Vol122. 肥えた豚は年の瀬に殺されやすい
HUAWEIの快進撃についての記事を読んで、経営とマネジメントについて勉強になった。
https://newspicks.com/news/3339682
スマホメーカーとしてアップルを越え、スマホメーカー世界2位、通信は世界トップになったHUAWEIには輪番で会長を交代していく制度など、様々な点で組織としての自走性を演出、創出している。
その中で創業者の任正非(レンジェンフェイ)が語る格言また、中国の格言はかなり深い。
『世界を独裁したチンギスハーンもヒトラーも最後は滅ぼされた。
もしファーウェイが世界を制覇しようとすれば、所詮は自滅の一途を辿るだろう』
『肥えた豚は年の瀬に殺されやすい』
競合となりうる企業との付き合い方やスタンスを表す格言でもあると思う。
実際はかなりのハードワークという話も聞くが、それが売り上げ市場主義ではなく、社員の個々人の価値観を追求した結果であるというのならば、いま話題のティール組織としての最先端事例なのだろうなとも思う。
https://newspicks.com/news/3331589
ティール組織とは、一言でいうと「CEOや上司が細かく指示をしなくても、組織の目的実現に向けて進むことができる、独自の工夫にあふれた組織」というもの。
人々の価値観の多様化や市場の変化のスピード感が早まっている中で、従来型の意思決定スキームやマネジメントに限界がきているというところから発想がうまれている。
社員一人一人が人間的な価値観を追求して仕事をしているため、ティール組織のほとんどは従来のような縦割りのマネージャーやリーダーがいない。
例として、ザッポスやヤッホーブルーイングなどがあげられるそう。
個人が尊重される時代にあったマネジメントの考え方の一つということでは、とても馴染みやすいと感じられる。
そう考えていくとクラウドファンディングのプロジェクトを実施する際の、実行者とキュレーターのチームもティール組織として進めていけるとコミュニケーションやプロジェクトのアウトプットも大きく変わっていくのかもしれないと思った。
もちろんクラウドファンディングでの調達額は実績としても大いに越したことはないし、重要なKPIではある。
とはいえ、重要なKPIの一つでしかないとも思う。
他にも、メディアの露出度や支援者総数、中長期に付き合っていける「ファン」の人数、次の商品の方向性を決められるようなインサイトに迫るユーザーコメントやレビュー、SNSの投稿数
などなど中長期的に考えたときに本来追うべき指標は変わってくると思うし、そこに売り上げはついてくると考える。情報の拡散やページ作り、プロジェクト期間中の運用、その節々で実行者やキュレーターの本気度は試されているし、それは消費者に伝わる。
組織の中でもそれぞれ目的と目標が違うように、クラウドファンディングのプロジェクトチームにおいても目的と目標をきちんと擦り合わせて一義的な「売り上げ」という指標に引っ張られすぎないというのが、ティール組織として運用していくためのポイントなのではと思ってきた。
ファーウェイの創業者は、成功するためには目立つな、とも言っている。
クラウドファンディングの調達額という部分に特化して目立ち、その後一般市場で競合との争いを仕掛けていくよりも、きちんとファンを醸成して商品の想いや価値を理解賛同してくれる人を増やすことに特化して、結果的に調達額が上げながら一般市場での戦いを仕掛けていくか。
そのそれぞれの先には何が待ち受けているのだろうか。
至る所で信用経済への兆しがみえるなぁ
その最たる江戸時代の生活や経済に対して世界的に注目が集まる日も近いな。
もう一度勉強しとこう。
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