Vol.119 視聴者キュレーションの二次流通

最近NHKが熱い。
ツイッターなどでの話題をかっさらっていきつつ、番組のファンを醸成していっている。
その①『昆虫すごいぜ!』
http://www.nhk.or.jp/school/sugoize/
https://backyard.imjp.co.jp/articles/konchu_sugoize

その②『みんなで、筋肉体操』
http://www4.nhk.or.jp/P4975/
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakaiosamu/20180831-00095204/

もともとスポンサーとの関わりの側面から民放よりも多様な番組制作を行えるという話はあったけれども、語弊を恐れずにいうとかなりぶっ飛んだ企画に感じられる。

ただ、実際にみてみると、『昆虫すごいぜ!』は香川照之の昆虫愛がすごく、『みんなで、筋肉体操』は武田真治の筋肉愛?筋トレ愛?がすごい。
演者の熱量や入れ込みは本物で視聴者は企画と演者を重ねて、なにかもっと本質的で大きなものを見させてもらっているような気がする。

視聴者のツイッターの投稿をみていても、着眼点や切り取り方が多種多様になっていて、それだけでもかなり面白い。

いわゆるUGC(user generated contents) が創出されていて、結果として、それ自体がコンテンツとして二次流通している。

しかも気になってしまってツイッターをスクロールするだけで写真やGIF、もっとスクロールしていくとYouTubeまで出て来る。
下にスクロール、タップというこの2アクションだけで得られる情報量は多く、気づいたら媒体をまたいでいて多角的に認知したような感じになる。
演者の熱量と本気度。そして、それをみた視聴者のキュレーションが二次流通し、それをさらにみるマス層が気づいたらクロスチャネルしているシンプルなUX。

この構造は、クラウドファンディングでもかなり活用できる。まずは、作り手の熱量と本気度。そして、プロジェクトを開始してから得られる視聴者のコメントをどのようにキュレートしていくか、またはキュレートしてもらうか。

視聴者のキュレーションの二次流通については、サービスや番組などのコトには拡散性があり、デバイスなどのモノには、持続性はあるのではないかなんて思っている。モノは有形なので、たとえ押し入れであれ、占有してるリアルな空間があるのはかなりつよい。

それにしても、2つ番組はキャスティングが絶妙すぎて、やばい。

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