村木英幸市長に対する不信任決議が可決されました。

この2年半、改善に向けて様々な努力を重ねてきましたが、最後はより良いあきる野市のため、民主主義の根幹を大切にするためにこのような決断を致しました。以下本会議で述べた討論です。

只今上程されました議員提出議案「村木英幸市長に対する不信任決議」について断腸の思いではありますが賛成の立場で、合川哲夫議員と私、中村のりひと2名の代表として私から討論いたします。

昨年12月16日、村木市長に反省を求める決議の提案者としてこの場に立ちました。

残り約2年の任期は、職員の進言、市民の声、さらには議会からの提案に真摯に向き合って欲しい。提案者となり市長に申し述べました。

村木市長誕生のために、政策を支持し、微力ながらその一端を担い、行動し、ともに、あきる野市の明るい未来をつくるために活動してきました。

村木市長が変わってくれると信じ、市長と何度も、何度も、何度も対話を重ねてきました。しかしながら、結果的には対話とはならずに今日に至りました…

村木市長は「第8期あきる野市 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」において、「事業者から申出があった場合は、御堂中学校西側市有地を活用し、1 施設 100 床を限度に、先行して整備に着手できることとします。」としました。

これ自体には特養新設について理解し会派として賛成してきました。もちろん市民からも賛成の声は大いにありました。40年間も遊ばせてきたこの市有地がようやく陽の目を見る筈でした。

しっかり説明をし、議論をすれば2025年までに着工できる可能性は十分にありました。一緒に進めたかった。一緒に進めるための話し合いをしたかったし相談をしてもらいたかったです。

進め方に問題がありました・・・

 議会に対し、

① 当該市有地を売却、貸与などについては議会の議決を要するむねの条例があるのに、議案として提案しないと本会議場の場で何度も公言されました。

② 特別養護老人施設(特養)の是非について話し合う場として、「介護老人福祉施設の創設に関する調査特別委員会」が議会に設置された。

この結論を待たずに事業者の応募広告を、我々会派に何の相談もなく全く知らない状態で市広報に掲載されてしまった。

③ こうした行動について、補助機関である職員と合意形成して進めていればいざ知らず、職員の進言にも耳を傾けることをせず、強引に一方的に指示し、職員に大きな精神的動揺を与えたことは議会として、もう看過できない。

④ 各会派の緊急質問にも全く誠意のない答弁をし、病後を理由に集中力が続かないと、質疑を中断させる結果となった。

⑤ そのため、市長に対し、議会は診断書の提出を求めました。しかしながら、村木市長からは「病院に確認したところ治療が終了したから出せない旨の回答を戴いたので提出できない。」との返答でした。医師が診断書を書かないこともあるでしょう。でも、市長から、現下の議会情勢等伝えれば、診断書を書いて頂くことはできたのではないでしょうか。病気のことを理由に市長が継続できないなんて思っていません。様々な人が活躍できる社会です。市長の病気が仮に重いものだったとしても、それで不信任という理由には全くなりません。

今申し述べてきた様々なことが積み重なり、積み上がり、今この場での不信任への賛成討論となっています。

改めて、

村木市長の誕生に尽力したものとして、先の反省を求める決議をきっかけにし、建設的な議論ができ市民の理解と協力が得られる市政できると本気で思っていました。

しかしながら、その後も、助言や進言に耳を傾けることなく、議会を軽視しし続けたことは到底承服できません。また、無謀と言える一方的な指示の為、職員が精神的に参ってしまうような進め方もあり得ません。

市長の名誉が傷つかない様、配慮し、自ら身を引くよう促すために、合川議員が面会を求めましたが、廊下で対応をし、一切耳を貸さない、「議会は議会ですすめてください。」と形相を変え、我々与党に対し、声を荒げて拒絶する市長には愛想が尽きたと申しています。

しかし、市長の功績もあると考えています。

市長と議会の2元代表制というものがあきる野市に非常に浸透したのではと思うのです。与党野党というのではなく、市長と議会の建設的な議論の始まりの一歩になった2年半だったのではないでしょうか。今後誰が市長になろうとも合議体の議会としての役割が果たせると考えます。

最後になります。市長に私どもの思いが届くのであれば、自ら身をおひきください。

今の村木英幸市長には、あきる野市政は任せられません。よって本議案には賛成いたします。

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