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13.≪そうだ、幸せホルモン、呼ぼう!≫

あのさぁ、『幸せホルモン』て、知ってる?
 
何か聞いたことはあるけどなぁ
そもそもホルモンて、なんだっけ?
 
難しいんだけど、身体のいろんな機能の恒常性を保つ、つまり人間はロボットのような鉄の塊じゃないんで、微妙な生身の身体全体や各組織・各臓器の機能をいつでもどんな状況でも正常作動するように、微妙に調整する必要があって、その調整をするための分泌物などがホルモンと呼ばれているんだ。
まぁ、身体の内分泌物を、本当は、ホルモンと呼ぶらしいんだけどね。そんなに拘らずに、脳内の神経伝達物質も含めてホルモンと呼んでいるらしいんだ。
 
神経伝達物質の中には、人の精神や心に働くものもあって、そのうちの、特に人に『幸せ』と感じさせてくれたりするものを、『幸せホルモン』と呼んでいるらしいんだ。
その中で、『セロトニン』、『オキシトシン』、『ドーパミン』が、三大『幸せホルモン』と言われているそうだけど、で、まぁ、この三つの中には入っていないけど、脳内の神経伝達物質の中には、鎮痛効果がモルヒネの六倍も有って、脳内麻薬と呼ばれたりするものもあるんだよ。勿論、幸せ感も感じるらしい。
 
へーぇー、詳しいんだね、そんな幸せだと思わせてくれるものがあるんだぁー。
 
そうなんだよ、その幸せホルモンの三つを簡単に説明するとさぁ、
 
まず、『セロトニン』は自然界に生きる人間であれば、そして自然界の摂理に則った生活習慣や食生活などをしていれば、普通に分泌されるらしい。つまり、朝起きて陽の光を浴びると体内時計がリセットされ、畑や野原に歩いて行って(有酸素運動)、自然の食を探し回る、人と仲良く話をする等々でセロトニンが分泌され、陽が沈めば明かりを消して眠るとセロトニンが睡眠を司るメラトニンに変わる。基本は、太陽と共に自然の中で規則正しい生活をする、人と仲良くする、と分泌される。
セロトニンが分泌されれば、幸せ感や心の安定が得られ、リラックスし、ストレスが軽減され、ストレス耐性もでき、それに鎮痛作用もあるんだ。セロトニンが不足すると、うつ、片頭痛、不眠、パニック障害、落ち込んだり、攻撃的になったり、訳もなく悲しくなったりもするらしいよ。
 
次に、『オキシトシン』、これは、基本的に人と仲良くするとか、愛情を感じるとかで、分泌されるので、『愛情ホルモン』とも呼ばれたりするらしい。ハグやスキンシップ、気の置けない仲間とのお喋り、家族の団欒とか、人との間の親切や優しさ、思いやり、喜び、感動などを感じれば分泌されると言われているんだ。
人と人の間で仲良く、楽しく生きれば、この『オキシトシン』は十分分泌され、不安や恐れ、痛みなどを軽減し、ストレスも軽減してくれて、心を穏やかにし、脳の活性化にもなり、幸せな気持ちにしてくれるんだって。
人は、基本、人と仲良く楽しく生きることで、幸せな気持ちになれるんだよ。因みにこれが不足すると、人への関心も減少し、孤独に陥り易く、コミュニケーションが取れず、引きこもりになることもあると言われているんだ。
 
最後に『ドーパミン』、これは、ワクワク、ドキドキなことを楽しんだり、喜んだりすると分泌されると言われている、自分で人生を楽しむという生き方は、まさにこれ、という気がする。本来、人間は楽しむために生きる動物なんだよねぇー。
楽しいだけでなく、達成感や充実感を感じたり、美味しい、トキメク、報酬が得られる、褒められる等の時にも分泌されて、幸せを感じたり、快感を得たりするらしいよ。但し、不足すると、無気力、無感動、無関心となったり、認知機能が低下したり、パーキンソン病になったりもするらしい。
逆に、過剰に分泌するとアルコールや薬物、買い物、ギャンブル等々の依存症になることもあるので、『快楽ホルモン』と呼ばれたりしている、要注意なんだよ。
 
 
 
ここまで説明するとさぁ、人はどう思って生活するかでホルモンが分泌されたりされなかったりしてて、自分の体調や意志とは無関係に疲れを感じたり、やる気が無くなったり、何でもないのにストレスが溜まったり、精神的な不調に陥ったり、逆に、楽しくて高揚し過ぎて抑えが効かなくなったりするんだよね。
ホルモンて思った以上に大事だと言うことを改めて思うよね。
 
人間は、本当は、多くの内分泌ホルモンに守られ、また、精神的なものを含めて脳内の神経伝達物質に守られ、結果、健康に楽しく生きられる動物であるような気がするよねぇ。
でも、現代人はどこでどう間違えたのか、環境や食を含めた生活習慣は、自然界の摂理から大幅に逸脱し、人とは競争、批判、非難、喧嘩ばかりして、それゆえ、悩み、苦しみながら生活している。そんな動物では無かったはずだと思うんだけどなぁ。
 
人は、生活や習慣を自然のサイクル、大自然の摂理に基づいた姿に戻し、人と仲良く触れあい、前向きに、そして楽しく生きれば、幸せに生きられる動物なんだよね。
これが『幸せホルモン』たちが示す、人間本来のあるべき生き方という気がするなぁ。
 
夫婦や家族の間だけでもこんな生き方ができれば最高だと思うなぁ。
 
余談だけどさぁ、幸せだと思って暮らしている人は、そうでない人より、死亡リスクが35%も低いという科学的データもあるらしいよ。幸せ感が健康にも大きく関係しているらしいんだ。
心は幸せに感じられ、ストレスを大幅に軽減でき、鎮痛効果すらある『幸せホルモン』を、折角持っているんだから、それを活用しない手はないと思うなぁ。
 
ふーん、そうだよね。でも、なんか、健康に、しかも幸せに生きられるんだとすれば、すごい話のような気がするなぁ。
 
 
人間は、本当は素晴らしい動物なんです!薬が無くても、自分の中に健康に、楽しく、幸せに、生きられる『幸せホルモン』という、素晴らしいものをすでに内蔵しているんです。それを活用しましょう、健康で幸せに生きるために!
折角の二度と無い人生、仲良く楽しく幸せに生きましょう(H/P 書窓けやき通り)
#幸せエッセイ

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