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19.≪人間の肉体を守るモノ、それは感情!!≫

人が、なぜ健康に生き、健康に逝くことが、当たり前では無いのか、
この命題がズーッと頭から離れません。多少、オオゲサですが。
 
何度でも繰り返しますが、
人間てやっぱり、この世に生まれて、みんなと元気に伸び伸びと暮らす、仲良く楽しく健康に生きて、逝く、それが本当の人間の命なんだって、思います、ヨネ。
 
だって、おかしいじゃないですか、人は生まれて、年老いて不調になって、苦しんで、悩んで、消沈して、泣き泣きこの世を去るようにプログラムされている、そんな宿命を背負ってこの世に生まれてきている?そんな大自然の摂理なんてあるはずがない、絶対にない!そう思いませんか?きっと、違うんです。
 
そこで、人間の身体を守り維持する、人に与えられている防御態勢について考えます。
4.土御門教授語録≪健康に生きるには≫もご参照ください)
 
まず、人間は、基本どんな場合も、自律神経クンが勝手に人間の身体を制御しています。太古の昔、人は突然野獣が襲ってきたら、即座に戦わねばならなかったのです。そのために五感だけでなく第六感まで発達しているのです。自律神経の交感神経側を優位にして心臓や肺や筋肉その他を、即時に戦闘態勢にする、です。それが長期に続くと人の身体は疲れ果てるのです。それゆえ、本当は、それと同等以上に自律神経の副交感神経側を優位にして疲れた体を休め、癒す必要があるんです、が・・・。
 
 
一つ目の肉体防御システムは、誰もが知っている免疫機能(白血球)です。
『白血球の自律神経支配の法則』が新潟大学の故安保教授らによって提唱され、白血球(免疫力)は自律神経によって支配されている、と言うことが明らかにされています。白血球の中には単球、顆粒球、リンパ球があり、それぞれ、実に多彩な機能を持っていると言われます。
 
緊張状態では交感神経優位、そして、顆粒球が増多になり、全身が戦闘態勢に入り、戦いに適した状態になります。リラックスモードの副交感神経優位状態ではリンパ球が増多になって、癒し、修復サイクルに入ると言われています。
人の身体は、本来、人が癒せる、治せるようになっている、出来ているんです。
それが自己治癒力です。
 
自己治癒力は、免疫機能の一つですが、若い人だって一日に数千個のガン細胞ができているが、それらを自身の免疫力で処理していると言われています。骨折したって、添え木をして待っていれば自身の免疫力が治してくれるんです、切り傷は自身の白血球が傷口を修復してくれます。外部からコロナウイルスや風邪のウイルスが侵入してきても、自身の身体に抗体さえつくれば、免疫力がやっつけてくれるんです。
 
自己治癒力がうまく働けば最強です。どんな薬よりも、効果的で、無害で副作用もなく、しかも無料です。最新の医療では、難しい病も本人の白血球の免疫細胞を取り出して、最新設備でそれらを増殖させ、再度身体に戻して治癒させようという手法もあると言われます。自身の持っている自己治癒力を最大限に活用すれば人間は健康に暮らせる、本当はそういう風にできている動物なんです。まさに副交感神経を優位にする『前向きな意欲、笑顔に勝る薬は無い』です。
 
 
第二のシステムは、ホルモンです。内分泌物と脳内の神経伝達物質と言われます。
内分泌物は、血糖や水分、塩分の濃度を調節したり、血圧の調整、糖や脂質、蛋白の代謝の調整、また成長期には身体の成長を促したり、そしてまた男性、女性機能等々に関わり、身体の状況に合わせて調節してくれています。
脳内の神経伝達物質には精神的に作用するものが多く、本人の思いが前向きで楽しい嬉しい優しい思いで溢れている場合は、幸せホルモンと呼ばれるものが溢れてきます。そしてストレスを軽減したり、痛みを和らげたりして身体を快適な状態にコントロールしてくれます。特にオキシトシンやセロトニン、ドーパミンなどは、人間が幸せに生きるために備わっているとしか思えないスグレモノなんです。
 
人の生き方の基本は、生活習慣と平時感情つまり『思い』です、その人の生き方が、その人の人生を決める、です。では、生き方はどうあるべきか、基本『自然界の摂理に従い、みんなと仲良く、楽しく、人を大事にする』です。人を、非難し、批判し、不平、文句ばっかりでは、『幸せホルモン』の出番はないのです。
 
 
第三のシステムは、人の持っている未解明の能力、プラセボ(偽薬)効果です。被験者にも拠りますが二~三割の人が良くなると言われています。
人はこの能力をあまりに軽視或いは無視し過ぎています。製薬会社が、新薬の効果を見る時には必ずプラセボを服用させた患者のデータと比較、そして新薬を服用させた患者のデータから差し引いて、新薬による効果を出すと言われます。人は『この薬を飲めば絶対良くなる』と、本当はたとえ小麦粉で作った丸薬だったとしても、心の底から信じ込めば、病が快方に向かうというのです。
逆に、よく効く薬でも『こんな薬は効く訳がない』、『副作用があるかも知れない』と思い込めば、その通りになるケースもあり、これをノセボ効果と呼ぶらしい。
製薬会社を悩ませるこれらの効果は勿論、全世界的に既知の事実です。しかし、これらのメカニズムは未だ解明されていないと言われています。余談ですが、日常の心の在り方で身体も変わってくる、かも。
 
まあ、言うなれば、『人の思いは奇跡を起こす』ですかね。太古の昔に呪術者の言葉で人の病が治ったという事実があるとすれば、さもありなんということかも知れません。
 
もっと言えば、重度の膠原病を笑いで治したと言われるノーマン・カズンズ氏や、飛行機事故で全身の損傷が激しく、瞼しか動かせなかったが、歩いて退院する自分を毎日毎日イメージして、思い通りに退院してしまったモリス・グッドマン氏、そしてまた、心を前向きに、積極的に楽しく生きることを心掛けた人たちが、困難と言われた病さえ完治させてしまった話、など、巷にはこの種の話が多々あります。これらはまさに、『信ずるものは救われる』です。人の思いのパワーは不思議且つ強力なのです。
『奇跡だ』の一言で、それ故、『無かったことに!』が、今の世ですけどね!
 
医療、製薬関係者なら誰もが知っている、『心を持つ人間』のみに与えられた、貴重なプラセボ効果、未解明パワー。いつの日か人類はその謎を解き明かし、奇跡では無く常識となる時が、きっと来る!そう思われます。人類の英知は無限です。
 
 
人間の物理的肉体を、防御、修復してくれるこれら三つのシステムを眺めてみると、負感情では自身の身体は酷使、疲労、破壊に向かい、ポジティブな感情では癒しのフェーズに向かう、つまり『感情が肉体を支配する』、です。心、ここでは平時感情(思い)、とその生き方が、重要な役割を担っている、です。
 
心を抜きにして健康や幸せはあり得ない、それが『心を持つ人間』の正体と思われます。その思いのパワーが健康や幸せを連れてきます。人の身体は、自然界の摂理に則って、前向きに仲良く楽しく生きるようにできている身体なんです。
 
こんなに素晴らしい動物はいないんです。人間て素晴らしいんです!
折角の二度と無い人生、仲良く楽しく幸せに生きましょう(H/P 書窓けやき通り)

#幸せエッセイ


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