『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹著)を読んで
こんにちは、Frankです。
これは書評ではありません。何故なら書評できるまで読んでいないからです。
私の人生を振り返って、本を読み始めてこんなに早く閉じてしまった本は初めてです。
今はそれ以上、言葉が浮かびません。次はいつこの本を開けるのか・・・。いや、もうどこに置いたのかも忘れてしまいました。
世の中には日の目を見ない、報われないでいる作家さんがたくさんおられます。プロダクトローンチとは無縁の味のある、高尚な小説を書き続けている作家さんたちが。
敢えて言います、私は最初の10ページほど読んで、読みたくなくなりました。残念です、本当はこの作家さんにこの小説を書かせたものは何かを知りたかったのに。
他人を弄ってもてあそび、それでウケたからといって「あいつは面白いやつだ」と言われいい気になって生業にしている揚げ足取りのタレントや YouTuber に薄っぺらい論破王。更には高学歴を自虐的に語ることで<周りから持ち上げてもらって悦に入っている>アカデミア・コメンテーターと同様に、想像と虚飾で作られた登場人物を弄ぶ作家も好きになれない私です。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
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――Beauty is in the eye of the beholder.
何を美しいと思うかは、人によって違うのでしょう。
――Language reflects the sensitivity of people.
商社やコンサル、外国語のティーチングを通して長年言葉と触れてきた私が、何百万部も売れている作家さんの作品の意図がくみ取れないのは残念でなりません。
――Examine the content, not the bottle.
自らのセレンディピティー(serendipity)を信じて。
【出典】実践文学の達人
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