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大学生のNotion運用法
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
さて、今回は私なりのNotionの運用方法についてまとめようと思います。社会人でNotionを利用されている方は多いですが、学生で利用されている方は少ないように感じているので、一例として参考になることがあれば幸いです。
ちなみに、大学によっては学割を利用して無料でNotionのPersonal Pro (Education)プランを利用することができ、個人で使いたい機能のほとんどが使えるようになるので、ぜひ自分の大学が対象になっているか確認してみてください。
※一橋大学の学生はGoogle for Educationアカウントでログインすれば上記プランを利用することができます。
最低限のNotion知識
自分のNotionの構成を説明するにあたり、全くNotionを利用したことがない方もなんとなく理解できるように、ここで最低限の説明を入れたいと思います。既にNotionを利用していて説明が不要な方は、次の「自分のNotion」の章までスキップしてください。
さて、一見複雑そうに思えるNotionですが、実はページとデータベースによって成り立っているといえます。一つのページの中にデータベースやプレーンな文章や写真・ファイルなどを含めることができ、それらのページを集めたワークスペースが我々が普段使うNotionの全貌です。
例えば、「梁川崇のNotion」というワークスペースには「趣味」「勉強」「旅行」というページがあり、旅行ページには行きたいところをまとめたデータベースや行ったところの写真が貼られていたりするのです。もちろん、ページの中にページを含めることもできるので、先ほどの例ですと旅行ページの中に「金沢」ページを作成し、その中に金沢での思い出などをまとめることも可能です。
また、データベースはページの中にある「データの入れ物」です。データベースには自由にプロパティ(例: 名前、タグ、期限、進捗)を含ませることができ、そのプロパティによってソーティングしたり、フィルタリングをしたりすることができます。特に、そうした操作を行ったデータベースの一部のことをビューと呼びます。ビューは様々な形をとることができ、今後の説明でも度々登場してきますが、その都度説明していきたいと思います。
これらの説明を踏まえて、私のNotionについて紹介していきます。
自分のNotion
構成
私のNotionはこのような階層分けを行って記録を行っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1672496743545-gApfvA7rCg.jpg?width=1200)
基本的な運用方針としては、大多数のタスクをTaskデータベースに直接記入し、完了次第Archiveに移動することで管理しています。様々な種類のタスクがTaskに雑多に溢れることになりますが、それらにタグをつけることによってフィルターをかけて整理しやすくしています(後述)。
その他、趣味でやっているゲームとNoteの記事ネタ、卒業研究などはそれぞれが特殊なプロパティを有していて既存のTaskデータベースでは管理が難しいため、独自のデータベースで管理しています。
忙しいときにもメモをすることは欠かさないようにしています。ひとまずInboxに貼り付けておいて後で適切な場所に再配置するほか、さらに忙しい場合はFast Notionを利用してNotionを起動することなく記録しています。さらに忙しい場合で、なおかつ数時間程度控えておければ十分なメモについては、卓上メモやTodoistに記録しておいて手が空き次第速やかに消化しています。
上記の構成図を見るとTaskデータベースをメインで運用しているように見えますが、実際にはTaskデータベースのうちある条件を満たす要素のみを抜き出したビューを用いて日々のタスクを管理しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1672504463668-rsaHwo4GrR.jpg?width=1200)
図のように、Taskデータベースは名前、期限、優先度、カテゴリなどなど、全9個のプロパティを持つデータベースです。それぞれのプロパティをどのように使っているのか、ビューの実例を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1672506014652-pwjRWr3TMV.jpg?width=1200)
ReadingページはBook Readingというビューのみで構成された簡素なページです。Book ReadingビューはTaskにある全要素のうち「Reading」というタグをカテゴリプロパティに持つ要素のみを抜き出したビューです。
ここでは名前プロパティに書籍の名前を入れ、Reading分類という専用プロパティでどのような分野の本なのかを整理しています。Reading分類プロパティはこのBook Readingビューを見やすくするためだけに作ったプロパティなので、カテゴリプロパティにReadingを持たない要素はReading分類プロパティが空白になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1672507422493-GWhpBic4Cv.jpg?width=1200)
このように、Taskが全9個のプロパティを持つといっても、それらをすべて埋めてはおらず、むしろあるビュー専用に用意されたものまであるということです。
詳細
ここまでは私のNotionの大枠について説明してきました。実際にどういったページになっているのかをご紹介します。とはいえ、私のNotion利用のほとんどはDashboardページで完結するように作ってあります。そこで、本記事ではDashboardページのみを紹介することにします。
2月14日(火)追記: Notionにはよく使うページやビューをお気に入り登録しておく機能があります。私の場合、Dashboardページと曜日管理ビュー、Ongoing Projectビューをお気に入り登録してあり、サイドバーよりワンタップで遷移することができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1672507947099-YMM7poK8Ze.jpg?width=1200)
このページは起動時に真っ先に見るページであり、ここからほぼ全てのページにワンクリックで遷移できるようになっています。
ページ最上部は、左上に授業のzoomリンクを貼り付け、すぐにzoomに参加できるようにしてあります。執筆している1月1日現在ではすでに通常の講義は終了しているので、大学の講義ではなく勉強会のリンクが貼付されています。
右半分は読むべき論文リストをまとめたThesis Readingデータベースのビューを表示しています。ここで消化しきれない量の積読論文を眺めては罪悪感を高めています◎
左下はTaskデータベースのうち、カテゴリにProjectを持つ要素を集めたOngoing Projectビューです。カテゴリのProjectは、勉強会や何かの分析など、時間のかかる大きなタスクにつけています。それらをこのビューでまとめることで、現在ざっくりと何を進めているのかを把握することができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1672509607337-4RYFzSH40c.jpg?width=1200)
ページ最上部から少し下に送ると、noteのネタ集をまとめたデータベースNote Draftsが左上にあります。右はTodoistをNotionに埋め込んでいるものです。Notionでは繰り返しのタスクを設定することが難しいため、毎日のルーティン作業はTodoistで管理するようにしました。実装について詳しくは参考1を参照してください。
左下のリンク集はDashboard以外のページに格納されているサブページのうち、特に利用頻度の高いもののリンクを貼り付けています。需要があればこれらのページの説明もしますが、本記事では割愛します。
![](https://assets.st-note.com/img/1672509600269-cayEoFXp7J.jpg?width=1200)
ページ中央部には、Taskデータベースを曜日プロパティごとにまとめた曜日管理ビューがあります。このビューはこれまでのビューとは様相が異なりますが、これは今までとは異なるビューの表示形式をしているためです。
※補足説明…このビューは「ボードビュー」ないし「カンバンビュー」と呼ばれ、特定のプロパティごとに要素をまとめるときに便利です(参考2)。これまで紹介してきた表形式のようなビューはテーブルビューと呼ばれ、要素のプロパティを管理するときに便利なビューです。
曜日管理ビューでは曜日なしに分類されているタスクのうち、今週中にやろうと決めたことをドラッグアンドドロップで任意の曜日に移動することで、一週間の予定を組むことができます。私は普段から、毎週日曜日に一週間の予定を考える作業を行っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1672512091329-QJW6N4cH89.jpg?width=1200)
ページ最下部には、Taskデータベースの期限プロパティをもとに作成したUnassignedビューとProjectビューがあります。この2つのビューの作り方は参考3の説明が詳しいのでそちらを参照すると分かりやすいです。そちらに詳しい説明は譲り、本記事では主な使い方のみ説明します。
まず、Taskデータベースのうち期限プロパティが空白のままである要素で、かつカテゴリにReadingを含まないもの(すなわち書籍でないもの)をUnassignedビューにまとめます。次に、そこから期限を設定したい要素を選択し、右のProjectビューにドラックアンドドロップすることでドロップした日付を期限として設定することができます。
このデータベースは、データ入力時点では期限があいまいだったが、後になって期限がはっきりした要素を編集するのに便利です。また、ひとまず期限を設定したもののリスケなどで日程がずれた場合にもカレンダー内で場所を移動するだけで済むため快適です。
ちなみに、右側のカレンダーはTaskのカレンダービューという表示形式を利用しています。
参考
私のNotionは多くのYouTube動画やWebサイトを参考にしてカスタマイズされたものです。そのため、私のNotionの一部を参考にしたいという方のために、それらのリンクを勝手ながら掲載させていただきます。
参考1
超初心者のNotion活用術(第5回)NotionとTodistの連携方法 by katsushin
参考2
Notionの使い方徹底解説!Viewを活用して欲しいものリストや読書記録を作る【後編】 by 平岡 雄太 / DRESS CODE.
参考3
【7分解説】Notion のカレンダービューでタスク管理する(テンプレートあり) by Tsuburaya | 少しマニアックな Notion の使い方解説
あとがき
本記事では、大学生の私がNotionをどのように運用しているのかの紹介をしました。Notionで日報(ライフログ)を書いているという方も多いですが、私はNotionを脳内のメモリを解放する目的で利用しているので、Notionの内容を必要以上に凝らないように気を付けています。
学生生活は社会人の生活と比べ極めて不規則で柔軟です。Notionで不規則な生活で発生するタスクを消化すれば、より過ごしやすい学生生活が送れるのではないでしょうか。
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