意思決定を行うというのが

限定的な合理性ということなのです。

さて、じゃあ、ビジネスでどういった場合にこの理論が重要なのか

見ていきましょう。

まず身近な例として挙げられるものが、契約書です。

これも当初予定して作成したはずが、実際予測した場面と

ちがっていることが多々ありますよね。私も契約書は担当していましたし

現職でも英文契約書をよく読んでいますが、、、これは納得します。

例えば、これ非常に面白いのですが、皆さん契約書って結構大事です。

GMとある供給先が契約書を結んだ事例がいつもの本(世界標準の経営理論)に記載されてあるのですが、

当初、契約した内容は以下の通りです。

設備投資を供給先がしてくれたら、その取引先から10年は変えないよ

っていう契約を結んだんです。なぜこの契約を結んだのかというと

GMは取引先に新しい時代にマッチするための設備を導入したかったけど

多大な費用がかかるから受け入れてもらえないかな。だから、契約を

上記のように結んだら大丈夫だろう。ということで契約を結んでいます。

はい。この契約の中身を再度おさらいすると

10年取引先は変えない。とありますね。

そう、ここで取引費用理論が出てくるのですが

要は将来が予測されずに、その当時の合理的な範囲の中での意思決定ということで

契約を結んでいるんですね。しかし、実は予測はしていたとしても

不測の事態が起こってしまうのです。これはなんでしょうか。

実は、売り上げが急激に伸びたんですね。

なんともうれしいことに!さて、GMは売り上げが伸びたから

要は生産量が増えたんですね。規模の経済の考え方でいうと

大量生産=価格が安くなるという理論が成り立つのですが、、、、

GMが今供給してもらっている製品が売れているから大量に作ってるよね。

価格安くなるよね。って期待するんです。そしたら実際に値下げが成立

しなかったんです。なぜか。

そう。取引先にとって結んだ契約書は非常に大きな力だったからです。

だって、10年はずっと継続して発注してくれるし、、、

他の取引先も探せないし。。。。みたいな感じで強気でいられたわけですね。

ここからがさらに本番です。なぜなら、

そう。GMの部品を作る技術がその取引先のみに蓄積されていたんですね。

なんてこった。同等の技術を持つ、他の取引先をいまさら探せなかったんです。

はい。この問題を名付けてホールドアップ問題といいます。

このホールドアップ問題が発生する要因を簡潔にまとめられています。

①不足事態の予見困難性(将来が見通しにくい)

②取引の複雑性(複雑な技術等)

③資産特殊性(一方の技術が蓄積されること)

IT企業はこのTCE理論がすごくあてはまるそうです。

自社に供給しているシステムは自社の情報をすでにもっているから

他の所に変えられないといった問題のようです。。。。すごい。

④機会主義(これは取引先が足元を見る場合ですね。)

ここでは善悪を判断するものではなく、あくまでも人は合理的に

行動するというのが前提です。

さて、この問題を解決するためにはどうしたらいいでしょうか。

解決方法がちゃんとあるようです。

まず1つめは、取引相手のビジネスを社内で内製化。

(取引費用をミニマムにするためには、この方法だと契約策定、交渉のコストがミニマムになるから。)

その方法として、買収がここでは出てきています。ちなみに先ほどの例だと

GMは結局取引先を完全買収しています。わお。

すなわち、①不足事態の予測困難性 ②取引の複雑性

③資産特殊性 の条件が高い場合は、取引コストが高いので自社内に取り込んだほうがいいとのことです。

面白いことに、今までは製造原価とか人件費とかしか費用を

正直見ていなかったのですが、実は外部へのかかる費用というのが

いくら人件費、製造原価が安くても、その費用を覆ってしまう可能性が

あるとのことを知り、驚愕しています。

つまり、内製か、外注かといった判断はこの取引コストを

十分にかんがみて判断するべきだと。

さて、一気に内容が飛びますが、ちなみにTCEにおいては

取引費用にかかるコストをいかにミニマムに抑えるかが重要になってくる中で、

昨今の状況ではITが大頭したおかげで、費用が大幅に下がってきているということです。

なので、実際に内製化せずに、分社化して、ビジネスだけで取引する

というのも、手の内らしいんですね。なるほど。

ということで、これは基礎中の基礎なので、

思考の軸としてTCEを持っておくと非常に幅広い範囲で応用が

可能な理論。きっと役に立つでしょう。

ではでは。今日はここまでです。













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