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【CoC夜村】降下船ガゴ戦術を解説します

降下船ガゴとは

降下船ガゴとは、降下船をタンクとして後ろにベータガーゴイルを追従させ、ガーゴイルの攻撃力と物量で侵攻する大工の拠点(夜村)の高BH向け戦術である。

空軍のタンクといえば自分の村(昼村)のラヴァハウンドやクランの都(空村)の飛空城が浮かぶが、それらとは異なり降下船は優先攻撃目標が無差別であるため、同じく無差別に攻撃するガーゴイルを置き去りにして先行してしまうことがないことが魅力。また、ベータガーゴイルはレベルMAXでは1キャンプあたり12匹と物量に優れており、タンクに守護されるアタッカーでありながら単体攻撃施設相手には滅法強い。加えて、夜村のガーゴイルは他のモードに比べややタフに設定されており、降下船が踏み漏らした地雷やバーナーの流れ弾などにも耐えうるHPを持つ。タンクとアタッカーのそれぞれが得意とする施設があり、それに対する耐久力を十分備えている

攻撃面でも他の戦術に比べ攻め手が豊富であるという長所を持つ。降下船は攻撃面で全くの役立たずということはなく、敵施設直上に到着したり撃破されたりすると放出するスケルトンは数が集まると瞬く間に施設や壁を破壊するようになり、範囲攻撃施設がなくなるアタック後半ではこれが決め手となり全壊になるケースも少なくない。ガーゴイルは1匹1匹の火力は平均的だが物量に優れており、上記のタフさから数体だけでアーチャータワーに殴り勝ててしまう。もちろん、空軍ユニットであることから大砲や二重砲などの対地攻撃施設の破壊を後回しにできる点も優秀である。
タイム勝負にもつれ込んでもそこそこ勝負できる侵攻スピードであり、格上相手やバーバリアンラッシュ相手でなければ勝ち越すことができるだろう。


攻撃と単体攻撃施設に対する耐久力に絶対の自信を持つ本戦術だが、範囲攻撃には恐ろしいほど弱い。降下船はバーナーや対空爆弾の攻撃を受けるとすぐに撃破されてしまう。撃破後にスポーンしたスケルトンのHPは10と調整ミスを疑うほどの低さであり降下船撃破とほぼ同時に何かの流れ弾で全滅していることが多い。またガーゴイルが範囲攻撃への耐性を発揮するのはあくまでトラップ相手であり、バーナーや対空爆弾を降下船なしに破壊するのはガーゴイルが何匹残っていても難しい。

また、ラッシュ系の戦術は総じて警備所に弱いという弱点を持つが、降下船ガゴも例にもれず苦手としている。降下船が警備所ユニットに釣られて先行・集中し、そこをバーナーや対空爆弾などに叩かれたら、そのアタックは失敗に終わるだろう。降下船が配置外周の警備所ユニットに釣られて中央のタンクが不在となり、中央だけ重要施設が残ってしまうと星1も覚悟する必要がある。

また、降下船ガゴではバトルマシンを持て余しやすいことも難点である。唯一の陸軍ユニットであることからバトルマシンが対地攻撃施設の攻撃に晒され続けながら役割を果たさないといけないし、壁の破壊も(キャンプ枠の都合上)自らがこなす必要がある。現行のバトルマシンの行動AIは性能が悪く、狙った壁につかない・奇妙な回り道を始める・別々の壁を次々に殴る・攻撃を空振るなどして役に立たない場合が多いため、降下船ガゴと組み合わせることは諦めて別動隊として運用することが賢明である。


総括すると、夜村の空軍編成としては攻撃力と耐久力のバランスに優れ、操作の難易度も高すぎず扱いやすい戦術だが、星2高パーセント~星3を安定して取るにはそれぞれのユニットの得意不得意の把握が重要であり、開拓の余地が大きい戦術である。空軍の練習という点でも、敵の攻撃を分散させてユニットを長持ちさせるというクラクラの基本を学ぶという点でも、使うユーザーの実力を大きく向上させてくれる戦術となるだろう。


ユニットの性能

降下船ガゴは移動砲台やダークネクロを起用する派生戦術もあるが、ここではメインのユニットである降下船とベータガーゴイルに限定する。

ユニットの基本性能

  • 降下船

空軍ユニット。BH7から使用可能。優先攻撃対象は無差別。ターゲット施設の直上に位置してスケルトンを放出する。攻撃力はスケルトン依存のため頼れないが耐久力に優れ、レベルMAXでHPは3100を超える。キャンプ当たりユニット数は2と少なめ。

  • ベータガーゴイル

空軍ユニット。BH3から使用可能。優先攻撃対象は無差別。ターゲット施設より少し離れて攻撃する。攻撃力は小ユニットとしては平凡ではあるが物量を活かした攻撃を得意としており、レベルMAXでキャンプ当たりユニット数が12となったガーゴイルの火力は驚くほど。

ユニットの特殊能力

  • 降下船 / スケルトンバースト

被撃破時に直下に固定ダメージを与えた上で大量のスケルトンを一気に放出する。スケルトンの数が一気に増えるため単体攻撃施設にとっては大きな脅威となるが、先述の通りスケルトンのHPが極めて低いため過度な期待はNG。範囲攻撃施設のターゲットをバトルマシンで取っておくとスケルトンが長持ちするので、余力があれば意識すると後半の伸びに繋がる。

  • ベータガーゴイル / ロングショット

出撃時に数発、通常の射程よりも遠い距離から攻撃を行う。当然ながら降下船ガゴは降下船を先行させる戦術のため、このスキルが活きる場面は限られる。ロングショットの射程でのみ反撃なしに攻撃できる施設も、結局は破壊しきれず近づくことになるため、当てにするのは禁物。


長所 / 短所

長所

  • 夜村の空軍戦術としては高い安定性

  • 物量を活かしたガーゴイルの火力

  • アタッカーのガーゴイルが単体攻撃施設に強い

    • 後半の破壊率の伸びが期待できる

    • メガテスラが脅威にならない

  • 空軍主体なので対地攻撃施設に縛られない

  • 操作するのは最初だけなので手間がかからない

  • タイム勝負にそこそこ強い

  • 研究開発ユニット数が少ない

短所

  • ユニットの出し方がシビア

  • 範囲攻撃施設が絶望的に苦手

  • スケルトンが脆弱で頼れない

  • 降下船が警備所ユニットに釣られやすい

  • バトルマシンが腐りがち

  • 対策されると60%程度で頭打ちになる

  • 高BHまでは別の戦術を使う必要がある


使いやすさ / 研究負担

操作が必要な場面は各種ユニットの出撃タイミング・場所のみであり、良くも悪くも考える必要がある時間が短いので使いやすい。裏を返せば、それらはその後のユニットの動きを予想して考える必要があり、高パーセントを安定させるには先読みの能力と経験が求められる。

研究負担は2ユニットと少なめ。べビドララッシュから移行すれば陸軍ユニットは全く育成する必要がないので、多くのユニットの研究をスルーできる。一方で、滅多に起用しない移動砲台を(O.T.T.O解放のため)別途研究する必要があり、無駄な研究となってしまう。

研究はベータガーゴイルが最優先。特にレベルMAXガーゴイルを研究してからはユニット数が増えたことで一気に平均破壊率が上昇するため、できるだけ早く研究しておきたい。一方で降下船はレベルを上げても性能の上昇があまり感じられず、タンクとしての役割が主であるため、降下船の研究にこだわるよりもバトルマシンのアップグレードを優先させるべき場面も多いだろう。


要所での立ち回り

基本:降下船は分散させて出撃させる

降下船は長時間防衛施設からの攻撃を受け止めてくれるが、対空範囲攻撃施設には弱い。バーナーや対空爆弾の攻撃には特に弱いため、これらの施設に複数の降下船がターゲットにされないよう、出撃時から降下船は分散させて出撃させよう。

攻める面が小さいので、降下船を1体温存している

降下船を一つの面で出そうとするあまり集中してしまっては本末転倒なので、攻める面が小さく展開しきれない場合には、降下船を数体後出しするのも強い。

この例では降下船を1体温存し、ガーゴイルが対空爆弾に攻撃し始めたタイミングで温存した降下船を後出ししている。

温存していた降下船を出撃
警備所に釣られ、バーナーや対空爆弾に攻撃されているが……
ほぼ無傷の降下船が2体生存した

中央に先行させた降下船は撃破されてしまったが、その間にバーナーと対空爆弾を破壊することができ、その状態で無傷の降下船を2体残すことができた。以降は物量で押して全壊となる。


基本:攻める面はバーナーと対空爆弾を見て決める

本隊を出撃させる面はバーナーと対空爆弾に最も近い面で決めよう。バーナーと対空爆弾どちらかしか選択できない場合には、対空爆弾を優先する。

バーナーと対空爆弾両方を真っ先に破壊できる良い面

このような面選びをする理由は明確で、バーナーと対空爆弾は相当のガーゴイルを消費する施設であり、アタックが事故を起こす原因になりかねないからである。

以下の例では、結果として降下船が10時面に多く流れてしまったため、対空爆弾を残したまま6時方向の降下船が全滅してしまった。

4時面のガーゴイルは相当数いるが、もう助からない

この後4時面に残ったガーゴイルは対空爆弾を攻撃するが破壊しきれず全滅することとなる。10時面の部隊は降下船も健在なので順調に侵攻できたのだが、4時面の侵攻が不振に終わったことにより残存防衛施設が多く、星2止まりとなった。

10時に残った大量のガーゴイルも対空爆弾により全滅する


警備所に気を付けよう

警備所ユニットは降下船のターゲットを買うことで降下船の先行を招いたり配置を乱したりするため非常に厄介な存在である。

この例では8時面の降下船が全て赤丸のバーバリアンに釣られて集合してしまい、分散が崩れてしまう。

バーバリアンは耐久力が高く、長時間降下船を釣ってしまう

降下船が集中したところに対空爆弾の攻撃がギリギリ届き、一気に降下船の体力が減らされてしまう。10時面の降下船は既にバーナーのターゲット取りで手一杯であり、対空爆弾の被弾をカバーできる余力がない。

数発で降下船を撃破する恐ろしい存在

更に別の警備所ユニットにも釣られて計5体の降下船が対空爆弾の攻撃を受けてしまい、タンクのHPを大きく削られたこのアタックは失敗に終わる。

何も操作できないので見ているしかない


ガーゴイルにメガテスラを当てよう

メガテスラは一撃の攻撃力が高い代わりに一度に数体しか攻撃できず、物量に弱い。降下船にはバーナーや対空爆弾のターゲットを長時間取らせたいので、メガテスラのターゲットはできるだけガーゴイルが取るように意識しよう。

この例ではバーナーと対空爆弾の破壊を終え、降下船の役割はほぼ終了している。そこで、メガテスラのターゲットを取らないように降下船を4時から6時に流し、その間にガーゴイルでメガテスラを破壊する。

4時のサイドカットが機能して膨らみすぎずに6時に流れていく

このように降下船を運用するには、出撃時の降下船の配置を偏らせるとよい。この例では10時の対空意識が薄かったため10時は少ない降下船で侵攻し、2時から3時にやや降下船を偏らせることでその後降下船が4時に流れやすいように工夫している。


また、関連した話題としてガーゴイルの得意な施設についてもここでまとめたい。
ガーゴイルはメガテスラの他に、ロケット花火とアーチャータワーも比較的得意としている。それらはどちらも単体攻撃施設であるので、数匹のガーゴイルで攻めればいわゆる「処理落ち」のような形で突破することができる。

短距離型アーチャータワーも得意

上の画像のように、短距離型アーチャータワーであっても4匹のガーゴイルで囲めば突破できる。

ロケット花火はHPが低いので狙い目

ロケット花火はアーチャータワーに比べてHPが低いため特に破壊が容易で、低レベルのロケット花火であれば2, 3匹でも十分に足りる。

隠しテスラも得意ではあるが、孤立しているからといって隠しテスラを狙う別動隊を放つのは得策ではない。隠しテスラを破壊した先でアーチャータワーやロケット花火に捕まりガーゴイルを無駄にするのみである。


バトルマシンの運用

降下船ガゴ戦術においてはバトルマシンの役割はどうしても腐りがちになる。個人的にもまだ決定版といえる立ち回りは定まっていないのだが、以下の点に気を付けて運用している。

狙いたい目標

  1. (むき出しの)バーナー・対空爆弾

  2. (狙いやすい)バーナー、対空爆弾、ロケット花火

  3. サイドカット

  4. 長距離型アーチャータワーのターゲット取り

  5. 対地範囲攻撃施設のターゲット取り

避けたい防衛施設

  1. クラッシャー

  2. メガテスラ

  3. 高レベルの対地防衛施設(特に二重砲)

  4. その他攻撃力の高い区画

狙いたい目標では、1, 2はほぼ狙えない。たとえ2が可能でも、避けたい防衛施設からの攻撃が必至である状況では、狙うべきではない。そのため、基本はサイドカットと長距離型アーチャータワーのターゲットを取るのが主目的となる。可能であれば5も意識すると本隊のスケルトンの寿命が延び、後半の伸びが良くなる。

この例では、7, 8時の狙いやすい位置にロケット花火と対空爆弾があることに着目し、2時面から本隊を出撃させるプランを立てたとしよう。

バーナーを本隊、対空爆弾をバトルマシンが担当

しかし、赤丸で囲われているようにメガテスラが近くにあり、メガテスラの射程範囲を避けて8時あたりから角度をつけてバトルマシンを出撃させようとすると2個の大砲と1個のアーチャータワーから狙われる位置取りを迫られ、対空爆弾の破壊が失敗する可能性が高い。

したがって、この配置は本隊を2時面から出撃させるのではなく、セオリー通り4時面を広く面攻めする方が望ましい。更には、3時面の一部が2時まで壁で仕切られているので、3時角からバトルマシンを流しロケット花火2個を最終目標に据えるアタックが成功しやすいように見える。


中盤に残る高HP降下船が強力

これまで、降下船はバーナーと対空爆弾のターゲットを取るのが主な役割であると説明していたが、それらを破壊した後にギリギリまでターゲットを取ると後半の伸びが良くなる。

この例では、12時方向に瀕死の降下船と高HPを残した降下船が生存している。4時のメガテスラはガーゴイルに任せ、赤丸の2つのロケット花火を受け止める役割を担うことで、後半に多くのガーゴイルを残すことができた。

攻める面でもメガテスラがない側に降下船を寄せると良い

次の例では多くのガーゴイルが残っている上に、配置中央下に高HPの降下船が1体残っている。ここからメガテスラをガーゴイル、バーナーを降下船が担当していく。

ちなみにこのアタックでのバトルマシンは腐ってしまっている
メガテスラを避けるとここまで降下船が長持ちする

結果として長く降下船を残せたのでギリギリまでロケット花火とアーチャータワーのターゲットを引き受けることができ、全壊まで繋げることができた。

「基本:降下船は分散して出撃させる」の例のように、降下船を温存することで高HPの降下船を残すということも可能である。


初動の削りを少し深くまで

初動では、本隊を出撃させる前に反撃を受けることなく破壊できる施設を破壊しておくとその後のアタックがスムーズになる。しかし、より一歩進んで、深くまで削りを入れておくと役に立つ場面がある。

赤い線より外側が削れる範囲

この例では、7, 8時から本隊を出撃させたい。しかし、赤丸のロケット花火に邪魔されるためガーゴイルのみではキャンプや兵舎に事前に削りを入れることができない。

そこで、8時に降下船を出撃させることでロケット花火の攻撃を受け止め、その間に7, 8時面の削りを行う。これにより本隊がキャンプや兵舎に足止めを受けることなく直に防衛施設への攻撃をすることができる。

また、この際の注意点として、降下船は6時寄りではなく8時寄りに出撃することが望ましい。3時にメガテスラがあるため、4時の対空爆弾を破壊した後の降下船はたとえHPを残していたとしてもメガテスラに無駄にHPを削り取られてしまう。それを避けるために、対空爆弾を破壊したタイミングで降下船が全滅する程度の降下船が向かうように、8時に偏らせて展開しよう。


実際のアタックのプランニングを再現

以上を踏まえて、実際のアタックのプランニングを配置を参照しながら紹介する。

この配置はバーナーと対空爆弾が離れて配置されている。対空爆弾が壁裏すぐにあるためバトルマシンで狙いたいが、すぐ近くにメガテスラがあることと壁のレベルが高いことを踏まえると控えるべきだろう。

セオリー通りであれば10時面からの面攻めが望ましいが、ここではあえて7時面を選択した。理由は2つある。

1つ目は、10時面からのアタックはメガテスラの裏に対空爆弾を背負うことになることである。メガテスラがある以上あまり多くの降下船を割きたくないが、対空爆弾があるためこれを絶対に破壊するため一定数の降下船は割かねばならない。事故を起こす可能性を鑑みるとあまり10時面は選択すべきでない。

2つ目は、対空攻撃施設が2時面と7時面で分離していることである。この特徴を上手く利用すれば敵の防衛施設の火力を二段階に分けて相手できる。長時間多くの防衛施設から狙われる状態には降下船もタンクといえど弱いため、火力を分断できるならばその方が好ましい。

2時面と7時面に対空防衛施設が分かれている

具体的には、以下のようなプランニングを行った。
7時面のうち、6時に偏らせて降下船を配置した。こうすることで7時面の対空防衛施設を一掃した後に降下船は警備所ユニットに釣られるように6時に流れていき、その後3時のアーチャータワーと2時の対空爆弾を順番に破壊することが見込める。4時面を予めサイドカットしておくことで矢印のように最短経路でBHの周りを動くことになるので、バトルマシンも用いてサイドカットをしておく。対空爆弾を破壊する段階まで降下船がタンクを務めた後、残ったガーゴイルが物量で残りの施設を破壊する。

サイドカットにより膨らまずに本隊がまわっていく
プランニング全体図


まとめ

クラクラの夜村は年明けに大型アップグレードが予定されており、そこで大幅なゲームシステムの変更がされると予告されている。本記事を機に移動砲台を用いない戦術の筆頭ともいえる飛行船ガゴ戦術を是非試していただければ幸いである。

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