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令和6年司法試験 国際公法 再現答案

令和6年司法試験を受験しました。
忘れないうちに投稿しておきます。
本番はもっと酷い文章です。
相場観が掴めないので、コメントをいただければ幸いです。
随時加筆修正します

以下感想
全体
難易度はR5年よりは簡単になったのでしょうか。
選択者が極めて少なく、他の科目以上に周囲の出来に左右される科目であるため、出来の良い答案が少ないことを祈りながら他の受験生たちがしっかり書くであろう部分で最低限書き負けないことを意識しました。
枚数は第1問4枚最後まで、第2問4枚冒頭までです。
大きなミスはしていないと思います。
かなり準備していた留保や難民、EIA義務が全く出なかったのが残念でした。

第1問
設問1
救済的分離のあてはめ勝負 (文量割きすぎ)
コソボ勧告的意見の使い所が謎(再現答案ほど明瞭に書けていない)
尚早の承認 いつもの
(→B国自身の関与があったという点について何かしら評価すべきだったとご指摘いただきました。確かにスチムソン主義(不承認主義)や承認の国家裁量など承認固有の論点をもっと展開すべきな気がします。
今にして思えばもっとこちらに重点を置くべきだったと思います。)

設問2
変化球。条文を摘示して自分なりに結論を出しました。(量の割に内容がない)
非常任理事国の地域代表的性質にも触れるべきだったと思います。

設問3
結集決議は総会番号まで覚えていました。
国連緊急軍以外にも経済制裁とかもっと書きようはあったと思います。
(→常任理事国の拒否権行使の理由説明を求める慣行が成立しているとのアドバイスをいただきました 書くべきだったと思います。)
11条12条の記載は蛇足な気がします。
第一問は全体的に分量を割きすぎました。あまり良くないです。

第2問
設問1
合意原則や慣習法の要件から積み上げる予定でしたが、時間が足りませんでした。他の受験生はしっかり書いてそう。
海洋法条約97条の慣習国際法性
百選の隅に記載があるのを運良く思い出しました。公海条約の摘示を欠いたのはミスです。(若干マイナーな出題だと感じました)
海洋法条約292条以下
授業で少し触れたのみでITLOSの具体的な判例も思いつかなかったのですが、書いてしまいました。

設問2
内政干渉
いつもの  国内事項性を安易に認めたのが微妙です。
「武力による威嚇」
ガイアナ対スリナムを思い出せませんでした。ロシアがウクライナに侵攻したころに調べた定義を引っ張り出しました。
第2問は全体的にあてはめが微妙です。

設問3
設問の意味が判りかねたのですが、とりあえず知っている判例を引用しました。一番困惑した問題だと思います。


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