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「給与のデジタル払い」普及しないと考える2つの理由

政府が給与を銀行口座を介さずに支払うことができる制度がニュースになっています。

給与デジタル払い今春に
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68546910X20C21A1MM8000

給与デジタル払い21年春解禁、銀行口座介さず 政府方針
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF266MB0W1A120C2000000

銀行、「中抜き」に警戒感 給与のデジタル払い解禁
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF270PA0X20C21A1000000

決済アプリに直接振り込める規制緩和とのことです。

キャッシュレス決済は、いずれかの方法でチャージが必要です。
① 銀行口座からキャッシュレスサービスに資金移動
② 特定のクレジットカードからチャージ
③ nanacoのようにレジで現金チャージ

このチャージを簡略化した仕組みということが分かります。

普及しないと考える理由① 生活インフラの支払いを振り返るのが面倒

スマートフォンをはじめとする通信契約で、大手3社が生き残ってきた理由は、端末とセットでの抱え込み契約ですが、それよりも契約を変えるのがめんどくさいからです。また、お得に見せているからです。

電力が自由化して、電力会社を変えられるのに変えない人は、金額に差がでないか、めんどくさいからです。

銀行口座やクレジットカードから引き下ろされているものは意外に多いです。

・通信料
・電気
・ガス
・水道
・家賃
・ローン
・クレジットカード

これらの支払いをすべて振り替えないといけないため、とても大きいメリットないと給与の振込先を決済サービスにしようとする人はいないと思います。

現在、キャッシュレス決済をしている人は、クレジットカードから自動チャージするサービスを利用しているのではないでしょうか。

私は水道以外の支払いをすべてカードに集めて、楽天経済圏で生活しています。

ですが、振替作業は半端なくめんどくさかったので、わざわざ決済アプリに給与振り込みを希望したする人はレアです。

普及しないと考える理由② 利子が付かない

楽天経済圏にお住まいの方々ならご理解いただけると思いますが、結構な量のポイントを毎月入手します。

それらのポイントは翌月の支払いにすべて使います。

ためればためるほど損だからです。

それは利子が付かないのに、失効する可能性があるからです。

つまり、決済サービスにお金がたまっても、何の意味もないということになります。

例えば、ウェルスナビと連携して、余ったお金は運用口座に引っ越され、一部は銀行口座に資金移動することが無料で自動でできるならいいですが、

さすがにセキュリティ面での安全性も不明で、メリットがないものを消費者は利用するでしょうか。

一時的に給与を決済サービスに振り込んだ方へのキャンペーンなどがあるかもしれませんが、一時的に利用して、すぐに戻すと思います。

さいごに

現金での引き出しの利便性など、不透明な部分がサービサーに寄るという不確実な規制緩和をやっていくというのはすごいことです。

献金している業界団体が、メリットを享受できるようなサービスで大きく社会に影響を与えるサービスを提供している企業があれば、注目しておくのも悪くないと思いました。

ではまた。ありがとうございました。

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